Baldur’s Gate 3
「仲間を結成し、友情と裏切り、そして生存と犠牲の物語を背景に、忘れられた王国を見つけ出そう。そして絶対の力を背景にして」
「脳内寄生虫を植え付けられて以来、あなたの中で奇妙な能力が発現しています。その邪悪な力に抵抗し、それを暗黒の力に対抗する手段として利用するか、または堕落を受け入れ、邪悪の化身となるかを決めてください。」
「Divinity: Original Sin 2のクリエイターによる、Dungeons & Dragonsの新世代RPG。」
「D&Dのプレイヤーズ・ハンドブックから12のクラスと11の種族から選んでキャラクターを作成するか、極めて豊かな背景を持つオリジンタイプのヒーローとなり、暗い衝動に操られたアバターとして自分の悪魔と対峙するかの選択ができます。忘れられた王国とその先で冒険し、戦闘を繰り返し、成長し、愛を見つけましょう。最大4人のプレイヤーでグループを組み、オンラインでプレイしましょう。」
「誘拐、感染、行方不明…あなたは次第に怪物に変わりつつあります。しかし、内に宿る腐敗が進行するにつれ、あなたの力も増していきます。これによって生き残ることができるかもしれませんが、それには必ず代償が伴います。そしてどんな能力よりも、おそらくは仲間との絆が最も大きな力となるでしょう。神々、悪魔、そして異次元の邪悪な力の争いに巻き込まれ、あなたと仲間は忘れられた王国の運命を決定しなければなりません。」
「Divinity 4.0エンジンを使用して制作されたBaldur’s Gate 3は、キャラクター、トリッキーさ、危険が溢れる世界を探索し、体験し、相互作用するための前例のない自由を提供します。物語とシネマティックの壮大な冒険は、キャラクターに今まで以上に近づくことができるでしょう。影によって腐敗した森から、巨大なバルダーズ・ゲートの都市、そして暗黒の深淵の魔法の洞窟まで、あなたの行動には影響があり、選択によってあなたが歴史に残す足跡が決まります。」
「忘れられた王国は、秘密と謎に満ちた広大で詳細な多様な世界であり、あなたの行動に影響を与え、ゲームの世界に自分自身の印を残すでしょう。自分をどのように記憶してほしいかを決め、仲間との関係を深め、敵を打ち負かし、自分なりの方法で問題を解決してください。すべてのプレイスルーが異なることを覚えておいてください。」 以下は、提供されたテキストの日本語訳です。
最大4人のプレイヤーまでのオンラインマルチプレイモード
あなたは共に戦い、敵を同時に攻撃するために力を合わせることができます。また、クエストと目標に基づいてグループを分割することもできます。一緒に完璧な計画を練るか、友人たちが最も予期しない状況で戦略に混乱をもたらすこともできます。しかし、注意が必要です。関係は複雑です…特に脳内に寄生虫がいる場合は尚更です。
オリジンタイプのキャラクター
7人のユニークなオリジンタイプの英雄が、より豊かなゲーム体験を提供します。それぞれが個性的な特徴、秘密、そして独自の世界観を持っています。彼らの物語は、多くの展開と驚きに満ちたシナリオ全体にわたって交錯し、あなたの選択がそれぞれのキャラクターの救済、贖罪、または究極の勝利につながるかどうかを決定します。これらのキャラクターの一人を演じて、その個人的な物語を最大限に楽しむか、彼らを仲間に加えて共に戦うかの選択ができます。
緻密なターン制戦闘
D&Dの第5版のルールに基づいており、チームのイニシアティブ、利点と不利、ダイスのモディファイアなどが組み込まれています。高度なAI、これまで以上に多様な環境との相互作用、戦闘における新しい滑らかさにより、戦略と先見の明を評価する戦闘が提供されます。3つの難易度レベルからお好みの戦闘スタイルを選択できます。チャンスを最大限に活かすためにダイスを振るか、特に難しいチャレンジを好む場合はタクティシャンモードを選びましょう。
前例のないゲームの豊かさ
出発点となる11種族(人間、ギシャンキ、半オーク、ドワーフ、エルフ、ドロウ、ティーフリン、ハーフリン、半エルフ、ノーム、ドラケイド)から31種の派生種族、さらに12の基本クラスから46種のクラス派生を選びます。600以上の魔法とアクションが、細部まで綿密に設計されたゲーム世界とのほぼ無限の相互作用の自由を提供し、探索を報い、選択が物語の展開を決定する世界を構築します。キャラクタークリエイターは、12レベルまでの冒険に出発する前に、外見を細部までカスタマイズするためのユニークなオプションを提供します。174時間以上のシネマティックが、何度も再プレイしても新しいシーンを発見できることを保証します。
複雑で豊かなロマンス
バルダーズ・ゲート地域にますます迫る戦争と、精神の鞭打ちの侵略が迫る中で、新しい同盟が結ばれ、友情が築かれています。それはどこまで進展するでしょうか?冒険中に出会う人々との非常にリアルな関係を通じて、あなたが決定します。各仲間には独自の倫理観があり、彼らの反応は好意的であるか否かに影響されます。あなたの意見を堅持し続けるか、彼らを不快にさせるか、あるいは敵対関係になるかどうかを決定してください。バルダーズ・ゲートへの道で築く関係は、キャンプでの休息の時や、冒険の過程で行う選択に更なる重みを加えることでしょう。
ストリーミング体験をカスタマイズ
生放送中にクマ、悪態、または下着の不足が配信を妨げることはありません。Baldur’s Gate 3では、ストリーマー向けに異なる3つのカスタマイズレベルを提供しています。ヌードと/または露骨なコンテンツを無効にしたり、Twitch統合を有効にして視聴者と直接対話することもできます。これらのオプションにより、プレイスタイルに関わらず、Baldur’s Gate 3をストリーミングすることができます。
Chief 0
The game is good and polished, first chapters are very well written and awesome in many other aspects - game design, story, visuals. Seashore and underground are great - goblins, ogres, drow and other characters behave as you would expect in a classic fantasy. However later at some point the game feels a bit childish. Undead NPCs and bosses mostly disappoint with their intentions and looks.
Steam User 584
まず最初に言っておくと
「TRPGをやったことがない、あるいは苦手」「GOTYを取ったゲームなら面白いだろうと思っている」
の二つに当てはまるなら買うのは待った方がいい
このゲームは最新ハードで「TRPG」をやるゲームであり、いわゆる「RPG」とは大きく異なる
駒の動きを知らない将棋のようなもので、ルールを知っている人でなければシステムがとても分かりづらいし、お世辞にもUIが優秀とは言えない
もちろん敵は駒の動きはもちろん定石まで知っているので、わからないまま一方的に蹂躙されてしまう
圧倒的な自由度がウリという人もいるが、本当に何でもできるわけではなく「ゲーム側が用意した自由」というものが理解できるまでには時間がかかるだろう
とにかく人を選ぶ。納豆好きの人がこの納豆はとてもおいしいと言っても、自分が食べて好きになるとは限らない
ただし、ひとつ確信を持って言えるとすれば…「最高品質の納豆」であるということは疑いようもないということだ
Steam User 166
Steam版にも日本語くるってよ!
正直、買おうか迷いました。
2週間後にはアーマードコア6が発売されるし
1ヶ月後にはSTARFIELDが発売されるし
Baldur’s Gate 3は日本語では遊べないし。
しかしながら日本語化MODが既に出回っているという事で意を決して購入しました。
日本語化には大きく分けて2つあって、一つはNEXUSMODSで公開されている「Japanese Localization」
もう一つは有志の方が制作したEnglish.pakを使用した日本語化。
English.pakを使用した日本語化だとランチャーが中国語になるし漢字も中華系だから
↑こっちの方がおすすめ。
インストール手順の「2」にあるBaldur's Gate 3 Mod Managerは導入しなくても日本語化できますが、
文字が☒☒☒☒になっちゃう場合はPOSTSのコメントを良く読んで
dummy1.pakを1~3追加すると文字化けしなくなります。
因みに日本語化MOD入れてても実績解除できるようになるMODは↓こちら
追記:Phenie氏と@TrpgKey氏が共同で翻訳作業を進めている↓こちらの方が頻繁にアップデートされています。
NEXUSMODSで違和感のある翻訳とかが気になる方はこちらの方がオススメです。
追記2:
スパイク・チュンソフトからPS5で日本語版の発売が発表されたためプロジェクトは停止するそうです。
NEXUSMODSの方は既に公開を停止してますが、Phenie氏と@TrpgKey氏によるMODは8月中はダウンロードできるそうなので早めに日本語化しておきましょう。
Steam User 226
機械翻訳のModで遊んでいる為好意の好きと友情の好きのニュアンスがわかりにくく一章の時点で同性愛者になりました
Steam User 191
日本語実装ありがとう!
年末はこれで過ごせそうだ。
圧倒的感謝!
以下いままでのレビュー
スパイクチュンソフトさん、
どうか日本語の翻訳を
PC版にも提供していただけないか。
俺はスパイクチュンソフトさんの
ゲームをめっちゃ買うから、
お願いします。
Steam User 86
どんなげーむ?
TRPGのシステムを一人用・コンピューターゲーム用に最適化したうえで、素材の味はかなりそのまんまにドゴーン!とたたきつけてきたかなり力業の作品。
通常のゲームは「Aルート」「Bルート」「Cルート」があり、それぞれのルートに入るためのフラグ管理がされていて選択肢を正しく選んで……というイメージがあるが、
バルダーズゲートは「お前の選択」が先にあり、後からその歩いてきた道程がストーリーになってくるイメージ。
ゲームシステムが許す限りどんな行動も出来ない、という事はなく、大体の選択を受け入れてくれる。
RPGというジャンルはやはりロールプレイ、つまりストーリーとその当事者性というのが楽しさの原点にあると思うが、その原点をバキバキに際立たせてきた、めちゃくちゃ古くてめちゃくちゃ新しい不思議なゲーム。
隅々まで丁寧にやってたら一周に250時間オーバーかかりましたが個人差があると思います(白目)
難点
1・世界観がめちゃくちゃ明確に存在しているため色んな用語がぽんぽこぽんぽこ出てきますが、ゲーム中に出てくる本をじっくり読み漁り、NPCの発言をよく聞き、どっぷりゲーム内の文章を読み漁らなくては全く単語の意味も理解できない事が多いでしょう。
このゲームは文章を読む、というのが実はゲームの結構大きなウェイトを占めているゲームです。あんま読みたくない場合は外で調べましょう。昔からある世界観なので喜んで解説する人達がいっぱいいると思います。D&Dで検索だ。
2・ゲーム内の状態や仕様について、百科事典的なものがあったり都度説明してくれたりするわけではありません。
初期ではTキーにショートカットが当てはまっている、調べる、という行動によってアイテムやスキルの効果、それによってもたらされる状態、その効果、を事細かに調べることが出来るので、ゲーム内に書いてない、というわけではありませんが……やっぱりここでも都度都度Tを連打して調べて読む力が求められます。
3・敵味方共に正面からぶつかった時の命中率や成功率は高くありません。
ドラゴンなクエストなゲームとかだと「たたかう」の命中率は基本的に90%を超えているかと思います。
このゲームの普通の命中率は低レベルだと60%前後です。より良いステータス・戦況・バフ呪文を整えると90%くらいまで引き上げることが出来、優位に戦えます。
女神が転生するゲームくらいバフ・デバフが強いゲームと認識してください。でもそもそも正面から戦う必要もないかもしれません。
4・人の話を聞いてないとうっかり同性愛者になることがあります。
逆に両性愛者にもなれる気がします。でも浮気しすぎると怒る人がいるよ。怒らない人もいるよ。先進的だなあ。
5・私は翻訳に納得いってないんですけど!!! 私のアスタリオンはもっと丁寧で慇懃無礼な口調で私のレイゼルはもっと女騎士口調で私のカーラックはもっと砕けた俗語を使うんですけど!!!
いいところ
1・なんでも拾える! ビンも、チラシも、腐ったトマトも拾える! 腐ってないトマトも拾えるよ!
落ちているものは全てアイテムとして存在しており、誰かのものでないならば自由に拾って、売るなり、食べるなり、投げつけるなり出来る。酒の種類と食べ物の種類がやたら豊富で全部にフレーバー文章が付いてる。酒の銘柄こんなにあってどうすんの。
君もワイン樽を背負って冒険しおもむろに着火してゴブリンに投げつけよう!
誰かのものである場合? 注意して拾うか、不注意ながらも万全の武装を整えて拾いましょうね。
キャンプに何でも入る倉庫があるから、拾ってきたガラクタをコレクションも出来るよ。
2・戦闘では君の創意工夫が火を吹くぞ!
正面からぶつかるとしんどい=正面からぶつからない方法がなんぼでもなんぼでもある
そもそも戦う事すら回避できる場所がかなり多い(そうすると経験値とかお金もらえないけど……)
暗殺するか、爆殺するか、ドーピングするか、爆殺するか、地の利を得るか、爆殺するか。
お好きな爆殺を試すことが出来ます。火薬と油は君の友達だ。山ほど持ち歩こう。
高低差を利用するなり、脚の速いキャラクターをおとりにしながら遠くからちまちま削るなり、魔法で眠らせて暗殺するなり、山盛り爆弾をこっそり置いといて放火するなり……
私のお勧めは「ネコチャンカワイイネ……」って猫に夢中になってる敵を忍び寄って崖に投げ落とす奴。猫にニャーと言わせよう。
3・ストーリーは好きなように振舞えるぞ!
謎のポッドに囚われているハーフエルフの美女がいるぞ!どうしよう!
→ポッドを解析しても良いし、放置して進んでも良いし、腕力でぶち破っても良い
ゴブリンに困っている難民がいるぞ!どうしよう!
→放置しても良いし善意で助けても良いし報酬を要求しても良い。もちろん、略奪するのも君の自由だ。
選択が豊富なだけでなく、いつどこで誰を殺すか、が完全にプレイヤーの自由にゆだねられている。
ほぼすべての会話中に「ここで武器を抜いて殴りかかる」ボタンが付いているのが正気じゃない。
殴りかかった後も「非致死性の攻撃で昏倒させる」という選択肢もあり、それはそれで殺さなかった場合のストーリーが用意されている。でも昏倒させたから戦闘からはきちんと排除される。
「こいついい人っぽいから殺さないでおこ……あっこいつはムカつくから殺しとこ」が君の自由だ。
4・アクが強くて皆ろくでもない個性的な仲間たち!
勿論誰を仲間にしても誰を殺しても自由なわけだが。
さらに言えば全員殺して、雇い入れた傭兵だけを仲間に歩むのもまた、君の自由なわけだが。
でも仲間たち全員に個性的なストーリーラインが存在しており、それらも主人公の選択で様々な結末を迎えるそれぞれ一本でゲーム作ってもええやろくらいのお話が展開されるし、主人公の選択にある程度寄り添ってストーリーが展開されるため、絶対にゲームを終えるころには「色々あったけどお前との旅も悪くなかったぜ」と言えます。絶対に言える。
この、旅を通じて人間関係や心境が変化している過程が私の中にしっくりと当事者性として染み渡ってくる。ロールプレイングゲームの一番おいしいところを家系ラーメンみたいに特盛にされて食わされている。血糖値上がりそう。
5・データの幅がえっぐい広い
これは好み分かれる場所かと思いますが、12クラスある職業から、更に各クラスに大体3クラスずつサブクラスが用意されており、実質36クラスからどのクラスのレベルをあげるか選択して自分のキャラをビルドしていく。
どのクラスも、弱い、いらない、という事はなく、またどれかのクラスだけが突出して最初から最後までずっと強い、という事もなく、それぞれに別な「強み」があるのであって「強い」クラスがあるわけじゃない、バランスがいい。
更にそこに異常に種類豊富なマジックアイテムを組み合わせて「ぼくのかんがえたさいきょうのぼく」を作る作業が大好きな人は絶対にハマる。キャンプでアイテム整理しながら習得呪文とにらめっこしているだけで数時間溶けていく。たのしい。しあわせ。
他にも動物がクソ可愛いとか猫が猫してるとかパラディンで自らの誓いを破ることが出来るとか片っ端からいいところはありますが、既にこのレビューがファッキン長くて読んでる方いない気がするし語り切れないのでどんな人にお勧めかを述べて締めたいと思います。
おすすめな人
1・創意工夫が大好き
2・こうしたらどうなるんだろう、が止まらない
3・濃厚な世界観が好き。文章読むのが好き。
4・いらんもんたくさん拾えると幸せが止まらない。当ててやろう。スイートロールを誰かに盗まれたな?
5・データを組み合わせてぼくのかんがえたさいきょうのぼくを作り出すのが好き
上に当てはまる方は迷わず購入してF5(オートセーブ)とTキー(調べる)を連打しましょう。
そしてゲーム内に多分1000種類くらいある本・チラシ・新聞・メモを読み漁りましょう。
あなたの旅が最後までたどり着いた時、絶対に「旅をしてよかった」と思えます。一挙手一投足を大事にあなたの旅を楽しんでください。
Steam User 153
最終評価:92/100(50基準)
ゲームプレイ ★★★★★
ストーリー ★★★★☆
キャラクター ★★★★☆
グラフィック ★★★★☆
ミュージック ★★★★★
「そして、その僅かな希望が髄まで搾り取られ、絶望となったとき――君は再度私の元へ縋りつきに来るだろう」 悪魔のラファエル
マインドフレイヤーという、集合意識を持つ種族に何らかの理由で捕まってしまったプレイヤーキャラクター(以降、PC)は、眼球を通して脳にオタマジャクシという「イリシッド化」をするタネを植えられてしまう。いつ開花して完全に集合体に意識を乗っ取られるかもわからない状況で、突如捕まっているイリシッドの船を襲うギスヤンキのドラゴンライダーの波状攻撃によって目が覚める。なんとかして船を脱出し、同じ状況に巻き込まれた仲間と一緒に、治癒の方法を探そうと旅立つ…
150時間を超えるクリアまでのプレイ時間を経て二週間、一体どうやってこのゲームのレビューを書くか、悩みに悩んで、ここに記載する。Baldur's Gate 2発売から23年、間違いなくここ直近10年で最も面白いゲームであり、その名作シリーズの3部目としての名に一切の劣りを見せず、見事なまでの作品である。完全無欠とは言えないが、長いプレイ時間を要されることを苦としないのであれば、そこにはかつてないほどの自由度が高いRPGと冒険が待っている。今までJRPGしかやったことがない人にこそやって欲しいゲームだと思う。
ゲーム概要:
Dungeons&Dragons5e(以降、DnD)ルールにほとんど完全に基づいているターン制CRPGである。多少の違いはあれど(後述)、基本的には「プレイヤーズ・ハンドブック」(要は拡張なし)版に基づいた種族・クラス・Featが選択肢となる。なので基本的なルールや種族・クラス等の情報、レベルごとのスキル取得内容などは基本的にはネットのDnD情報を調べれば同じ内容となっている。
DnDルールでは最大レベルが20で、基本このレベルになると「世界の神を殺せる強さ」となるため、BG3ではLv12が最大レベルとなっている。ごく一般的なDnDのセッションでも、13-14あたりのレベルを超えることはかなり珍しい。JRPGからしたら「Lv12なんて低すぎない?」と思うかもしれないが、この12レベルでのカスタマイズ制はFFのナンバリングタイトルのカスタマイズ制と比べても遥かに自由度が高く、一つ一つのレベルの重要性がかなり高い。
一つ(比較的)分かりやすそうな例を挙げると、ウィザードは2レベルごとに上位レベルの魔法が使えるようになり、そのレベルごとに習得出来る魔法の数は20を超え、その中から数個選択することとなる。ゆえに最大レベルまでの間に選択出来る魔法の数は100を超え、当然一つ一つの魔法はFFの「ファイア」「ファイガ」などとは違ってほとんど全てが独特な効果がある。当然、2レベルおきに魔法を覚えられるだけではなく、選択したサブクラスによってそれぞれレベルごとに取得できる能力も違えば、一定レベルごとに取得できるfeatという全クラス共通の能力を一つ選んだりすることができる。また、今は純ウィザード(Lv12までクラスを変えない)を例に出したが、マルチクラスという概念があり、いつでも別のクラスに切り替え、そのレベルを変わりに上げることができる。この場合キャラのレベルは最大12なので、例えば最終的に「バーバリアン(狂戦士)Lv6、ローグ(シーフ)Lv3、ファイター(バトルマスター)Lv2、バードLv1」なんかの割り振りができる。
あくまで一例に過ぎず、とにかくキャラのカスタマイズ制が豊富なので、最大レベル12でありつつも尋常じゃないほどキャラのビルドの自由度はある。わかる人だけにわかる説明でいうとPath of Exileやってる人間からしてみても、やりがいがある最適化要素がある。
大きく過去作のBGと違うところは、Realtime with Pauseではなくなり、完全ターン制になっていること。以前だとポーズしない限り、ターンが勝手に進み、特定命令を出したい時だけポーズして…という流れだったが、今作では戦闘が始まれば自然とターン制になり、元々のテーブルトップの方式により近くなっている。以前のゲームだとちょっとポーズ解除時間を長くしすぎてキャラクターが死んでしまったり、範囲攻撃に巻き込んでしまったりしていたので、個人的には良変更。また、ターン制になったことによって「キャラクターの配置」という概念がかなり重要になってきており、地形も「ジャンプ」や「飛行」スキルなどによってかなり自由に行き来できる。また、今作の大きな特徴として戦闘では「Shove」(押し出し)コマンドが鍵になっている。敵を押し出して距離を離したり、高台から突き落としてワンターンキルなどを狙ったり、寝ている味方を起こしたり、使い道が豊富。あらゆる意味で以前のゲームのシステムとしては完全に異なると思っていい。また、昔のInfinity Engine制ゲームで採用されていたDnD 2nd editionのルールに比べると、5eルールはかなり分かりやすくなっており、THAC0とかDual Classとかのややこしいシステムは全部廃止されている。DnD関連の他のゲームをやっていなくても、直観的に遊べるルールになっていると個人的には思う。今まで過去作の敷居が高くて出来なかった人も、安心して今作をやって問題ない。この「わかりやすいルール」というのは逆を言えば、シンプルになっているので、硬派な人にとっては昔の方が良かったと感じるかもしれないが(その考えも十分理解できる)、このジャンルへのエントリー作品としては、かなりハードルが低いとも言える。硬派なルールが好みなのであれば、他にいくらでもゲームはあるので(おすすめはPathfinder:WotRとか)、BG3は理解はしやすいながらも遊びの幅が広いバランスを非常にうまくとっていると思う。例えば、戦闘箇所を覚えて、事前にバフをありったけ重ねる、等のプレイスタイルはさほど重要ではなくなっていたり、流れに身を任せて遊んでも、そのプレイスタイルを罰する仕組みは多くないのは良変更だと思う。
ロールプレイングの自由度やストーリー展開など、褒めるところはいくらでもあるが、このゲームの本当にすごいところは、同じ戦闘が二度とないこと。最近だとよくローグライクで「毎回戦闘が違う」などと宣伝されてしまうので、こういっても伝わらないかもしれないが、そういう「ランダム生成によるステータス差」とかの話ではなく、そもそも「同じ種類の敵と2度闘う」という機会が非常に少ない。ゆえに、新しい敵とおの戦闘になったら、しっかりと相手の基礎ステータスや能力・耐性を確認することが非常に重要になっていき、必ずそこの情報が勝利の鍵となる。
おそらくゲーム中盤までの戦闘は、毎回死と隣合わせになるだろう。しかしここでルールを把握して、相手への対策を練り、あらゆる情報を見逃さず、所持している様々な道具を駆使し、地形を有効に使い、時には「せこい」とおもえる創意工夫をして倒すことによって得られる達成感は他で味わえない物だと思っている。
注意点Q&A:
文章としての繋がりを意識するのがめんどくさかったので
Q:過去のBGシリーズをやってなくてもいい?
BG2終了から120年が経った設定。人間の寿命は超えているが、一部長寿の種族などはBG2の記憶が残っているレベル。やらなくてもいいが、内容を知っているとうれしいことはある。今からBG1と2をお勧めするのは結構きついので、ストーリーまとめだけ読むかしたらいいと思う。
Q:DnDのルールわからないけど遊べる?
自分も実際にはDnDをずっとやっているわけではないが、知識として色々知っているレベルで始めた。わからないことがあったら調べればわかる、幸いDnDのルールはネットで簡単に見つかる。全くわからなくてもやりながら覚えればいい。
Q:難しい?
ゲームの難易度の話であれば、序盤はおそらく知識量の少なさもあって難しい。「通常」難易度から開始することをお勧めする。中盤ぐらいに差し掛かると簡単になってくるので、そのタイミングになったら難易度を上げるといい。
Q:難いんだが?
バトルのたびに敵を右クリックして詳細を確認しよう。必ず弱点なり攻略法が見つかるはず。無理なら素直に別のエリアから先に攻略したり、アイテムを使おう。力さえあれば、ポーションでも武器でも火薬樽なんでも投げれる。
Q:自由自由っていうけどどれぐらい?
問題に対するアプローチの回答がとても多い。例えば、ある前哨に兵隊がいる。ここを突破しないと目的地にたどり着けない。簡単な解決方法であれば、戦闘をして突破、会話して説得して突破などが考えれる。ある種族のみ許されるエリアであれば、その種族に変装して入ることもできる。透明のポーションを飲んで、侵入しても良い。大量の箱を運んできて、登ってジャンプで飛び越えることも可能。ゲートを作れる魔法を持っているのであれば、それで突破も。ネズミに擬態して怪しまれずに通過できる。とある日記に記載されていた、危険だが気づかれずに侵入できる洞窟を迂回する。味方を死体にして箱につめて、箱を反対側に投げ飛ばしてから蘇生する。そもそも身長が低い種族なら持ちあげられるので無理やりバーバリアンで投げる。とまぁ攻略法はいろいろあるのだが、切りががないのでここらへんで。
ちなみに無敵のNPCはゲームを通して5人いないと思う。
Q:開始は何で始めるのがいい?
強い気持ちがなければDark Urgeが個人的にはベストだと思う。ストーリーつきのオリキャラ(自由にカスタマイズ化)なので。Divinity: Original Sins 2をやってるなら実質Faneポジションだと思っていい(個人の問題解決を目的としている以外にも、世界のストーリーにかなり密接に関わる、という意味で)。次点でDark Urgeじゃないただのオリキャラ。
種族やクラス的な意味だと好みで。ただしPCとして操作することを考えると、カリスマのステータスが重要で、かつ前線にいても大丈夫(操作してると他のパーティーメンバーついていく形になるので)なパラディンかバードがいいかも。
Q:Actごとのプレイ時間目安ってどれぐらい?
Actの数とかのネタバレが嫌なら見ない方がいいかも
Act1のプレイ時間は色々見て60-80時間ぐらい。Act2はちょっと短めの20-30時間ぐらい。最終章のAct3はAct1と同じぐらいか、ちょっと多いかぐらい。
Q:ダイスロールを良く失敗する
Shadowheartあたりを仲間にしていれば、無限に使える魔法であるCantripの一つにGuidance(導き)がある。ダイスロールに+1~4されるのでかなり便利。あとはカリスマチェックが多めなのでカリスマの高いPCを作るか、バードを仲間にするかするといいかも。
Q:リスペックできる?
ちょっと進めればすぐできる。100Gなので気軽に。
DnD5eからシステム面での変更点
大体同じと言ったが、詳細を見れば結構違う部分もあるので羅列する
大きな変更点
升目式ではなくてWarhammer系列と似た距離方式となっている
ポーションの使用がボーナスアクションなので、攻撃したりしたあとに飲める
敵に「視野角」という概念が存在する。DnDでは基本的にに視野という概念はなかったので、ステルスはしやすくなっている
「準備時間」を必要としていた魔法とかの、準備時間がない(罠のWard系とか)
そもそも時間の概念がない。1ターンが実質6秒なので、もともと「1分効力」のものは10ターン効力になっていて、それ以上のものは無期限になっているものが多い
Short Rest(小休止)は一日2回まで。そのあとはLong Restを挟まないと回数が回復しない。おそらくウォーロックとかの小休止連発で悪さできるクラスのバランスのため
Shoveもボーナスアクションなので、押し出して距離を離したあとに離脱すればOpportunity Attack(チャンス攻撃、近接攻撃者から離れたときにカウンターで攻撃が入るスキル)が発動するのを防ぐことが出来る
持ち物重量の概念、厳密には5eに存在するが、あまり採用されることがない。ちなみにStrengthで所持重量が増える。
モンクの大幅アッパー調整、バニラ5eだと割と弱クラス扱いのモンクが高レベルまで取得できなかったスキルが、低レベルで取得されるように変更。
ボーナスアクションで魔法を撃ったあとでも、アクションを使って魔法を撃てる。5eルールだと魔法は基本どんな1ターン1回(例外もあるが)。Misty Stepで距離を移動してからFireballを撃ったりできる。
細かい変更点(気づいたやつ)
ローグのシーフサブクラスLv3で取得できるスキルが「ボーナスアクション+1」に変更、かなり悪さができる。例えばモンクの「Flurry of Blows」や、バーバリアンの「怒り」や「投げ」がボーナスアクションのため
ウォーロックの強サブクラスのヘックスブレードが無い分、フィーンドLv3で取得できる「パクトブレード」のスキルに「指定武器を力からカリスマ準拠ダメージへ変更」能力が付与できる
ポリモーフィズムで好きな動物になれない(ナーフ)。5eでは指定動物の中に恐竜とかもあったけど、今作では今はヒツジ固定なので実質敵に使うこと専用
ドルイドの変身スキル中に取得したスキルが使えない(ナーフ)。これはルールに明記されてないものだったが、本来だったら「その動物に可能そうなスキルであれば使える」という内容だった。魔法が使えないのはオリジナルのルールでも仕様。現在継続で「集中」している魔法は継続される
他にも色々あると思うけど書いてるときに思いついたのはこれぐらい
まとめ:
あんまりにも褒めちぎるのも良くないので、個人的に感じたいくつかの問題点を上げていこうと思う。若干ネタバレに捉えられる内容もあると思うので、ここまでで気になった人はとにかくやってほしい。ここに記載する欠点を踏まえてでも、Game of the YearどころかGame of the Decade候補なのは間違いない。悪魔で90点越えという数値の参考までに、あまり関連性はないが、評価するとしたら個人的にはStarfieldは55-58点ぐらい、AC6は75-80点ぐらいというのが個人的評価。
また、初めて「レビューの文字数オーバー」という概念に直面してしまったので、おすすめビルドを下記ガイドに記載する
問題点:
まず、Act1の出来は本当に素晴らしいと思う。様々な攻略法もあって、自分のとった選択も生かせれ、「自由度がとにかく高いサンドボックス」的な感じ。しかしActを進めるごとに、自由度は徐々に減っていくと感じる。というのも、出来ることは減りはしないのだが(むしろスキルの増加によって増える)、選択の結果が反映されにくいと感じる。結局「シナリオ」があるゲームである以上、結末の差はあれど、そこの最終的な結末に行くまでの道のりは基本的には同じなのである。エンディングの種類はあっても、大きな敵となる存在が変わるわけではない。まぁここら辺は正直ゲームの限界というのもあると思うが、結末に近づけば近づくほど、確実に減っていく「分岐」というものをどうしても感じてしまう。
また、現状Act3のバグが比較的多い。アーリーアクセスしたAct1では非常に少ないが、あまりテストされていないAct3にかかってくると目立ち始める。ただしここら辺は修正されるだろうからあまり気にしないでもいいかも。
エンディングにはそこそこ不満が残る。エンディングが悪いわけでは決してないのだが、どうも時間をかけていないと感じてしまう。150時間をかけてから、長いエンディングを期待していると、意外とあっさりしていて拍子抜けしてしまうかも。もうちょっと後味を引く感じの何かが欲しかったかなと思う。ただここも、現在進行形でエンディングの追加が行われていたり(実際不遇のエンディングを迎えたキャラクターの一人のエンディングが改修されて、かなりよくなった)、するのでパッチ次第で良くなるはず、良くして。
投げの軌跡等にかなり難がある。具体例を挙げると、投げビルドをしていると装備メニューを毎回投げるときに開くのだが、ここがパフォーマンスが悪いせいか、0.2-0.4秒ぐらい毎回画面が固まる。おそらく装備全部を検索して投げれるものをリスト表示しているからなのだろうが、Act3あたりは全体的にパフォーマンスも悪く、さらに装備の投げメニュー展開の遅さのせいでかったるく感じやすい。特に投げビルドを実際にしていると、それがメイン火力になりがちな上、1ターンに4回投げメニューを開くので(アクション→追加アクション→ボーナスアクション→ボーナスアクション)非常につらい。また、ひっからなそうなところに攻撃がひっかかり、どうカーソルを置いても軌跡上目的地に到達しないことも少なくなく、これもAct3において、室内MAPが多いため天井や手摺に引っかかったりして目立つ。
また、上記と似たような問題でインベントリの扱いは改善するべきだと感じる。RPGである以上、自分のPCを操作することが多く、これがStrength主体のビルドでないと持ち物を多く持てない。勝手にインベントリがいっぱいになったらパーティーメンバーに再配布する機能でもあればいいのだが、現状はなく、倒した敵の装備を拾っていくとすぐインベントリがいっぱいになる。幸い、ワンボタンでリソースのコストなく、キャンプ地の宝箱にアイテムを送る機能はあるのだが、キャンプ地にアイテムを売れるキャラクターはAct1以降消滅するし、結局キャンプ地に送ったとしても「キャンプに飛ぶ→アイテムを拾う→重量過多状態でワープ→店売り」のような手順を踏まないといけない。お金は最初の方は余裕があるように感じるが、いろいろ試すためにアイテムや魔法の巻物を買っていくと、割とすぐなくなる。パーティーから外したアイテムを味方から剥ぐにも、一度パーティーに入れる必要があり、ここらへんの使い勝手の向上は今後望まれる。
Steam User 79
血まみれでの会話、ロマンスが気になる?
石鹸を使うんだ!!!!!!!!!!!
綺麗さっぱりロマンス出来るぞ