Spec Ops: The Line

クソ長いエンドロールのどこにも"Thank You For Playing"みたいなフレーズがなくて本当によかった

販売停止していたとは・・・。
楽曲のライセンス問題で24年1月を持ってDL販売が終了とのこと。
これでもうCSパッケージ版を買うしか手段がなくなったのでプレミア化…は知名度的に無さそうですが、
これまで発売当時からXBOX360版を５週は遊んだ身として、PCでは動作確認程度しか遊んでませんが折角なので。
恐ろしく作り込まれた鬱ゲーとして一部界隈で大絶賛されていた作品であり、
正直鬱ゲーとしての作り込みに注力しすぎてシステム的には中の下レベルの微妙な内容。
ギアーズオブウォーの二番煎じである以上に単純に出来が悪い。
キーマウ対応は適当だしキャンペーンはまじでただひたすら敵を倒すのみの単調さ、
マルチの出来もおまけ以下レベルだそうで、その辺でユーザーを楽しませる努力はもう最初から放棄しているかのよう。
でもいいんです、The Lineがこんなザマでも評価されているのは
そのデカい欠点すらぶっ飛ばす程の圧倒的なシナリオなんですから。
…と持ち上げましたがぶっちゃけシナリオは映画好きならほぼ確実に見ているであろう、
かの有名な「地獄の黙示録」まんまですし、もっといえば原作小説の「闇の奥」まんまです。
敵大将のコンラッドも名前まんまで知ってる人はちょっと笑っちゃうレベル。
でもこのThe Lineの凄い所は、
”ゲームという媒体を悪用”して、その地獄の黙示録 以 上 の 地 獄 を追体験させられる点。
この悪用こそが本作最大の評価点で、マジでその地獄を味あわせる為の作り込みがハンパじゃない。
欠点はその作り込みを味わう為には敵を倒してガンガン進むとほとんど素通りしてしまうことでしょう。
一度落ち着いてゆっくり眺めてみると、
オープニングの謎、意味深なオブジェやら壁の落書きや文字、
システムの都合かと勘違いするあるエリアに近づくと起こる変化、逆に通過した道を振り返って起こる変化。
主人公や仲間の会話の変遷、更にローディング画面のTipsに至るまで、
驚く程隅々まで作り込まれたゾっとする伏線の数々数々…、
マジでスタッフはここに全リソースを集中して賭けたと言われても納得する程です。
こんな事言ってももうSteamじゃ買えないので今更おすすめもし難いのですが、
家庭用ゲーム機なら一応XBOXなら360以降のハードで互換ありで現在尼で中古3000円、PS3なら2000円程で買えます。
が、そんな旧式ハード買ってまでやる程か？と言われると回答に窮するので、
もう諦めてYou Tubeでプレイ動画見るのが手っ取り早いですかね。
流石に販売停止してしまったゲームで動画で済ますんじゃねぇ！って文句もどうなのよって感じですし。
この手の強烈に人を引き付けるカルトゲーが購入できなくなるのは大変残念ですが、
企業も慈善でやってる訳でもないので仕方ないです。
何かがきっかけでまたライセンス料払ってしれっと復活してくれないかなぁという僅かな希望を込めて。
本当に素晴らしい作品でした。

ドバイわよ！
お知らせ:注意：Spec Ops: The LineはSteamストアで利用できなくなりました。
本作に関するパートナーシップのライセンス切れが要因だそうです。
まだ非公式の鍵屋では在庫があるようですが、そのうち無くなるでしょう。
物語性と関連付けられている通りです。
リアリティのあるストーリーやシチュエーション重視と言え、まるで1本の映画…とはまた違うような…
やらないとこれは何とも言えんでしょう。
簡潔に言えばストーリーだけでやる価値はあります。

このゲームをやったのが３年近く前なんですけど、度々ドバイに戻ってきてしまいます
帰れません
steamで長らくありがとうございました
これからも度々戻ってきますね

もうプレイしたのが10年ほど前まで遡ってしまうんですが、今遊んでも楽しめると思います。
それくらいお話が印象に残ってしまいました。
また、戦いを経るにつれてどんどんボロボロになっていくウォーカーおじさんの描写もリアルで見どころです。
でも冷静に考えてウォーカーおじさん強すぎィ！！

評判通りストーリー、というかストーリーの構成？演出？ギミック？がとにかく凄いな！ということ。
生きるのに必死でクリアするまで気づかなかった。
ひとさまの考察などを読んで、やばいなこれ!!　となりました。
表示バグかと思っていたものはそうではなく、意図的なものだったのかも。
映画一本分な感じとはまさに。

それ以外では、実際プレイしている自身の意識が変化していくことを知覚できるのも凄いなと感じた。
いつの間にか、生きるためなら殺すのは仕方が無いになり、殺られる前に一気に殺れたことに快感めいたものを覚える自分。
それと同時に罪悪感も感じるし、リアル帰還兵たちのPTSDや苦悩などをチラ見せ程度ではあるが、体感した気がする。

ゲームプレイに関しては、古いゲームなので仕方が無いと言えば仕方が無いのだが、敵味方、AIが若干アレでした。
おかげでクリアできたとも言えるが。

そんなこんなで、銃撃戦苦手なのでやらないが、物語の自分なりの答え合わせをしに2周目したい感もある作品だった。

既に新規購入はできなくなっている模様。
誰が言ったか「PTSDシミュレータ」その二つ名どおり、苛烈なビジュアル表現が登場します。"治安"の悪い地域ではリアルライフもこんな状況なんでしょうか。
ゲーム内容はどちらかと言えばストーリ重視。物語に沿って索敵しながら、所々で交戦。難易度はそこそこありますが、パターン覚えてしまえば切り抜けられると思います。難易度調整もありますし、味方の分隊員もかなり頼れる。それでも慣れた人向けという感じはありますが。次の目標物などはゲーム内でガイドが出るので、ちゃんと無線聞いて字幕を読めば、どうすれば良いのか迷うことも少なく遊びやすい。
タイトル画面の星条旗、ジミヘンの国歌。血と埃。常軌を逸した将校。現地民の誹り。これはベトナムの再インスコ。ドバイとは…さすがヤンキーは痛快な場所でやってくれる。( ゲーム開発者は実際に「地獄の黙示録」から影響を受けたことを明言している。 )
なお…マルチプレイもあるらしいですがこちらは試したことはないです。