The Wolf Among Us

おとぎ話、Fableの住人たちが人間界にやってきて、それぞれのストーリーの過去を引きずりながらも新しくやり直していくFable Townが舞台。
主人公のBigbyは正義感の強い刑事だが、Fable時代は3匹の子豚の狼であること、時折その時代の暴力性が出てしまう事から人々が忌み嫌われている。
Fable Townに起こる事件の中で、Bigbyは暴力的に解決していくか、それとも和平的に捜査していくか、自分自身で選んで事件を解決するのだ。
というところがあらすじ。設定の完成度が高いので、僕はこのあらすじを読んだ瞬間買ったのですが噂に違わぬ出来でした。
登場人物はみんな訳あり。嘘つきだったりひねくれものだったり意地悪だったり、どの住人も一筋縄ではいかず。
あのFableのキャラ、こんな感じなの！みたいな面白い設定も多く、原作の色を残しつつかなり大人向けにアレンジしてます。
選択肢によって彼らとの人間関係はかなりめぐるましく変化します。でも、それほど大きく本筋には関わりません。
選択によって誰かが生きたり死んだりする場面はそう多くないけれど、選択によって嫌われたり好かれたりするし、彼らの態度はかなりはっきり出ます。
好みはあると思いますが、僕はこの「選択に責任を伴うが、それほど大きな責任を背負う必要がない」ところも一つの魅力だと感じます。
暴力的であればそれを人に言われますし、優柔不断ならば一貫性がないと言われます。痛みは伴いつつ、キャラクターに指摘されるだけ、そういう選択肢にできています。
シナリオの起伏も用意されていて、セリフはBigbyを中心にハードボイルドで格好いい。
そのBigbyにどういう選択をさせるのか？それがこのゲームの肝かなと思います。暴力的に闘う彼も良いし善き刑事を全うするため自己犠牲になる彼も格好いいです。あなたなら、Bigbyにどちらを選択させますか？
日本語化はあまり進んでないようですが、スペースバーを押せばポーズになって字幕を読めるし、youtubeなどでは字幕付きプレイを公開している方もいるので、英語のプレイもそんな辛くない部類のゲームだと思われます。
メタスコアユーザーレビュー90点は伊達じゃないです。

内容
ウォーキングデッドと同じ物語形式で選択するゲーム。
おとぎ話の住人が現実世界で生活する物語。主人公のビッグビー(赤ずきんで登場する狼）が殺人事件を解決する。
他に美女と野獣に二人、眠れる森の美女などが登場する。
感想
日本語字幕がまだなく、英語のみ対応している。日本語化もなし。
英語力はToeic850点で挑んだが、字幕ありで大筋は理解できた程度。
一時停止できたのがでかかった。かかったのはトータルで７時間ぐらいかな。
登場人物が必ず一癖あり、それがおとぎ話の登場人物なのがシュール笑
映画が好きな人にはおすすめ。欲にサスペンスやバイオレーションを好きな人ははまるはず
ウォーキングデッドよりずっと面白い、選択肢は４種類だが(沈黙の選択肢もある)
内容がかなり異なっていて選びたい選択肢が必ずあるのがよかった。残虐になれるし、
思いやれることもできる。
全裸や生首がでるから一応注意しとく

こんな方におすすめ
色彩の美しいゲームを楽しみたい方に。
適当に操作していてもクリアできるゲームで息抜きしたい時に。
注意点
何十回も登場するFワード・生首・ヌード。最後のはありがたい。
全5章のうち、日本語化可能なのは最初の2章のみ。(2017年8月現在)
ストーリー
おとぎの世界からNYに住処を追われた住民たち（Fables）を中心にお話が展開します。Fableでは嫌われ者だった狼男の主人公は、過去の自分の罪を贖うため、保安官として殺人事件を解決していきます。
日本語版ないの？
日本語化は最初の2章のみ対応。3章目以降は頻繁に強制終了する上、英文フォントが読み難いので、3章目からは英語版に戻してプレイすることをおすすめします。
スペースキーで一時停止も可能ですので、休憩しながら自分のペースでゲームを進めることができます。
「英語を読む」ことのみに集中できるゲームですので、英語に抵抗感がない方なら楽しみながらプレイできると思います。
ゲームプレイ
セリフは4択ですが、会話の内容やゲーム内実績が少し変わるだけの一本道ストーリー。QTEも難しくありません。退屈そうに思われるかもしれませんが、会話の最中「あなた何言ってんの？」と思ったタイミングでビンタコマンドが出てきたりして、妙な解放感があります。
このゲームの最大の魅力はアメコミ特有の色使いです。反対色を有効に使って夜の街を巧みに表現しています。ネオンっぽい色合いも、どこか品よくまとめられており、思わずスクリーンショットを撮ってしまう場面が数多くありました。
本作は、パワーと責任・贖罪・個人間の正義の衝突をテーマとして扱っており、アメリカンフィクションの王道を堪能できます。最終章はやや説明過多で説教臭くも感じましたが、殺人事件の犯人捜しというミステリの牽引力もあって最後まで飽きずにプレイできました。
Steam以外の販売サイトでも頻繁にセールにかかっており、続編の制作も決定しています。
ハリウッド映画・アメコミがお好きな方に。セール価格での購入ならお勧めできます。

昔ながらのハードボイルド刑事モノにファンタジー設定のスパイスを効かせた良ADV
あらすじ：
赤ずきんや白雪姫などのおとぎ話の世界の住人達は、戦争によって住処を追われ、人間の世界の中で正体を隠しながら生きていた。
主人公はかつて赤ずきんを襲った狼だったが、今では同胞（Fables）同士の揉め事を収める保安官をしている。
自分が住むアパートの入り口で仲間の死体を見つけたことから、殺人事件の捜査を始めることになる。
仲間に過去の悪行をなじられつつも保安官としての務めを果たし、己の獣性を抑えながら生きる哀愁漂う男のストーリー。
上記の説明で興味が湧く人には普通にオススメではあるけども、実はこのゲームには漫画版もあって、ゲーム版ではカットされたエピソードや主人公であるBigbyのモノローグなどがあり、純粋にストーリーを楽しむなら漫画の方が良かったりする。
ただ、ゲーム版の方はアメコミの絵柄を3Dに落とし込んだグラフィックが良く、これも一見の価値あり。
また、ゲームの方は選択肢を選ぶこともできてそれによって反応が変わったり、漫画版にないシーンを見ることもできる。
オススメは漫画版を先に読んで、気に入ったらゲームも、という順序かな。
どちらにしろ、このタイトルは面白いです。オススメ。

QTEありのビジュアルノベルでファンタジー要素が混じったニューヨークが舞台のクライムサスペンス。
キャラクターが個性あり、ストーリーが面白いのでお勧めですが、選択肢に時間制限がありゆっくり読んでる暇がないのである程度英語力がないと楽しめないと思います。

日本語化して途中まで遊びましたが、ものすごく面白いです。現段階ですべての翻訳がされていないのが、残念なところ。。。

素晴らしいストーリー、素晴らしい構成、素晴らしい演出。
おとぎの国の住人が子供は決して入り込んではいけない荒んだ世界で生き抜くゴリゴリのハードボイルド作品です。
完全に大人向け。
登場人物は、正義も悪も善人も悪人も曖昧な中で、とても『人間くさく』生きている。しかしその人間くさいキャラクターが『人間ではない』ということが非常に上手いところで、そのことがこのゲームを単なるサスペンス物、ストーリー物ではない『最高のゲーム』に押し上げている。
最初から最後まで最高に楽しめたゲーム。故に、日本語サポートがないのが悔しい。
英語が苦手な人でもなんとかがんばってプレイしてほしい。そんな作品です。