Sundered: Eldritch Edition
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Sundered is a chaotic hand-drawn metroidvania where you resist or embrace ancient eldritch powers. Confront hordes of terrifying enemies in an ever-changing world inspired by the works of H.P. Lovecraft. Sundered is a challenging and unique take on a classic genre from the creators of Jotun, now with local co-op! You play Eshe, a wanderer in a ruined world, trapped in ever-changing caverns filled with hordes of terrifying enemies. Harness the power of corrupted relics to defeat gigantic bosses, at the cost of your humanity. Resist or embrace. Sundered: Eldritch Edition includes the Magnate of the Gong update, adding local co-op multiplayer support for up to 4 players, along with new areas and a chaotic battle against the new Magnate of the Gong boss!
Steam User 81
探索型2Dアクション、いわゆるメトロイドヴァニアで、主人公エシを操ってマップ探索、スキル強化を行いながらボスを倒して進めていきます。背景的な物語は作中で語られますが、断片的かつあまり詳細ではなく、多くを語らずにプレイヤー側の想像力に委ねるタイプです。
良く作りこまれているがゆえに一部惜しいと感じてしまうところはあるものの、総じて高いレベルで完成されたゲームだと感じました。特徴的なところをいくつか挙げておきます。
* 抵抗か受容か
このゲームではボスを撃破すると、エルダーシャードというアイテムが手に入ります。これをスキルの祭壇に捧げると強力なパワーアップが手に入りますが、それと引き換えに主人公は人間から悪魔の領域に踏み込んでいきます。人間として戦い続けるためにエルダーシャードの力を借りず抵抗するか、力を受容していくのか、プレイヤーは選択を迫られます。全部で7つのスキルとエルダーシャードが手に入り、すべて抵抗、すべて受容、混在の3種類でエンディングが分岐するようです。
ちなみに自分はすべて受容の人間やめましたルートでクリアしたため、もう1回プレイしてみたいところです。
* ボスは迫力のアニメーション
同開発陣のJotunがそうだったように、ボスはアニメーションですごくなめらかに動きます。ぬるぬる。ボス戦に限ってカメラが引いてしまうぐらい大きいものも出てきます。クトゥルフに影響を受けているようでありながら機械兵器も登場する、独特の世界観で描かれるボス戦は一見の価値があると思います。
* 雑魚敵の物量がすごい
探索中の雑魚敵の物量がすさまじく、こんなに倒せるのか?と思いつつも何とか生き残れたときはやりがいが感じられます。固定配置の敵キャラはおらず、中盤あたりからはちょっと他のメトロイドヴァニア系では考えられないぐらいの物量で押しまくってきます。自らの能力を強化するためには敵を倒した際に得られるシャードを貯めないといけないため、逃げ回り続けるわけにもいきません。BGMに「ゴング」のようなものがあって、それを合図にわらわらと現れてくる敵の群れとの戦闘がこのゲームの1つの醍醐味かもしれません。
* 部分的にランダム生成されるダンジョン
探索対象のマップは大きく3つあり、ゲーム開始時の場所から選んで攻略していきます。このマップに入るタイミングでマップの自動生成が行われ、やや長めの待ち時間があります。
実際には大きなマップの全体像は変わらず、各部屋の構造が変わる、という形なので待ち時間のわりにはそこまで毎回劇的に変わるわけではないです。死亡時も再生成になるので、ややテンポは悪くなってしまったかも。
* スキル、能力、アップグレード
主人公にはいくつかの強化手段があります。スキル(2段ジャンプなど主に主人公のアクションが増えるもの)、能力(選んで装備できるもの。近接攻撃の威力アップの代わりに防御力ダウンなど)、アップグレード(敵を倒して得たシャードのポイントで攻撃力、防御力、運などに振り分けてツリーを伸ばしていくもの)。ボスや雑魚を倒しながら、少しずつ強化を進めてマップの探索範囲が広がっていく、メトロイドヴァニアの基本的なところはきっちり抑えられています。
クリア時間はストアページに15時間以上とあるとおり、15~20時間前後ではないでしょうか。ボス戦はそこそこ難易度があるため、場合によっては一旦マップで雑魚敵を倒して稼いで強化してから、というようなこともあるかもしれません。自分はクリアまで20時間と少し、クリア後の達成率100%までで25時間ぐらいでした。
余談ですが、このゲームはKickstarterで出資者を募って開発されたゲームであり、自分も出資した1人です。無事開発が終了して世に送り出され、概ね好意的な評価を受けていることはうれしい限りです。
Steam User 44
受容せよ、または抵抗せよ。
この一言が重要な意味を持つ本作は、
物語の構成、演出、ゲームバランス共に
非常によく出来た作りとなっています。
気になる実績の方も20個程とお手頃で、
ゲームを進めていく上で自然と埋まっていくもの
ばかりなので、あまりストレスを感じることも無く
単純に楽しめる事が出来るでしょう。
後日本語対応なので、言語の問題も心配ないです。
以下、部分的に見たレビューです。
【綺麗なグラフィックで魅せる世界観】
このゲームの一つの魅力である
「手書きで描かれた綺麗なグラフィック」は、
見る人に感動と癒やしを与えてくれます。
この綺麗で美しいグラフィックの数々は、
ステージ、または一部地域ごとに巧みに切り替えられて居るので、
シリアスな場面や未開の地等足を踏み入れたりするときも
「どんな敵が出てくるんだろう」とか、
「どんな技能を得ることが出来るのだろう」とか、
「いきなり暗い地域に来ちゃったな・・大丈夫かな」とか・・
もうプレイ中はずっとワクワクが止まりませんでした。
【主人公の操作性、成長による多様化】
主人公の操作性についてですが、
本当によく動きます。ヌルヌル動きます。
それはもう自分の意のままに、操作に対して素早く答えてくれます。
操作性については、言うこと無いなと思います。
攻撃方法の種類についてですが、
序盤こそ、攻撃方法が単調で一つしかないのもあり
「思ってたのと違う・・これはマズったかなぁ」
と考えていましたが、進めていく内に武器も特殊能力も増えてきて
「むしろコレくらいシンプルじゃないとやってられないな」
というくらいに技や動き方の選択肢が増えていました。
そして主人公が劇的に変わる要素がもう一つ、
「受容」 と 「抵抗」 の選択です。
このどちらかを選び進めていくことで、
主人公は全く違う性質を持ったキャラクターになっていくのですが
その選択は常に、プレイヤーの手に委ねられています。
このゲームの実績をコンプリートする予定の方は、
はじめる時、どちらかに絞ってプレイしたほうが純粋に楽しめますし、
実績も、物語も、2周回ほどで綺麗に収まるのでオススメしておきます。
【敵の強さ、変わったシステム、ボスについて】
私は難易度Hardである穢れ、その上位である異常までクリアしました。
その基準で書きます。
敵の強さですが、一般的に言われる「ザコ敵」枠ですら
常に集団で襲ってくるのもあって、序盤のゲームプレイは非常に辛いです。
また、何もないところでも油断していると突如笛のような音が鳴り響き、
モンスターがうじゃうじゃ湧いてくる変わったシステム
(ホードシステム、と言うらしいです)を導入しています。
これにより、常にどこから敵が襲ってくるか分からないという
不可視の脅威に脅かされながらステージを進めていく形になるので、
これがストレスになりうる人にはオススメ出来ないというのが実情です。
私個人としては「面白い試みだな、どんどん来いよ!」って感じでプレイしてたので
むしろ楽しいとすら感じていました。
・・・時に理不尽なまでの数の暴力で為す術無く蹂躙される事もありましたが
それは今となってはいい思い出として心に残っています。
さて、ボス戦についてですが、
これはもう、スケールのデカさが半端じゃないです。
自機が米粒になるくらい、体格に差があったりして圧倒されます。
敵の攻撃方法も、本当にもう・・とにかくカッコイイ!!
避けながら「うわーーーすげぇなーーー!!!」って思いながら
攻略していました。
このボス戦がステージひとつひとつの区切りとなることもあり
アニメーションから演出、音楽まで
全てに情熱が注ぎ込まれているのを感じました。
もうこのボス戦だけ見ても、購入金額以上の価値があるんじゃないかと
思えてしまいましたね・・。
【ダメだなと思った部分】
このゲームは、待っている間に
何か暇つぶしできるものを用意しなければいけません。
というのも、ステージを切り替える毎に「読み込み」が発生するのです。
短いときで15秒~30秒、長いときで3分~5分って時もありました。
この部分で萎えるじゃないですけど、熱気が冷めてしまうときもありましたね。
「ここまですすめたい」から「今日はもういいかな」みたいな感じで。
読み込みの長さは何に関係しているのか?というのが
気になって、個人的に検証していたんですが
有力なのは「ゲーム終了を押さずに強制終了する」
(バツボタンで消したりする)かなという結論に至りました。
数回試して高確率で長い読み込みが発生したので、
ゲームを終了する際はちゃんとゲーム終了ボタンを押したほうが
いいのではないかと思います。
(あまり変わらなかったらすいません・・)
【総評】
最後にダメなとこを書きましたが、
逆を言うとそれくらいしかダメなとこが見つからない位
作りはとても細かく、丁寧な作品です。
難しいゲームではありますが、安心してください。
装備を整えれば万人が最後までクリア出来るよう、
しっかりと、親切に設計されている良ゲーです。
買って損はありません。断言します。
こんなにハマれたゲームはSteamではじめてでした。
ここの制作会社さんの次回作に期待します!
Steam User 26
メトロイドヴァニア系ゲームが好きなら一週目の面白さは保証できます、しかし・・・
先にこのゲームの良いところを上げていくと
クトゥルフ神話を彷彿とさせる世界とサイエンスフィクションの世界が半々に混ざり合ってる世界観。あなたは敵のウネウネとした触手はお好き?更にロボットやでっかいキャノン砲も好きですって?ならピッタリな世界観ですよこれ
一度やられる度に構造が変化するダンジョン、敵は不定期に出現する上にボス戦以外は死んで覚えるというテクニックを中々許してくれないバランス
早々に自動である程度ダメージを完全カットするシールドを習得できるのでアクションが苦手な人でもそれほど即やられるやり直しの繰り返しはおきません。ただしリンチモードの時や後半になるほど攻撃が苛烈になるので気を付けよう。
アメコミ(類似しているゲームとしてはカップヘッドあたりだろうか?)を彷彿とさせる敵デザインに他のメトロイドヴァニアではそうない超巨大ボスとの戦いは一度挑戦してみる価値ありです
悪い点としては
露骨にSAN値を削ってくることはないが先に言ったように敵は触手やらオカルトな敵が多く苦手な人にはキツイところがあるかも
敵が不定期にかつ量もランダムに沸いてくる関係上、道中の戦闘中なすすべなくリンチされる可能性がある。ただキャラクターをキッチリ鍛えていれば無双できる時間でもある。ただまあ大半はリンチモードになるか途中で面倒になりやすい。面倒になれば逃走すればそのうち沸いてこなくなるのでそこは救いか
超巨大ボスとの戦いは一見の価値ありだが、倒し方がある意味ほとんど同じなのと巨大ボスであるが故に部位破壊とかできて弱体化を狙えればいいと思うのだがそういうシステムはないのがある種残念
また、筆者的に思う一番の問題点は・・・(以下強烈なネタバレ)
・ 主人公があまりに喋らないにも程がある。悪い意味でドラクエ的すぎ
このゲーム、恐らくはプレイヤーの罪悪感を煽らないためもあってか、ほとんど主人公たるエシは喋りません。なぜ喋らないのか、それは恐らくエシというキャラクターから意思は既に奪ってある・・・か又はプレイヤーの思い通りに動かせるようにするためなのでしょう。時にプレイヤーの手から離れて勝手に喋らないからこそ、プレイヤーはある意味思う存分エシというキャラクターから人間性を奪い取り人外化させることが出来ます。しかしそれは以下の弊害も生むことになります。
・ 最後の最後で希望の光?どういうことだ?
あるプレイをして最後の方にまで行くと希望の光というエシが敵として出てきますが、本当に何の脈絡も説得力もなく希望の光が表れるのでプレイヤーとしては「はぁ?なんで今になって人間の善性が敵として出てくるの?遅すぎない?」とツッコミを入れたくなったのは筆者だけでしょうか...
・致命的な欠点として、一度エンディングを見ればもう一方のオチが予想できる上に二週目(強くてニューゲーム)が存在しない
このゲームには二種類のエンディングが存在しており、片方を見ればもう片方は大体ああこうなるんだろうなと予想がついてしまいます。それは百歩譲って許してさあ強くなってるキャラで最初からやり直し・・・とはいきません。このゲームには強くてニューゲームが存在しないため、また新しいセーブスロットから冒険を始めないとダメです。つまりそれはキャラクター育成も最初からやり直しもちろん道中で手に入れたスキルももう一回取り直しとなるので面倒と感じやすいのは大きな欠点でしょう。このゲームも含め、少なからずメトロイドヴァニア方式ゲーとしてダークソウル的要素を入れるのであれば、キャラクターの強さをそのまま引き継いでプレイできるようにして煩わしさを取り除けるようにしておいたほうが良いのでは?と思わざるを得ないです。自分は新しいセーブスロットから二週目をプレイする気にはなりませんでした。そのため、一週目だけはオススメのゲーム。と最後に評価させていただきます。
Steam User 11
よくわからん腕につかまり地下に引きずり込まれたエシ姐さんがよくわからんおじさんの声に導かれるままに迷宮を探索するいわゆるメトロイドヴァニアと呼ばれる2Dアクション物。やり方わからんかったがローカルco-opもできるらしい。最初から日本語アリ
アクションの評価
すごい滑らかに動くアニメーションとか敵を攻撃した音とか群れを吹き飛ばす感触とかすごい良い感じでこの手が好きな人は夢中になってやってられると思う、死んでもデメリットなしでサクサクリスタートにサクサク成長要素、マップは半固定半ランダムで探索に飽きにくい工夫もされている
しかし攻撃方法とかいわゆる移動アクション(2段ジャンプとか)とかこの辺は正直多彩とは言いがたかった、特に攻撃に関してはシンプルすぎる印象を受ける。ストア全体をざっと読むと「抵抗か受容か」みたいなワードが書いてあると思うがなんてことはなくアクションのパワーアップ(2段ジャンプを3段ジャンプor滑空するかで選ぶとか)とそれにそったエンディングのルート分け要素のこと。
このゲームの駄目なところ
この手のアクションゲームで一番プレイヤーにとってストレスなのはダメージ要因だと思うがこのゲームはそれを「見づらさ」で表現している。見づらさのみで一辺倒の難易度なのでそこがダメだなと思ったら買わないほうがいいと思う
ではその見づらさとはどういうことかと言うと…例えば雑魚戦なら大量に湧いて出てくるのだが無限湧き(こそっと始まる)で画面を埋め尽くす→そのへんのトゲに当たる。大雑把に言うならこれの繰り返しという感じ、プレイヤー被弾の5割はその辺にあるトゲ。戦闘自体は爽快でもコレばかりだと嫌になる。無限湧きやトゲは仕方ないにしてもせめてポーズしてマップがられたらそれだけでもこのゲームの評価は劇的に変わったと思う。
次にボス戦、ボスの巨大さを表現するためにプレイヤーと弱点をちっちゃくしてこれまた見づらさを感じさせる演出してしまう。これに弾幕が加わり「エシ姐さんを探せ」をしながらちっこい弱点を叩くというプレイが始まる。絵面的には圧巻だがやってる最中は嫌でしかなかった、このへんはYoutubeとかでボス戦だけを見てみるといいと思う、言いたいことは完全に伝わるはず
総評
まぁダメなところもあるけど全体で言えばみんな60~70点つけちゃう、そんな感じだと思う。爽快さはある
これ系のゲームで悪いところを反省して作ってみたら別の個性的な悪いところが出てきてしまった感
2周すれば実績埋まるので値段相応には楽しめると思う
気になったらボス戦だけひとつ動画見てそれから決めるのをオススメ
Steam User 22
XBOX Oneコントローラーを使用。クリア済み。
今作は荒廃した世界で彷徨う主人公「エシ」を操作してプレイしていく。彼女は己の命と正気を保つため、戦い続ける。古の悍ましい力に抵抗し、あるいはそれらを受け入れることに。探索型横スク2Dアクション、所謂メトロイドヴァニア系。難易度は高め。
良い点
・戦闘が面白く、序盤から持っているアクションだけではなく、道中で入手出来る能力各種のほとんどは戦闘でも有効活用できるので、後半に進むにつれて戦闘時の選択肢が増えていく。特に広範囲攻撃の「キャノン」を入手すると敵をまとめて倒すことが出来るようになるので爽快だし、大分楽になる。
・敵はエリアを進めていくと出現するのだが、敵の数がハンパではない。数の暴力でこちらを圧倒してくる。
・難易度はメトロイドヴァニア系では比較的高めになっているが、ゲーム開始時に「正常(ノーマル)」「穢れ(ハード)」「異常(ベリーハード)」から選択可能なのでアクションが苦手でもプレイ可能。難易度「異常」のみ一度クリアしてからでないと選択できない。
・今作には「スキルツリー」が存在し、敵を倒したり、青い繭(今作での宝箱の様な物)から入手できる「シャード」というもの使用することで自キャラの攻撃力や最大HP等のステータスを強化する事が可能。ツリーの一部はロックされているが、新しい能力を入手する毎にアンロックされていく。
・「エルダーシャード」(通常のシャードとは別物)というボスを倒すことで入手できるアイテムをスキルを入手した祭壇で使用することでその祭壇に対応したスキルの強化が可能。例えば、「空中ダッシュ」を強化すると「アザソスの息」というスキルになるのだが、こちらのスキルはあらゆる方向へワープ移動の様なダッシュが可能になるので劇的に強化される。
・「エルダーシャード」で能力を強化するかどうかでエンディングが変わる。上記したように強化されたスキルはどれも強力な物ばかりなので、強化せずに進むだけでも別ゲーをプレイしているかのような気分になる。初回は強化する事をオススメする。
悪い点
・ある程度こちらのステータスが強化されていない状態だと進めにくい。序盤は何度も死ぬ覚悟を。
・戦闘で自キャラが何処にいるのかわからない、あるいは状況が把握できなくなる場合がある。ボス戦時は敵が巨大なため、画面が引き気味になるのは良いのだが、大抵のボス戦後半はボスの召喚する雑魚敵や攻撃が画面中に散らばるため自キャラを見失ってしまいやすい。
総評
メトロイドヴァニア系が好きであれば今作はオススメだが、探索よりも戦闘がメインな作品になっている。さらにクトゥルフ神話で有名な名称がそこらかしこで出てくるので、知っているとニヤッとする場面もある。個人的にはとあるエンディングで出現するボスが特に面白かった。
プレイ動画をアップしているので、気になった方はこちらを参考までにどうぞ。
Steam User 18
初回クリア時のVer.は2001016、クリアに要した時間は約12時間。全実績解除済みの上、起稿しています。全実績解除までは36時間ほど掛かりました。
Pros:
滑らかな戦闘を実現する操作性とキャラクターの追従
躍動感溢れるアニメーション
死を予感させる敵群と遭遇時の演出
惹き込まれる世界観とサウンド
圧倒的なスケール感を演出するカメラワーク
豊富な攻撃手段を持つボスとの死闘(epic boss fight)
統一感のあるローカライズフォント
成長の方向性に幅のあるキャラクタービルド
Cons:
序盤の強化サイクル移行への鈍さ
プロシージャル生成による既視感
難易度による差異がパラメータ依存
一部のミニボスはほぼノーリスクで戦えてしまう
珠玉の一周目とパラメータ依存が気になる二周目以降
Sunderedは横スクロールの2Dアクションゲームです。ゲーム進行に伴ってエシ(プレイヤー)が使用できるアクションが増えていき、探索範囲が広がっていく所謂メトロイドヴァニアと呼ばれる類です。エシが冒頭で地中に引きずり込まれた先の世界ではH・P・ラヴクラフト達の創作であるクトゥルフ神話より引用された名前を多くみることができます。世界観として基づくものはありつつも全てを踏襲している訳ではなく、人類と旧き神との対立構造の中で独自の世界観を築き上げており、相応に惹き込まれるものとなっていました。尚、「おれは しょうきに もどった!」等というSAN値が限りなく0に近いような人は出てこないのでご安心ください。
本作には見るべき点がたくさんあるので順に紹介していきます。私が何より気に入ったのは敵群(horde)。ストアページのトレーラーからもわかる通り、画面を埋め尽くさんばかりに大量の敵が現れて、まさに生きるか死ぬかの戦いを予見させる演出は見事としか言いようがありません。人っ子一人いない不気味で重厚な曲調から突如ゴングが鳴り響き、波のように押し寄せる悍(おぞ)ましい敵群に合わせて曲調が転じる。これは本当に一見の価値があります。そろそろ来るかな、来るかな…と思ってたら来なくて、肩透かしを受けてホッと一息つき、垂直方向で足場のない「来て欲しくない地形」を怯えながら登っているときに限って来る(来る、きっと来る体験)なんてのはザラです。
手描きのアニメーションも実に見応えがあります。冒頭の砂漠のカットで風にたなびくマント状の布地を見て私は暫く魅入られていました。アニメーションの枚数自体はそれほど多くはないのでしょうけど原画と中割りの繋ぎに粗が無く綺麗です。走った際には前傾姿勢や頭部の上下動、腕の振りや布地の揺れなどにより躍動感が表現されています。人体構造を踏襲したエシとは異なる敵においても運動する際のメリハリが現れており、飛びかかってくる予備動作を見て反応する機能的な側面にも一役買っています。
これらだけでも凄いのに破綻なくアニメーションと連動させている操作性も同様に素晴らしく、追加されていくアクションも簡単な操作で実現しています。即座の判断が問われるアクションにおいて意のままに操れることの重要性は問うまでもなく、戦闘のレスポンスは極めて良好であると言わざるを得ません。空中戦もそれなりの頻度で発生する本作において、空中攻撃の当たり判定を円状に取ったことと、跳躍装置の使用回数をリセットする仕様を定めたプランナーには拍手を送りたいです。この二点の仕様で空中戦の広がりと連続攻撃による爽快感が格段に増しています。
余談としてヴァルキリーキャノン発射時に前方向の入力受付を数フレームだけ残しており、発射と同時に弾の射出方向に凄い速度で飛んでいくグリッチは面白いし使える場面がたくさんあるので直さず残しておいて欲しいです。
本作には複数の成長要素があります。一つはスキルの祭壇と呼ばれる泉でエシが行えるアクションの追加。これはメトロイドヴァニアたらしめている要因でもあり、最も直接的に行動範囲が広がります。二つ目はシャードによる成長ですが、死亡もしくはポーズメニューからの帰還で戻って来れるサンクチュアリと呼ばれる拠点にて敵を倒したことで得た一定量のシャードを消費してスキルツリーからパラメータの成長を行えます。ただここで取得できるアップグレードは取得したアクションに紐づいており、進行状況に応じて獲得できるものが決まっています。次にエリアを探索していると手に入るパッシブスキルの装備。これがパラメータの成長方針と相まってキャラクタービルドに自由なカスタマイズの幅を与えています。そして最後にエルダーシャードにおける選択。詳細には言及しませんが操作感は大きく変わってきます。これらの組み合わせを自身のプレイスタイルに特化させるも良し、平均的に成長させるも良し、色んな組み合わせを試すだけでも様々な発見があります。私のエシは概ね紙装甲クリティカル火力特化型に落ち着き、よく死ぬ娘でした…。
作中で最初のボス敵3体はどの順番から倒すのも自由というTipsが表示されるのですが、持っているアクションによって移動できる範囲が限られるため、実質ほぼ意図された順序で進んでいくことになります。雑魚敵の強さはおおよそ進行順に応じて強くなっていきます。そういう意味において戦闘バランスは取れているとも思いますが、奇抜な進行はそれほど許容されていません。
最近流行りの自動生成も本作に取り入れられています。サンクチュアリを起点に3つのエリアが存在するのですが、エリア内の大枠としてどこにボスがいてどこに祭壇があるかなどの配置は決められており、それらを結ぶ内部の細かい部屋区分が自動生成によって行われています。毎回新鮮な体験をもたらす筈のものが、意図しないショートカットや能力の所持状況による進行不能を回避する組み合わせが選出されるがゆえに、それほどパターンは多くありません。よく見た組み合わせの構造が多いのはレベルデザインの都合上仕方ないのかもしれませんが、うまく働いていないように見受けられます。シーン遷移ごとにローディングが入るのも、部屋の構造を変化させるために起因するものです。
ゲームとしての難しさはそこまで難しいものではないです。繰り返しパラメータ強化を行えば、いずれは殲滅し得る火力を獲得できるからです。ですが、序盤は敵の密度とパラメータからくる火力不足で相当回数死ぬことは避けられません。死が成長のシステムに組み込まれている以上、ノーデスクリアは毎回サンクチュアリにポーズから帰還でもしない限りはほぼ不可能です。攻撃力や防御力は取得したアップグレードに依存するため、パラメータ的な壁を突破できない限り先に進むことが難しく感じる局面があります。一周目は何もわからないので気にはなりませんが、ある程度把握が進み効率を意識した二周目以降でそれを打開するために淡々とシャードを集める行程の面倒臭さが頭をもたげ始めます。成長の観点から避け続けて進めることは不可能です。文字通り死ぬまで戦うしかありません。
また難しさの話として言及すると、一部のミニボス戦にはほぼリスクなく戦えるものがいます。それらは他のミニボスと比べると調整不足である感が否めません。
難しさとは別に難易度の話として残念だったのは、追加のモーションであったり配置による調整ではなく、パラメータによる安直かつ安全な調整にしてしまった点です。数字でバランスを取るのは一見合理的なのですがアクションゲームにおいてはパターンを把握させないことが何より重要です。同じ型に嵌めてしまったらあとは回数の問題でしかないことを考えれば、RPG的な解決策よりも望ましい方法があったのではないでしょうか。素地が良いだけに、かつハマる要素が多かっただけに、もしも明確な差異が感じられればマスターピース足りえたと思います。
諸々書き連ねましたが世界観をはじめとして私はとても好きです。一周目は本当にプレイすべき価値があります。初めてボスに遭遇したときの引きのカメラによる演出のスケール感は圧巻です。また英語版同様のフォントデザインを踏襲した日本語ローカライズもテキスト総量が少ないとはいえ、実に丁寧な仕事です。是非ご自身の目でご確認ください。アクションが好きならオススメです。
Steam User 5
手書き風グラフィックスで割と直感的にアクションが取れる点は好印象。
難易度は一番軽いヤツについては、「おすすめ」です。
ただし。「穢れ」以上は、難易度の稼ぎ方がストレスフルで、まともな方法でバランス調整をしてくれていないのが最悪。なので、高い難易度で始めたり、やりこみをする人はストレスでハゲかねないのでオススメできない。
良質で難しいメトロイドヴァニアは、こんな方法で難易度を稼いだりはしない。
とにかく、難易度調節のやり方がストレスフルで、結果、仮にそれを乗り越えたとしても、何かを克服したりする征服感はなく、残るのは「ゴリ押しでなんとかなった」釈然としない体験のみ。
難易度正常のみ、オススメとしておきます。