Baldur’s Gate 3
「仲間を結成し、友情と裏切り、そして生存と犠牲の物語を背景に、忘れられた王国を見つけ出そう。そして絶対の力を背景にして」
「脳内寄生虫を植え付けられて以来、あなたの中で奇妙な能力が発現しています。その邪悪な力に抵抗し、それを暗黒の力に対抗する手段として利用するか、または堕落を受け入れ、邪悪の化身となるかを決めてください。」
「Divinity: Original Sin 2のクリエイターによる、Dungeons & Dragonsの新世代RPG。」
「D&Dのプレイヤーズ・ハンドブックから12のクラスと11の種族から選んでキャラクターを作成するか、極めて豊かな背景を持つオリジンタイプのヒーローとなり、暗い衝動に操られたアバターとして自分の悪魔と対峙するかの選択ができます。忘れられた王国とその先で冒険し、戦闘を繰り返し、成長し、愛を見つけましょう。最大4人のプレイヤーでグループを組み、オンラインでプレイしましょう。」
「誘拐、感染、行方不明…あなたは次第に怪物に変わりつつあります。しかし、内に宿る腐敗が進行するにつれ、あなたの力も増していきます。これによって生き残ることができるかもしれませんが、それには必ず代償が伴います。そしてどんな能力よりも、おそらくは仲間との絆が最も大きな力となるでしょう。神々、悪魔、そして異次元の邪悪な力の争いに巻き込まれ、あなたと仲間は忘れられた王国の運命を決定しなければなりません。」
「Divinity 4.0エンジンを使用して制作されたBaldur’s Gate 3は、キャラクター、トリッキーさ、危険が溢れる世界を探索し、体験し、相互作用するための前例のない自由を提供します。物語とシネマティックの壮大な冒険は、キャラクターに今まで以上に近づくことができるでしょう。影によって腐敗した森から、巨大なバルダーズ・ゲートの都市、そして暗黒の深淵の魔法の洞窟まで、あなたの行動には影響があり、選択によってあなたが歴史に残す足跡が決まります。」
「忘れられた王国は、秘密と謎に満ちた広大で詳細な多様な世界であり、あなたの行動に影響を与え、ゲームの世界に自分自身の印を残すでしょう。自分をどのように記憶してほしいかを決め、仲間との関係を深め、敵を打ち負かし、自分なりの方法で問題を解決してください。すべてのプレイスルーが異なることを覚えておいてください。」 以下は、提供されたテキストの日本語訳です。
最大4人のプレイヤーまでのオンラインマルチプレイモード
あなたは共に戦い、敵を同時に攻撃するために力を合わせることができます。また、クエストと目標に基づいてグループを分割することもできます。一緒に完璧な計画を練るか、友人たちが最も予期しない状況で戦略に混乱をもたらすこともできます。しかし、注意が必要です。関係は複雑です…特に脳内に寄生虫がいる場合は尚更です。
オリジンタイプのキャラクター
7人のユニークなオリジンタイプの英雄が、より豊かなゲーム体験を提供します。それぞれが個性的な特徴、秘密、そして独自の世界観を持っています。彼らの物語は、多くの展開と驚きに満ちたシナリオ全体にわたって交錯し、あなたの選択がそれぞれのキャラクターの救済、贖罪、または究極の勝利につながるかどうかを決定します。これらのキャラクターの一人を演じて、その個人的な物語を最大限に楽しむか、彼らを仲間に加えて共に戦うかの選択ができます。
緻密なターン制戦闘
D&Dの第5版のルールに基づいており、チームのイニシアティブ、利点と不利、ダイスのモディファイアなどが組み込まれています。高度なAI、これまで以上に多様な環境との相互作用、戦闘における新しい滑らかさにより、戦略と先見の明を評価する戦闘が提供されます。3つの難易度レベルからお好みの戦闘スタイルを選択できます。チャンスを最大限に活かすためにダイスを振るか、特に難しいチャレンジを好む場合はタクティシャンモードを選びましょう。
前例のないゲームの豊かさ
出発点となる11種族(人間、ギシャンキ、半オーク、ドワーフ、エルフ、ドロウ、ティーフリン、ハーフリン、半エルフ、ノーム、ドラケイド)から31種の派生種族、さらに12の基本クラスから46種のクラス派生を選びます。600以上の魔法とアクションが、細部まで綿密に設計されたゲーム世界とのほぼ無限の相互作用の自由を提供し、探索を報い、選択が物語の展開を決定する世界を構築します。キャラクタークリエイターは、12レベルまでの冒険に出発する前に、外見を細部までカスタマイズするためのユニークなオプションを提供します。174時間以上のシネマティックが、何度も再プレイしても新しいシーンを発見できることを保証します。
複雑で豊かなロマンス
バルダーズ・ゲート地域にますます迫る戦争と、精神の鞭打ちの侵略が迫る中で、新しい同盟が結ばれ、友情が築かれています。それはどこまで進展するでしょうか?冒険中に出会う人々との非常にリアルな関係を通じて、あなたが決定します。各仲間には独自の倫理観があり、彼らの反応は好意的であるか否かに影響されます。あなたの意見を堅持し続けるか、彼らを不快にさせるか、あるいは敵対関係になるかどうかを決定してください。バルダーズ・ゲートへの道で築く関係は、キャンプでの休息の時や、冒険の過程で行う選択に更なる重みを加えることでしょう。
ストリーミング体験をカスタマイズ
生放送中にクマ、悪態、または下着の不足が配信を妨げることはありません。Baldur’s Gate 3では、ストリーマー向けに異なる3つのカスタマイズレベルを提供しています。ヌードと/または露骨なコンテンツを無効にしたり、Twitch統合を有効にして視聴者と直接対話することもできます。これらのオプションにより、プレイスタイルに関わらず、Baldur’s Gate 3をストリーミングすることができます。
Chief 0
The game is good and polished, first chapters are very well written and awesome in many other aspects - game design, story, visuals. Seashore and underground are great - goblins, ogres, drow and other characters behave as you would expect in a classic fantasy. However later at some point the game feels a bit childish. Undead NPCs and bosses mostly disappoint with their intentions and looks.
Steam User 66
アスタリオン お前が俺を 狂わせる
全世界600万人の
「バトルとシナリオが面白くて主人公が男女選べて仲間と恋愛もできるゲームが好き」な皆さま。
お待たせしました。バルダーズゲート3はあなたの望みをすべて叶えるゲームです。
まずベースのゲーム。TRPG。敵に油まいて引火したり崖から突き落としたりなんでもできる。
油断すると死ぬけど油断しないと死なない。すごく絶妙。
次にシナリオ。めっちゃ重厚。ルートに正解がない。背景設定もある。
足跡がシナリオにめっちゃ繁栄される。完全な大団円にも現実的な選択肢もできる。悪ルートもちゃんとある。
あと仲間。みんなめっちゃ喋る。めっちゃ構ってくれる。個性豊かすぎ、爆弾抱えすぎ、バックボーンありすぎ。
一週目では回収しきれないイベントいっぱいある。武器の詳細にも小ネタ。
最後にアスタリオン。もうね、最高。
そんなゲームです。
Steam User 81
大昔のバルダーズゲートのゲームを今の時代に合わせて3Dにして作りこみました、というゲーム。自由に行動ができるしどの行動にも結果がついて回るしよほどクレイジーなことしなきゃそれで詰むことがないしで非常に自由度は高い。価格分の価値のあるゲームであるのは間違いない。
…のだが、旧作のバルダーズゲートが抱えてる問題点がそれなりに色濃く残っているためぶっちゃけ人を選ぶ。
1. 八方美人が基本許されないため不可逆かつ致命的な選択肢をうっかり踏む
これはどちらかというとゲームの特徴であり自由に行動できる長所なのだが、親密度が最高に近い味方が急に感情的になって喧嘩売ってきた挙句そのまま戦闘突入、やむなく始末するとそのまま永久離脱という流れがしばしば存在し違和感を感じる。もっとも二軸のアライメントが絶対だった過去作よりはそれでもまだましなのだが。後述するトゥルーニュートラルの誰かさんとかキャラ設定を踏襲して尊大な言動を繰り返した上にイベントへの対応に理不尽に切れて離脱するただの天邪鬼のひねくれ者だったし。
2. 中盤以降の開発の嗜好ごり押しの展開
中盤に満を持して登場する、前述した過去作からのゲスト参戦してる誰かさんの言動とか時代に合ってないなと思う。不死じゃないだけどっかのデルフィンよりはましではあるが、だからって初見の傲慢さの報復に力押しするとルート確定するのはどうかなと思う。逆に中盤最後のキーキャラクターは流行りのポリコレごり押ししてきてはっきり言ってうざい。そういうのに限って不死属性ついてて目障り。あと親密=恋愛感情っていう安直すぎる図式にうんざり。戦友ポジでイメージしてたキャラが夜中に急にステップ踏んで求愛してきたり物語の根幹に関わる重要な味方キャラが急に上裸になって話しかけてきたり。選択肢が好みだったからって言動を下半身に直結すんなよ気持ち悪い。お前らサルかよ。過去作ではそういう露骨なアプローチの前にキャップになる選択肢があったもんなんだが。もうさ、性的嗜好を押し付けてこないで?生臭くて気持ち悪いんだよ。
3. 終盤という名の本番
タイトル回収してからのマップの広さとイベントの多さ。とても作りこまれてて素晴らしいんだが、そこまでを駆け足で進んでいるとその膨大な分岐を理解した瞬間に心が音を立ててへし折れるのを自覚できる。
総括すると、自由度は高いし何でもできる。ただし面白いのは自分の思い描く主人公像やシナリオの進め方が開発側の想定と一致している間限定。そこにずれが出始めると急に理不尽の嵐になって違和感と嫌悪感が爆発する。真に何でもできるオープンワールドの気分でプレイしてるとどこかでそのトラップを踏んで時間を無駄にしたなと嫌な気分になりどっと疲れが出て進める気力が消えうせる、そんなゲーム。そこら辺が気にならない人なら何度でもプレイできるんじゃなかろうか。自分は一周でおなかいっぱい。
Steam User 19
ドハマりすると一生遊ぶ羽目になります。遊び終わったと思ったらまた次の周回のセーブデータを作り始めます。
しかもビルドの幅が次のアップデートで増えるらしいです。サプライズって言ってるんですけど、サプライズで出していい量じゃないんですよそれは。
TRPG的な要素に抵抗がなく、長めのイベントシーンと豊富な選択肢にも負けず、リッチに人生を破壊したい方は是非。
あと、悪いことをすると悪いことをしたなりに報われるので悪人プレイを心置きなくやりたい人にもおすすめ出来るかもしれません。
「邪悪なことには邪悪なことが返ってくるものだ」
Steam User 29
私はこれまでTRPGのようなゲームの類はほとんど遊んだことがなく、このゲームを買ったのは私にAAAゲームをとりあえず買って遊ぶ癖があったということに過ぎなかった。
結論から言うと、このゲームは最高に面白い。
最初はまったく仕様が理解できず、よくわからないまま遊び、つまらないなと感じてしまい、そっとゲームを閉じてしばらく遊ばなかった。
しかし、ある時ふとこのゲームが遊びたくなり、遊び始めるとぶっ通しで12時間も遊んでしまっていた。
このゲームは無限の遊び方があるので、何が正解で何が間違いなどはない。
そういうことに気が付いた時、一気にこのゲームは面白くなる。
これから遊ぶ人はあまり攻略などは見ないで遊んでほしい。
タイパを求める現代では攻略を見て最高効率で進めたいと感じるのもよくわかるが、
攻略任せでせっかく無数にある選択肢を無駄にするのはもったいない。
なんだか腹が立つからと重要そうなNPCをぶっ殺そうが、差し伸べられた手すら払いのけるように世界中の全てを敵に回すようなムーブを取ろうが、逆に八方美人に動こうが、その場のノリで大切な仲間を意味不明な宗教の生贄に差し出そうが、必ず物語は先に進んでいく。
貴方の思うように動いて良いのだ。そして思うように動いた結果、貴方だけのEDにたどり着くのだ。
効率プレイなんて二週目以降に遊んでやればいいじゃないか。
ファンタジーの世界にもう一つの人生を手に入れたつもりで、思うがまま遊べる。
それがBaldur's Gate3なのだ。
というか、第一章はいつ終わるんだ…?
Steam User 12
紙版D&D5eと異なる点こそ多々あったもののCRPG入門として、D&D5eの入り口として、とても素晴らしい作品でした。
美麗なグラフィックや、選択が仲間や世界に影響を及ぼした結果シナリオにも大小さまざまな変化が発生するのもこういった作品らしい特徴だったなと思います。
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどの和製RPGよりも、スカイリムとかのほうが近いですか。
自分は紙版のD&D5eを知っていたのですんなりキャラクターのできることを理解できますが、D&Dをやったことない人にとっては覚えることが結構大変だったと思います。
能力値の割り振りから始まり、取れる行動の意味やそれに付随する効果、攻撃の命中確率のあげ方など、苦労するところが多かったんじゃないでしょうか。
でもでも、なにより本作の魅力はキャラクターたちの会話でしょうね!
自分の使用するキャラクター以外にも多くの仲間たちがいて、それらも背景に多くの問題を抱えて冒険してきてます。
仲間たちも最初からすべてを教えてくれる間柄ではなく、徐々に自分たちの秘密や秘めたる思いを教え合い、協力し合い、時に殴り合って絆を深めていく……。
そんなところが本作一番の魅力だと思います。
もちろん、あるキャラクターには好感触な言動も、他キャラクターから反感を買うこともあります。
そうした旅の仲間たちの人間模様も素敵なところ。
是非初見はガイドMODや攻略サイトは使用せずに、自分が、あるいは自分のキャラクターならこうするだろうと思った素直な気持ちでプレイするのが楽しいです。
1回クリアした後でも、クラスや種族でも会話選択肢が増える本作。
是非何度も楽しんでみてください。
同じスタジオの作成しているディヴィニティシリーズも今作に近いっちゃ近いです。
今作を触って面白かったなーとかあれば、そっちも触ってみるといいかもしれません。
バルダーズゲート3だからと、バルダーズゲート1や2を触ろうとすると今作と大きく違うので困惑することも多いと思います。
でも、ミンスクやジャヘイラなど、今作でも登場したキャラクターが過去にどんな冒険をしてきたのかを知るのにはこれらの作品に触れるのもいいでしょう。
もし機会があったり、D&Dをもっとやりたい!しりたい!ってなったら、TRPGである紙版のD&Dや、映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』(Dungeons & Dragons: Honor Among Thieves)も見てみるといいかもしれないですね。
それでは、あなただけのバルダーズゲートの冒険を楽しんでください。
Steam User 45
現代のすべてのコンピューターRPGの祖をダンジョンズ・アンド・ドラゴンズに求められるとしたら、Wizardry等から続くRPGの歴史は、その偉大なる源流への回帰と挑戦の軌跡だと言えるのかもしれない。
ケースバイケースで柔軟に自由なロールプレイを許容するTRPGと比較し、ゲーム機でそれを再現することは殆どの側面では制限でしかなかったはずだ。ゲームマスターという"人間性能のAIに相当する装置"が差配するTRPGに、あらゆるアプローチでロールプレイ体験の質を向上させるハードとソフトの進化と工夫の系譜は、数多に枝分かれして素晴らしい進歩を遂げていても尚、まだ取れる選択肢の可能性と柔軟性という点においては及んでおらず道半ばではなかろうか。
そんな深甚なるRPGの歴史において『Baldur's Gate3』はひとつのマイルストーンになるであろうことは間違いないだろう。
TRPGのロールプレイの許容性を「自由度」とした場合、空間的な自由度やキャラクターカスタマイズの幅広さならば『Skyrim』『Witcher3』のようなAAA級オープンワールドRPGが領域を拡張し続けている。だがBaldur's Gateの神髄はそういった種類の自由度ではなく、驚異的な「クエスト攻略アプローチの多様さ」に他ならない。
数多くのクエストの解決手段と手順に驚くべき多様な行動が許容され、しかもその許容とは「それができる」というだけではなく、「それを世界が受け入れて世界と物語を動かすことができる」ほどの力を持っている。それはロールプレイの許容度の高さに直結し、Skyrimみたいに目に見える範囲のすべての山に登ったり数十カ所の洞窟探索や無限に湧き出る盗賊を殲滅したりはできないものの、アバターを思い通りに動かして、それが仮想世界の人や集団や社会に確かな影響を与えられるという手応えは、「自由闊達で制限のないロールプレイ感」という感触においてオープンワールドRPGに決して劣るものではない。
かような高品質にして稀有なRPGであり、キャラクターの血の通った、まるでその世界の住人のようなロールプレイを許容するがゆえに、その遊び方の作法のようなものがあると感じる。(もちろん、ゲームなど何をどう遊ぼうがプレイヤーの自由ではあるのだが)
例えば、オープンワールドRPGならば、道すがら気になる怪しげな家を見つけたら、なんの理由もなくそのドアを蹴破ったりロックピックして押し入り、探索するのが楽しいだろう。ゲームデザインもむしろそれを誘っているような設計になっている。
だが、リアリティのあるキャラクターのロールプレイを極めた本作においては、その振り舞いもまたリアルに徹することが自然になる。ひとりの冒険者として行動したとき、はたしてなんの関係もない他人の物件のドアを突然蹴破るだろうか? もちろん、バルダーズゲートはそんな無軌道な行為ですら許容してクエストをうまいこと進行させてくれるのだが、どうしても違和感が出てきてしまうのだ。したがって、このゲームらしさを十分に堪能するのであれば、自分が定めた主人公を深く理解し妄想し、ロールプレイに徹することだと思っている。
そんな多彩なロールプレイを受け止めて、シナリオへの様々な影響力を及ぼせる驚異の仕組みにも、代償が存在する。
それは、プレイヤーの振る舞いにゲームを動かす影響力が仕込まれ過ぎているがゆえに、ほんの些細な選択肢にまでそのギミックが仕込まれているのではないかと感じて、時に窮屈な思いをすることだ。選択肢や受け答えにいろんな意味性が込められた結果、逆にプレイヤーの自由きままな選択を制限したり、会話で取れるリアクションを狭めてしまっている。
例えば『Pillars of Eternity』では物語に大きな影響を及ぼすタネがない選択肢が無数にあって、それは一見”無駄なフレーバー選択”に見えるかもしれないが、そんなところにこそロールプレイの楽しさを見出せた。意味もなく悪態をついたり、見返りなしで義心溢れる台詞も吐けた。バルダーズゲートにもそんな無駄や余白がもっとあれば、本当に楽しくて気持ち良いロールプレイが味わえたのではなかろうか。
他にプレイしていて嫌な後味として常に残ったのが、クイックセーブ&ロードの簡便さだ。
確かにTRPGをベースとした“思うがままのロールプレイ”をするうえで、クイックセーブは非常に重要な存在だ。TRPGであればそのシーンや迫られる選択の意図やディティールをゲームマスターに問い正せるが、それができないのであれば「自分の意図や意志に反した/ズレた結果」をやり直すことで軌道修正をすることができるのは快適だった。ロールプレイに浸る上で「そんなつもりじゃなかったのに」という心地で話が進むのは面白くないだろう。
だが、それにしてもあらゆる場面で、あまりにも無制限でカジュアルにセーブとロードができることは緊張感を弛緩させ、逆にプレイヤーに対して「使用の是非」を選ばせるような圧迫感を与えている。ダイスのアトランダム性をドキドキしたい自分は、できる限り安易なセーブをしないように努めていたが、その“セーブ&ロードしないように自制に努める”ことが常に小さなストレスになっていた。たまに甘えてしまうシーンがあったのも、うしろめたさが付きまとう。
これは仕組みが準備されている以上、それを意図的に無視するという行為自体へのストレスである。個人的願望として、もうちょっとだけ、セーブシステムが不便であって欲しかった。
キャラクターはみんな愉快だし、理解できない専門用語がドバドバ出てきても流し読みしながら楽しめる世界設定の芯の強さも魅力的だが、いざゲームを終えて振り返ってみると心に焼き付いたクエストは多くなかったかもしれない。ひとえにその場その場でロールプレイし決断すること自体が楽しいゲームなのかもしれない。
コンピュータRPGがTRPGへと回帰する旅路に、燦然と輝くマイルストーンとして今後も長く記憶されるタイトルになることは想像に難くない。ゲーム領域にもAIによるブレイクスルーの予感が迫る中、この作品がPRG史で語られる1ページになるとして、それをリアルタイムに遊べたことは幸せなことだったと思える。
そのほか細かい感想
・レイゼルちゃんカワイイ。めっちゃ強気なゴリウーかと思いきや、出世願望強めなバリキャリだけど割と繊細なメンタルしててウジウジしながらも頑張っててキュート
・ラファエルかわいい。最終決戦ではターシャの抱腹絶倒から1度も復帰できずに殺されてしまった小物感も良い。本作の悪魔はみな良い味を出している。
・しおらしい女が一人も登場しねえ…
・戦闘バランスは序盤こそシビアに感じたが、スキルが充実して「大休憩は実はデメリットが薄い」と気付いてからは戦闘にキツさを感じることは少なかった。ファイターのゴリ押しがシンプルに強い
・治安の悪さだけでなく倫理化が中世っぽい世界で素敵。基本的人権?なにそれ?
・野営物資の種類の多さが超楽しい。アイテム名「魚」だけでも6種類くらいフレーバーテキストがあるし、ワイン銘柄に至っては10種類以上あるのでは?どれも美味しそう。
・野営がグランピングとまではいかないがすげぇリッチだな
・はじめてバルダーズゲート(3章)に踏み入れた時の感動!生活感マシマシのファンタジーな街は歩き回るだけで楽しい
・クラッチかわいい。クラッチをわしゃわしゃ撫でまわすアスタリオンもかわいい。
Steam User 9
このようなシステムのゲームには初めて出会ったので、最初は戸惑いましたが慣れると他ジャンルのゲームよりも自分に合っていてとても面白くプレイしていました。登場人物のそれぞれと各プレイヤーが独自の関係性を築けること、ゲームの進め方も各プレイヤーによって全く異なったものになること、多様なクラスの組み立て・組み合わせを自分で考えられることなど自由度の高さによって、自分だけのゲームプレイが出来ている感覚がありました。激しいアクションゲームと比べると戦闘の派手さは劣るかも知れませんが、ターン制の戦闘の攻略を考える中で自分のやり方を見つけて実践していく楽しさはとても素晴らしいものでした。終盤に近付くにつれて終わってほしくないという気持ち、同じようなシステムのゲームを探してプレイしたいという気持ちが強くなりました。倍ぐらいストーリー量があっても飽きずに楽しくやり切れたと思います。
現代の技術で既存のゲームを再現したこういったゲームがさらに開発されたら、またプレイしたいです。