Tropico Reloaded

tropico1
Tropicoシリーズの処女作。拡張版を含む。
箱庭型の島運営シミュレーションゲーム。プレイヤーは島の大統領になって、
時には島民に対して迎合し、時には島民に対して独裁を敷き運営していく。
プレイモードはランダムマップとシナリオ。
ランダムマップは島の環境と大統領の背景と能力をある程度指定することが
でき、その設定をもとにランダムに島が生成され、その島で運営していく。
シナリオは決められた状況の中で、定められた目標に向かって島を運営して
いく。ランダムマップで一通り操作方法を理解した程度ではクリアできない
ような難易度のものが多い。
島の自体の規模はそれほど大きくはなく、初期島民数はだいたい数十人。島
民の一人ひとりの状態を確認でき、管理できる。島民が求めているものは重
要で仕事・食事・住居・娯楽・宗教は欠かせてはならない要素。島民の要求
を満たせなければ島を去っていく。
逆にいえば、それだけ各島民がどうなっているのかを気にしながら肌理細や
かな運営が求められるゲームでもある。さらに各々には主義・派閥などが設
定されており、島民に気を配っていても十把一絡げに扱っていると勝手に不
満が溜まっていくので、各主義・派閥の動向についても気をつけなければい
けない。
運営する箱庭が小さく時間の流れが早いことと、効率を求めると順序がパタ
ーン化するのでやれることが限られ、作業化してしまうのが比較的早い。
日本語化は可能。
Tropico 2 : Pirate Cove
前作との大きな違いについては、住民が海賊と捕虜の二種類に大別され
る点。
海賊は海賊行為と島内で監視任務や防衛任務につき、略奪行為と消費以
外では財政に寄与する生産行動は行わない。幸福度が下がると逃亡や捕
虜の虐殺を行う。
捕虜は一般捕虜と高級捕虜の二種類に分かれる。通常の捕虜は島内にお
ける生産行動と消費活動を担う。高級捕虜は資産家の捕虜なので島内で
金を使わせ身代金を上げてから交渉を行い金銭を手に入れるためにいる。
一般捕虜は船の難破による漂流者の確保以外では増えないため、植民地
襲撃によって人を拉致する必要がある。高級捕虜は航海によってのみ確
保することができる。
島内運営ではゲームの前半は海賊達の幸福度管理、後半は捕虜の従順さ
管理に重点を置くことになる。
あとは細かな違いとして、
・島内の運営が木材を中心とした方式になっていること
・それぞれの建造物や生産物には必ず特有の使用方法があり、それぞれ
　に無駄がなくなっている。
・技術者の影響が大きく、技術者がいないと建築・生産ができないもの
　があり、Tropico1よりも増えている。
・金銭を稼ぐ手段は限られており、後半は航海による略奪行為とそれに
　よる高級捕虜の取得が必須になる。
・海賊行為はランダム要素が大きく、運が悪いと船が簡単に沈んでしま
　う。
前作と違いランダム要素がある海賊システムの採用によりやや趣の違っ
たゲームになっており、前作よりはシステムが洗練されているが、海賊
行為に重んじるシステムにより街作りの楽しみがやや少なくなってしま
っている。日本語化は不可能。

「資本主義は崖っぷちである。
わが共産主義は、その１歩先を行っているのだ！」
ー共産ジョーク
ご挨拶
就任おめでとうございます、プレジデンテ。
私、秘書官を務めますチェ・エバラ(※)と申します。以後お見知りおきを。
さて、今やこの「トロピコ」の最高指導者となられました貴方のお仕事は、この牧歌的な南洋の楽園を統治し、貴方の政権を可能な限り維持することなのです。
トロピコの運営スタイルは、プレジデンテたる貴方のセンスに委ねられます。経済発展を推進して資本主義化する、軍政を敷いて強大な軍事大国にするのも貴方の裁量に委ねられます。
それから、5年に1度の大統領選挙に落選するか、民衆蜂起によって政権の座を追われた時点で、事情の如何を問わず即ゲームオーバーとなりますのでお気をつけください。
経済
トロピコという身体を維持する血液とも言うべき経済。
政権運営のための運転資金＝国庫を安定させるためには、絶え間ない設備投資やインフラ整備が求められます。
トロピコの天然資源に依る1次産業。工業化による加工貿易。外貨獲得のための観光ビジネス。経済発展のための手管は様々にございます。
なお、国庫が空になって資金ショートを起こす、いわゆるデフォルト状態になってもご安心ください。
善きサマリア人たる世界銀行が、トロピコの指導という形で我々を救済してくれます。
政治
トロピコの愚民…ではなく住民を導くこともプレジデンテの仕事です。
彼ら住民のために、上手い食事、快適な住居、いい仕事、格差の無い所得を確保してやり、貴方への永遠の信服を得ることが政権維持のため必要となります。
また、トロピコの民にも信条から成る様々な派閥がございます。資本主義者、共産主義者はもとより、軍事や学問、宗教や環境に重きを置く派閥など、彼らの主義主張は多岐にわたります。
一方でそんな派閥を上手くコントロールし、貴方の政権運営に役立てるのも策でございます。
プレジデンテが支援した派閥が強大化すれば、軍事を背景にした警察国家や教会の支援を得た神権政治、などいろいろと“楽しい特典”がついて参りますよ。
結びに代えて
最後になりますが、引退後の蓄えとして国庫の一部を“こっそり”貴方の口座がございますスイス銀行へ移動させることをお忘れなく。
貴方が如何に長期政権を維持しようとも、引退すれば唯の人ですし、なにより貴方の数十年にわたる治世の総決算はスイス銀行の預金額だと言うことも忘れないでください（スコアに反映されます）。
前置きが長くなりましたが、それではプレジデンテ。良きご指導を！
※完全日本語版における、秘書官の吹き替えは有名声優の江原正士さん。

不朽の名作と名高い初代トロピコとその拡張、およびその続編？ の2のセット。バラ売りはしてない模様。
初代はシリーズの柱となるカリブ独裁者ゲームだが、2は異色の海賊島経営ゲーム。
初代の陰で黒歴史扱いされがちな2だが、ゲーム自体は「これはこれで面白い」という典型だと思う。
海賊や捕虜の管理や海賊行為と大国との外交関係の天秤など、割とシビアなゲームバランスは3よりも1に近い。
3を買うとしてDLCまで考えるとセールならTrilogyセットと1ドル少々しか違わないし、どうせならついでの購入をおすすめ。

Tropico3も持っていますがやり込むこともなくやめてしまいました。
というのも1が面白すぎたからなんですね。
1と3はほぼ同じようなシステムですが、
決定的に違うのが選挙の難易度です。
3の選挙がおまけ要素程度だったのに対して、1は選挙が全てです。
街を発展させるのも、兵士を鍛えるのも、裏金を貯めるのも
すべて選挙に勝つためにするのです。
負けると島流しですから、選挙対策には必死にならざるを得ません。
バラマキで住民を懐柔して、時には対立候補の暗殺までやってしまう。
そんなブラックなプレジデンテになりたい人は是非プレイしてみましょう。
あ、2はよく知りません。

1は原点にして頂点だとは思うけど日本語化がちょっとだるい
面白いというか3から道路なくしただけといっても過言ではないと思う、たぶんね
じゃあ3でもいいってなるけど個人的にはこっちのほうがグラフィック好きです
あと3は後半の交通管理が死ぬほどだるいのであんまり好きじゃありません
最大の欠点としてはセールがないことだけど元から7ドルだしいいんじゃないかな

Tropicoについてのみレビュー（Tropico2は未プレイ）
プレジデントとなって島を繁栄させ、住民を満足させるゲーム。
街づくりゲームをきれいな街並みを作るゲームか、リソース管理が主軸のゲームかの２通りに分けるとすれば間違いなく後者。
資金やシナリオのクリア条件も大事だが、怠ってはいけないのが住民の満足度。
8-10年ごとに選挙がありそれに負けるとゲームオーバーになる（不正選挙可）。
シナリオ数は一部チュートリアル的なものもあるが全部で４４ある。
１シナリオにつき３時間程度でクリアできるので、時間を決めて遊ぶのにもいいだろう。
プレジデントの特性やシナリオの条件などによって収入を得やすい建物が違うので、ある程度セオリーはあるが同じ展開になりづらいのが◎
有志による日本語化パッチも別サイトにて配布されてるのもありがたい。
とはいえ、個別シナリオについては未翻訳なので、クリア条件を読める程度の英語力は必要となる(人口を200人まで増やせetc.）
日本語版CDがあれば音声吹替も簡単にできるので、持ってる方はお試しあれ。
(GOLDは持ってないので、追加要素欲しさにSTEAMにて購入）
※主に無印日本語版との比較レビューになってスマヌ
　続編はTropico４をやったけど、初代の方が100倍面白かったです

トロピコシリーズはやっぱり冷戦期の独裁者に焦点を当てたストーリーが好きで、だから私は5以降の作品は評価しません。1,3,4を定期的にインストールしてはプレイしていますが、1がやっぱりシンプルで面白いですね。おすすめ。