Stranger Things 3: The Game

ネトフリドラマ「ストレンジャーシングス」のシーズン３を題材にしたゲーム。
もちろんドラマのネタバレになりますので、プレイするのであればドラマ視聴後をオススメします。
とは言えゲームのシステム上、ドラマのシーンではその場にいなかったキャラクターが居る事になってたりで、その辺りはゲーム専用の流れになっていますが、大まかなあらすじはほぼドラマ通りです。
個人的にはドラマも楽しんで、若干のif物語も楽しめてとおいしい作りかなと。
ドラマには無かったクエストによる追加シーンなどが見られると考えれば、ファンとしては嬉しい所です。
ゲーム自体はSFCを彷彿とさせるクォータービューでのアクションゲーム。
それぞれのキャラクターが武器を持ち、特殊なスキルを駆使しながら謎解きをしたり、戦闘したり…
素材を集めてのクラフト要素や、マップ上に隠されたノームを集める収集要素等もあります。
ドット絵のクオリティも（良い意味で）凄いので、ファンの方なら是非とも遊んでみて下さい。
日本語訳に関しては、ほとんど直訳なのが少しだけ残念。

ドラマ未視聴者の通しプレイ感想。
正しくアメリカンドラマらしい作品だが、ゲームの出来の方は「荒い」の一言。
この「荒い」というのはゲームのバランスは勿論、演出、翻訳、ＵＩ、全てに渡る。
しかし出来が悪いかと言うとそうではなく「及第点」、素晴らしい出来では無いがまぁそれなりには遊べるだろう、って感じの代物。
ゲーム内容はメインクエストをこなす為に各マップを巡りながら、能力や仲間がアンロックされ、行ける場所が増える。
各種ダンジョン的なものを攻略していきがてら、サブクエストをこなしたり素材を集めて装備品を作成したりして強化をしていく。
戦闘は細かいアクションではなく比較的、マス目移動染みて大雑把な判定で処理される。
遠距離攻撃も８方向で大雑把に狙う対象を自動で選ぶのでシステム全般として「黎明期のＭＯ、ＭＭＯ」という感じの代物だ。
その時代のＭＭＯとかＭＯとかやりまくってた人ならゲーム性にすぐ馴染めると思う。
で、荒いというのがこの戦闘システムは回避も出来るが色々と被弾前提で、かつメンバー間の戦闘能力、バランスも割とメチャクチャ。
敵の強さも割とバラバラとアラが目立つ。
演出面も細かい所が比較的雑で「あっさり」としていて、ちょっと盛り上がりに欠ける。
そして日本語訳されているが、その日本語も日本人からするとすごくヘンな感じ。
絶対に日本語がネイティブな人の翻訳ではないだろう。
「何でもかんでも日本語にすれば良いという訳ではない」って所で色々と察してくれるだろうか。
なので、このゲームは黎明期のＭＯ、ＭＭＯに思い入れのある人や、ドラマを見ている人向けだろう。
そうでないならば、このゲームは全く楽しくないかもしれない。