River City Girls
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There's trouble once again on the mean streets of River City, but this time the boys are in over their heads! In this all-new entry in the legendary beat-'em-up series, hot-blooded heroes Kuni and Riki have been captured, leaving it to their hard-hitting girlfriends, Kyoko and Misako, to serve up some payback. As you punch and kick your way across town – either solo or with a friend in local co-op – you'll gain new skills, chow down on power-ups, wield an assortment of weapons, and unleash an arsenal of combos, throws, and special attacks that will leave the bad guys crying for mama – all in outrageous 16-bit style! The awesome action is punctuated by manga story panels, anime cutscenes, and an epic synth-pop soundtrack. It’s an old-school rumble for a new generation! Key Features: • Wild beat-'em-up action for one or two players! • Glorious pixel-art graphics plus anime and manga cutscenes! • Fantastic soundtrack featuring Chipzel, Christina Vee, and NateWantsToBattle! • Six large city regions to fight through, complete with shops and side quests! • Loads of weapons, items, and abilities to power-up your heroines! • Guest appearances by classic River City characters!
Steam User 97
ソロプレイ20時間程度で達成度100%、ハードモードの隠しボスまで倒せました。
カジュアルにプレイできる長さですが、裏を返せばボリューム不足と言えます。
セールを待つのも手かもしれません。
ある程度やり込むには複数回の周回プレイが必須なので、一周が短いのは好都合かも知れません。
自分は今作の主人公、みさこときょうこがかつて登場した作品でも、
みさこときょうこを好んで使っていて思い入れがあって、それなりに楽しめましたが、
細かなストレスを感じさせる場面が多々見られるので、人によってはそういった部分の印象が強くなるでしょう。
長くなるので、後半にストレスポイントをまとめました。
キャラクターとしてはSFC版のくにお達の挽歌で登場した女の子キャラが主人公ですが、
ゲームとしては基本的にはFC版のくにおくんダウンタウン熱血物語のようなシステムになっています。
キャラのドットは主人公二人も敵の女の子も可愛らしく、操作感も良いので気持ちよく動かせます。
コマンドも基本は弱攻撃、強攻撃、特殊、と方向キーの組み合わせで、コンボ等も難しくありません。
キャラのコマンドと技の性質(突進技、打ち上げ技など)は全キャラ統一なので、違うキャラを使っても馴染みやすいです。
キャラ差は……2周目から使えるくにおが抜きん出て強いですが、初期の女の子二人に関しては一長一短といったところです。
難易度としては、回復手段が限られているという意味で、一回も死なずにクリアするのはなかなか難しいです。
死んだら所持金の1/4を失って全快できるので、所持金によっては死んだほうが効率がよかったりします。
最終的に周回プレイで稼ぐことになるのですが。隠しショップに攻撃力が大幅に上がるアクセサリがあるので、
無事見つけられると周回プレイでのレベリングや金策がラクになります。
ボスはもちろん、隠しボスすら楽勝になるので、ご利用は計画的に。
以下、ストレスを感じたポイントです。
・マップ移動
一番悩まされたのが、マップ移動です。
マップの端や別マップに移動できるポイントで「弱攻撃ボタン」を押すと移動します。
マップ移動をした直後、そのままの位置で戦っていると確実にマップ移動します。
しかもマップ移動後に目の前すぐに敵がいることが多く、その敵がいきなり攻撃してきたりします。
戦っている最中にマップ移動する事故が頻発するのは、もう少しどうにかならなかったのかなぁというところです。
・声が英語
字幕は日本語ですが声は英語です。
ストーリーが進行する際、時間が止まって会話するシーンと、
通常通りキャラを動かせる状態で二人が会話するシーンとがあります。
後者の場合、マップに居る雑魚と戦いながら話を聞く必要がありますが、
戦闘しながら字幕を読むのは少しやりづらいです。
次の行き先など重要な話をしていることもあり、
日本版なら日本語ボイスがあればよかったなぁと思います。
・金策
ザコ敵を倒して手に入るお金は雀の涙です。
基本的にクエストとボスクリア報酬で稼ぐことになりますが、回復が(ほぼ)アイテム頼りであることに加え、
技なども購入制ということもあり、大体お金に悩まされます。
考えなしにアクセサリやアイテムを買ってしまうと確実にお金が足りなくなるのですが、
このゲームは、購入したことのないアイテムは効果が???と表示され見ることが出来ません。
アクセサリだけでなく、アイテムの回復量なども表示されません。
効果を知るために試しにアイテムを買っていくうちにいつの間にか金欠です。
ギリギリまで所持金を減らした後で死んで体力回復、という手法を上手く使っていかないと、
肝心なところで死んでしまって所持金をごっそり持っていかれることになるでしょう。
レベリングや金策は周回プレイでクエストとボス報酬をもらい続けるのが効率が良いでしょう。
・掴みと投げ
このゲームの「掴み」は、ある程度相手を殴ってピヨった状態の相手に密着することで発生します。
相手を掴むとそのまま殴ったり投げることができ、投げると周囲の敵を巻き込無事が出来るのですが、
どれも無敵時間などは特にありません。
ピヨった相手に密着するだけで勝手に掴み状態に移行し、無防備な状態となるため、
敵が密集している状態では、むしろ掴みに移行しないように立ち回る必要に迫られます。
加えて投げるよりも普通に殴ってコンボに持っていったほうがダメージも大きいので、
そもそもわざわざ掴みにいく必要がなく、掴みがただただ邪魔な存在となっています。
特に後半は一度に5~6人のザコ敵を相手にすることになるので、事故が起こりやすいです。
攻撃されている最中にできることはなく、ただ見守ることだけですので、
掴み誘発からタコ殴りにされるのを見つめることになります。
また、ピヨらせないと掴めないので、ガードが硬くなっている相手を崩すのに苦労します。
攻撃をガードされると続けてコンボを出すことが出来ず、少しスキができる仕様なのでむやみに殴ることも出来ず、
こちらにできる事はちょっとタイミングをずらしたりして殴ってみることだけ。
直前ガードで相手を弾き飛ばすことができ、起き上がり直後などある程度予測して弾く事はできるのですが、
攻撃モーションを見てからガードすることはほぼ不可能なので、ガード崩しに使うのは難しいでしょう。
ノーマルモードの敵はあまりガードしてきませんが、ハードはザコ敵もかなりガードしてくるので中々大変です。
武器を持つことでガードを封じることが出来ますが、武器を持った状態では技が出せないのでどのみち時間がかかります。
・完全に死んでる舎弟システム
ザコ敵が気絶するタイミングで、確率でザコ敵が仲間にしてほしそうにこちらを見てきます。
その状態のザコ敵に近づいて、『掴み』状態にしたあと仲間にすることが出来ます。
敵の種類によって攻撃方法が代わり、コレクション的な要素もある……のですが……
全く使いません。
舎弟にすると経験値もお金ももらえなくなるので、後半はザコ敵が降参しても無慈悲に倒すことになります。
こちらが行動可能状態or攻撃中に使うことができるのですが、そこまでして1コンボを伸ばす必要もありませんし、
攻撃したら一瞬で帰ってしばらく使用不能になるので盾にもつかえません。
仮にこちらが攻撃されている最中にも出すことができれば、重要なシステムになったと思うのですが……
追記) コレクション要素がある、と書きましたが、コンプリートしても実績はおろか特典は一切ありません。
・マッハパンチ……?
くにおくんシリーズをプレイした経験がある人ならおなじみ、マッハパンチやマッハキック。
今作にも登場するのですが……名ばかりの別物です。
お金をためてマッハシリーズを買った後、ワクワクしながら試しに使ってみたら、
全く別の技を出していたときのあの虚しさ。
ひょっとすると海外版では別の技名なのかも知れませんが、
マッハパンチ、マッハキックを名乗るなら、シリーズファンとしては、連続パンチ連続キックをしてほしかった。
・ボス戦
一部ボスは良い意味で完全に別のゲームになっており、単調にならないような工夫が見られます。
しかし基本的に、ザコ敵で試行錯誤して編み出したコンボはボス戦では決まりません。
攻撃を食らわせてもコンボの途中で喰らいモーションをキャンセルしてガードしてきて、さらには反撃してくるからです。
基本はギミックの合間に攻撃していくのですが、ギミックの間は避けに専念して、
やっと攻撃のタイミングが出来たと思ったらろくにコンボも決められず、ちびちび削っていくだけ。
雑魚戦のほうが爽快感があります。
また、マップによっては一定の敵を倒すまで出入り口が封鎖されるところがあるのですが。
ボスを倒してそのまま道なりに進んだら強制戦闘をさせられることがあります。
レベルアップとアイテム使用以外での体力回復はないので、ボス戦でギリギリまで消耗しすぎると強制戦闘でやられ、
ボスで得たお金の一部を持っていかれることになります。
・UI
スタイリッシュでかっこいいですが、使いにくいです。
スマホに表示されているという体なのですが、装備変更やアイテム使用、マップ表示など、
開く機会が多い割に、毎回LとRをいくつも押して目当ての画面を目指さなければなりません。
またストーリーが進むとマップに目的地が表示されるのですが、目的地が更新されてから最初にメニューを開くと、
勝手にマップ画面に飛んで目的地が表示されたあと勝手にメニューを閉じます。
百歩譲ってマップ画面に飛んで目的地を更新するのはいいとしても、メニューを閉じるのは余計なお世話です。
アイテムを使おうとメニューを開いたら勝手にマップ画面に飛んで勝手にメニューを閉じられて迷惑じゃないはずがありません。
アクセサリはソート機能がなく入手順のみで、買ったアクセサリは捨てることなどはできません。
先述の通り、購入したことのないアクセサリは効果がわからないので、「とりあえず買ったけど使わないアクセサリ」で埋め尽くされます。
ページ移動もないし、左右でループしないので、横4個で数ページ分カーソルを経由します。
最終的にアクセは固定になるのですが、局所的な効果しかないアクセも多いので、もう少し考えてほしかった。
カーソルの位置という点では、ファイル選択画面も不便です。
プレイ人数や難易度などあまりいじらないであろう項目を毎回カーソル経由していかないとスタート出来ません。
また基本的に上下や左右の端でループしません。
キャラ変更は一旦タイトルまで戻らないと出来ないので、色んなキャラを育てたい場合などは不便です。
またクリア後は、いわゆる強くてニューゲームかそのままプレイするかを選ぶのですが、
強くてニューゲームがデフォルトの位置なので、思わず連打して選択してしまうとまた初めからです。
マップに隠されたものを探していく要素があるのですが、探索しようとして間違えてニューゲームすると、
またストーリーを消化する必要があります。
とまぁ細かくストレスを感じるポイントはありましたが、概ね楽しめました。
Steam User 33
と言う方向けアドバイス
ゲームスタート時にプレイキャラクターを選択できますが、キョウコ(ポニーテール)は速度に優れる反面火力が非常に低く、キョウコを選ぶだけで難易度が2段階あがります。
ですのでミサコ(セミロング)を選ぶといいでしょう。ミサコは初期状態のスピードが低いですが、火力がとんでもなく高いので道場で技を購入する必要すらなく、レベルアップに伴い獲得出来る→Yの攻撃だけで雑魚敵を秒殺できます
また、本作は懇切丁寧なチュートリアルが用意されているようでいて肝心な部分がすっぽく抜けています
本作、妙にレストランやフードショップが多いとは思いませんか?
実は始めて口にする食べ物をとにかく食していけば、レベルとは無関係にステータスが上がってゆき、しかも永続します
その結果、鈍足高火力キャラのミサコであっても初期キョウコの速度にまで簡単に達します。逆もまたしかりですね
また道場で覚えられる技には実用的なものと、そうではないものの落差があります
くにおくんシリーズの代名詞マッハパンチ、マッハキックと言った技は本作の殺意に満ちた敵CPUからすれば魅せ技に過ぎず簡単に背後を取られて潰されます
オススメは→Yで発動する吹っ飛ばし攻撃です。非常に火力が高く、技の出が遅いキョウコでも優秀なダメージソースとなり、ボス戦で潰されにくく、攻撃を食らいにくい、攻防一体の攻撃となります
そうはいってもお金稼ぎがつらいよ! と仰られる方も多いでしょう
特に熱血高校周辺の連中はただただ硬くロクにお金もってません
とっととマップを進めてボスを上記した単発強火力隙無技で沈めストーリーを進めましょう
アップタウンへ踏み込めるようになれば同じ雑魚敵でも落とす金額が跳ね上がってゆきます
Steam User 33
熱血硬派くにお君シリーズの外伝物で
SFC時代に発売された「くにおたちの挽歌」のヒロインである
みさこときょうこが主人公です。
くにおとりきを掠った犯人をボコボコにする為に
二人で殴り込みに行きます。
~ 作品の注目点 ~
主なアクション
・弱攻撃
・強攻撃
・ジャンプ
・壁蹴り
・気絶中の相手を掴み攻撃
・ガード
・ジャストガード
・サイドステップ
・浮いている敵に追撃可能
LVが上昇したり道場でお金を払う事で
ダッシュ攻撃やダウン攻撃、ゲージを使った大技など
様々なアクションを習得出来ます。
アメコミ風アレンジ
全体的に近代的でオシャレな世界観にアレンジされ、
キャラの口調もジョークと皮肉満載で
アメリカンな感じになっています。
しかしやまだ・はせべ・くにおの関係など
昔の設定をアレンジして使っていたり、
FC時代にくにお達と良い仲だった某人物達と仲が悪かったり
高級車に懐かしいドットが用意されていたり、
ダブルドラゴンのキャラなど細かいネタが多く
作り手がテクノス好きなのが伝わってきます。
熱血物語+挽歌
ダウンタウン熱血物語と挽歌を足して
多少手を加えた様なゲーム性です。
LVを上げたり色々な食事をする事で初回だけ能力アップ。
二つまでアクセサリーで能力強化が可能です。
舎弟
敵が怯え始めたら捕まえて舎弟にする事が出来ます。
舎弟にしたキャラは援護攻撃が可能となります。
~ プレイ中に抱いた個人的な不満点 ~
・ゲームバランス
ドット良し・音楽良し・テキスト良し・迫力良し・小ネタ良し、
ですがゲームバランスだけ極端に酷いです。
・LVが上がってもあまり強さを実感出来ない
・店売りの高いアクセサリーより
進行中に強制で手に入るアクセサリーの方が基本使いやすい
・ゲージを使った大技より某通常攻撃の方が火力が出る事がある
・舎弟攻撃の汎用性が低い
・ボス戦でリトライする時にイベント前に戻される
(スキップは可能ですが少し遅い)
大金稼いで店売りのアクセサリーを色々買いましたが
どれも限定的かつ効果が実感出来るのか
怪しい品ばかりで個人的には使い道を感じませんでした。
ボスで手に入るアクセサリーの方が高性能な事が多いです。
・受け身が無い
一昔前なら問題無かったと思いますが、
敵の攻撃は基本的にダウン効果付きなので
今の時代なら受け身が無いと
取っ付きにくい印象がある様な気がしました。
・チュートリアルの不足
食事は初めて食べる物だけ永続的に能力アップする効果があるので
様々な食事を取る事でステータスが上がっていきます。
熱血物語でも似たようなシステムがありましたが、
気がつかないと相当な火力不足に陥るので
その辺りの説明が不足している気がします。
・盛り上がり時のバグ
最終ボスや隠しボスで
たまに敵の無敵時間が切れないバグが発生したり
ダメージが入らない状態のボスをアクセサリーの
追加ダメージで強引に倒すとフリーズするなどがありました。
~ 総評 ~
テクノスジャパンが倒産した後も
くにお君の新作は続いていましたが、いつまでも
FC時代のドットを使い回してシステムも大して変化がなく
少々飽き飽きしている部分がありました。
変わらない良さというのもありますが、
同じ外伝のりき伝説などあまりにも変化が無さすぎて
どうにも首を傾げる事がしばしば。
しかし今回はドットも新規で色々挑戦しており、
過去作の小ネタも多く作品に対する愛も感じられました。
ゲームバランス担当だけ、なめてるやつでしょうですが
作品総合としては気合いを感じられて個人的に好印象でした。
アクションに不慣れな方だと
少々難易度が高めに感じるかもしれませんが、
レトロなアクションを求めていたら
候補としては有りな作品だと思います。
Steam User 38
結論:セール待って良いんじゃない?僕はスタダで定価組です
外伝だから世界観が違うとかキャラが俺たちの知ってるくにお達じゃないとかは良しとします。難易度ノーマルは約6時間でクリア。
肝心のgame部分・・・
●気になった箇所
・マッハキックとすくりゅうがあんまり強くない!
・青い吹き出しを出すキャラの依頼が進行に必須
・外伝なのでこれまでのくにおくんの経験はほぼ使えない。近いシステムはスコットピルグリム辺り
・ボイスは英語のみ。日本語などは字幕だけ
・タイトル画面のフリーゲーム感
・必殺技より武器が明らかに強い。特にヨーヨー
・後半、180ドルで買えるあるアイテムが罠アイテム(翻訳がおかしい?)
・古き良き?稼ぎ前提な難易度。これはくにおくんもスコピルも。
●賛否両論になりそう
・BGMとシャンティからそのまま持ってきたような歌
●良いところ
・きょうこは可愛い
・画面は質素が故に色々シンプルにはなってる
・資金に困るのは序盤くらいで後半はある方法でよく金が入る
あとは大金が入ったら真っ先に道場へ!
Steam User 23
インゲームにVer.表示なし。初回クリア時間は約7時間。のらりくらりプレイして全実績解除まで約23時間。最初から最後までハードでプレイ。全実績は最初から狙っていけば12時間ぐらいでいけそう。くにおくんシリーズはプレイしたことがありますが、購入経緯はどちらかと言えばWayforwardが開発したから、という異端の口。ファイルサイズは約5GB。
Pros:
ポップで可愛らしいキャラクター
追撃が楽しいコンバットメカニック
バカバカしくて笑えるシナリオ
世界観にマッチしたサウンドトラック
Cons:
暴発しやすいシーン遷移
カーソルのデフォルト位置
RPG的な制約による序盤の手数の少なさ
オンラインCoopに対応していない
裏打ちされたアクションの土壌と新しい装いで少しの難はあるも楽しさを実感
本作はテクノスジャパン制作に祖を持つベルトスクロールアクション「くにおくん」シリーズのスピンオフ的な位置づけで、ダウンタウン系ではなく熱血硬派系の外伝です。公式サイトにも表記されています。協力プレイは現状ローカルのみで、途中参加と途中離脱が可能。アクションと記載しましたが、RPG的な経験値を稼いでレベルアップする要素があり、パラメータの強化だけでなく新しい技が使用できるようにもなります。
細かな設定の踏襲が気になる人にとっては、冷峰のはせべがなぜ熱血高校にとか気になるのかもしれないですけど、それを言ったらダブルドラゴンのキャラまで出ている始末。どこら辺が硬派なのかとか細かいことを言うより、クロスオーバーを楽しんだもの勝ちなのです。てんこ盛りのお祭り状態なので、従来の設定を期待している人にとってはウケが悪く映る可能性がありますが、逆にどこにこれまでの設定踏襲やオマージュ、アレンジがあるかを探しながらプレイできる人にとっては楽しめると思います。そもそもRiver City High schoolですしね、それをローカライズで気を利かせて熱血高校にしたんだと思います。私にとっては登場人物がほとんど日系アメリカ人ぐらいの認識、それならみんな英語喋るでしょうし。
Priscilla Hambyさん(Rem)の描くキャラクターのデフォルメ感がとてもチャーミングで日本的。あのやまだですら幼少期はお姉さんもキュンキュンしちゃうショタっぷりじゃないかと。それがどうしてああなった…。それすらも実はしっかり設定を踏襲しているみたい。原因の人もしっかりと。そうした魅力はゲーム中に日本の漫画風で表現されており、これはキャラクターデザインを行ったPriscillaさん本業の持ち味が活かされていて、日本のユーザーと親和性が高いと思います。ギャグのノリや掛け合いはカートゥーンなんですけど、とても面白い。実によく馴染む感じ。
本作のような横スクロールアクションの操作性に関しては、同様のアクションゲームをたくさん作ってきたWayforwardならではの下地、信頼性があります。プレイヤーが繰り出す技の硬化時間や少しダッシュを入れるとぎりぎり繋がるように設定されている空中コンボの距離感など、アクションの中で見つかるちょっとした発見が私のようにだらだらと10時間近く雑魚敵をサンドバッグにして殴り続けさせる要因になり得ます。いやー、素晴らしい。またコンボの猶予が、小気味良く呼吸のリズムを感じさせるようなつくりなのも好印象。例えば、みさこのマッハパンチは3発目まで連打すると2発目で敵を貫通しちゃうので、2発目で一呼吸置いてどーんとか、すごく楽しい。それと体の揺れや制動が連動しているから目でも楽しめちゃう。ビジュアルの魅力は先のイベントシーンだけでなく、細かく描かれたヌルヌルと動く2Dドットアニメーションも同様。そして動揺。
戦闘のバランス面においてキャラクターの性能差はありますが、それが前提で個性だと思っています。だから色んなキャラクターを触るのが楽しい。本作ではダウンした敵を攻撃するにはダウン攻撃で追撃するしかなく、ゴミ箱とか木箱を投げつけたりしてもダウンしている敵を攻撃することはできません。ただし、くにおだけは寝てる敵を巻き込んで攻撃する方法を持っているのでちょっと強いかもしれません。またボス戦においてY+→は効くけど、Y+↑は効かないなどがあるので、追撃のしやすさから攻略のしやすさが体感として表れることもあるかもしれません。
サウンドは現代風にアレンジされた世界観と同じく、ボーカルトラックも込みで本作にマッチしています。いかにもWayforwardという曲調なのですが、よくよく聞くと旧曲のアレンジだったりするので古参の方にも発見の喜びがあると思います。アボボの曲とかは懐かしさ満点。BullyとかThe Huntとかは一瞬、ダブルドラゴンネオンかなとか思ってしまったり。あと個人的にはひばり戦のいい感じにノイズが載った8bit風味なBGMが好きです。
実績関連に関しては2P必須の実績やハードモードでクリアする実績などありますが、直前でモード変更でも容認してくれたり、キャラクターのクリアであれば2P側で勝利直前に棒立ちさせるなどで取得させてくれるなどの親切設計です。2Pを加入させていると1Pがやられても一定時間蘇生するチャンスが生まれますし、クエスト報酬も2倍です。ソロプレイより協力プレイはかなり優遇されていると言えますが、Steamでローカル協力プレイってなかなか環境が…欲を言うとやっぱりオンラインCoop欲しかったです…。
では以下、気になる点に言及。
レベルアップによって使用できる技が増えていくのでロックされている状態だと手数が少なく、序盤の戦闘が単調に感じられるかもしれません。技が増えてくると色んなコンボを狙う楽しさが増えてくるのですが、その楽しさを感じる前にプレイを止めてしまう可能性があります。レベルによるロックが果たして必要だったのかは、インゲームの経済バランスなども考慮して検討しなければいけないことであるため、早急に結論を急ぐことはないのですが序盤の戦闘にはそれ程爽快感がないのも事実です。
ボス戦はどれも初戦は回復アイテムなしだと敗北必至なパターン分析から始まるのですが、本作ではゲームオーバーになると金銭の20%が失われるデスペナルティがあり、大口のクエスト報酬やボス部屋に気付かずに進んでしまうと結構なロスに繋がります。雑魚敵から得られる金銭はごく僅かで、レベルアップにより得られる技は少なく道場で購入する必要性があることから攻略のしやすさにも影響します。周回する頃にはパラメータ的にもユーザーのプレイスキル的にも遅れを取ることはないのですが、初見でそうした挫ける要素があることが継続プレイの妨げとなる可能性があります。但し、何度もボスに負けていても1周するぐらいまでには1キャラクターの技が全部揃うぐらいの報酬の潤沢さはあります。周回後は再度クエスト報酬が受け取れるため、金策は周回した方が迅速です。
クリア後には取得した技、レベル、アイテムなどを引き継いで始めるNew Game+と、そのまま散策を続けるぶら歩きの選択肢があります。この時にカーソルの初期位置がNew Game+に合わさっており、連打などの誤操作によって初めからとなる可能性が高くなっています。これがシーン遷移などで発生するオートセーブとの相性が悪いと思われますが、単純にカーソルの初期位置か上下の項目を入れ替えるだけで回避できたのではとも思います。
プレイされている方が100%絶対経験していると思われるのは、エリアぎりぎりのところで戦闘中に攻撃ボタンを押して折角雑魚敵にダメージをそこそこ与えていたのにシーン遷移(エリア切替)が発生して、与えていた蓄積ダメージがクリアされてしまう問題です。最終的にはどのボタンも戦闘中に押し得るので、普段使わないボタンをアサインするというのはちょっと考えづらいのですが、1.5秒ぐらいの継続入力とか、そういった形で代替できたのではないでしょうか。何度か繰り返していると、そのうちそのエリア切替が発生する付近では戦わなくなるのですが、バス停やお店の前、NPCの周辺などでも同様のことが起きるので再現頻度が高く感じられました。
これは不可抗力かもしれませんが、新しいエリアに来たときに大体は画面がロックされて強制戦闘になりがちです。雑魚敵の耐久力が比較的高めということもあり、敵をコンボ用のサンドバッグと見做せない場合はその都度拘束されるのはテンポに欠けているという印象を持たれる方もいるかもしれません。またクエスト報酬を得たあと、進行方向が目的地の方向と合致する場合などに拘束され、回復アイテムを所持していないばかりにゲームオーバーとなって大金を失うということもありがち。これがシーン遷移などで発生するオートセーブとの(ry
各キャラクターごとにどの料理を食べたかは初回のみに発生するステータスアップ効果を計上している都合から別管理となっています。それなのに、誰がどの料理を食べたのかシステム的には明示されていないため、メモでもしていない限り分からなくなるので無駄に食べ過ぎてしまいます。特に周回やキャラクターを変更した場合に、一度効能を知ることができたアイテムの効果は表示され続ける仕様と相まって混乱を招きます。100%クリアなどを目指す場合は特に気になります。
IPを守ることも大事だけど、守ってばかりでは擦り減っていく固定客以上にビジネスを拡大できません。時には思い切って既存の概念を打ち破り、新しい層に訴求する冒険が求められることもあります。ダブルドラゴンネオンの時もそうでしたが、私はRiver City Girlsがくにおくんに対するそれだったのかな、と思う節もあり。公式サイトでの製品アンケート実施内容からもなんとなくそんなニュアンスを感じたところがあります(中身は見ただけ)。番長やスケ番といっても通じない世代にオールドカルチャーを見せるよりは、現代風にアレンジして古参を取り込みつつ新規層にも訴求する、IP継続のためにそうしたビジネス戦略の転換が求められているのかなとか、なんとか。新規層に訴求するという仮定においては、ポップでキュートなビジュアルの反面、ストイックなトライアル&エラーが過ぎる部分も見受けられ、やや焦点がブレているようにも見えます。新規も古参も楽しめるスケールを持つ調整って、結構難題だと思うんですよね。そもそもどっちも離れる可能性ありますし、ギャンブルですよね。
結論としては、細かな設定などはそれほど気にならない人、バリエーションのある攻撃方法から色んなコンボを模索するような遊び方ができる人、アレンジやオマージュに寛容でこれの元ネタはこれだよねという見つける喜びを共有できる人、身近に一緒に同じディスプレイを見て遊んでくれる人がいる人、Wayforward大好きな人、kawaiiのが好きな人、かつ、くにおくんシリーズが好きな人にオススメです。実績取得も比較的やさしめなので実績好きな人にもオススメ。発売日当日に買っても私は満足でしたが、3000円は他の人にオススメするにはちょっとだけ高いかもしれません。あ、でもフレンドの方とあーだこーだ言いながら、私はすっごく楽しめましたよ!次回作にも期待しています。
Steam User 25
●良いところ
・可愛いドット絵キャラ(マミ最高!)
・フランケンシュタイナー、パワーボムなど女子らしい投げ技
・魚で女子高生を殴ることが可能
●悪いところ
・敵が固い
・回復アイテムを多数持ち込んでボス戦を攻略できる
・軸移動、メニューなどの操作感が悪い
●要望
・River City Girlsビーチバレーボール部
Steam User 15
外国人の溢れんばかりの愛と情熱がドロドロに注ぎ込まれた素晴らしい二次創作ゲーム。
“熱血硬派”をタイトルに据えたオールドスタイルな不良マンガの世界観で一世を風靡したシリーズが、いかにも2010年代風のパステルポップな色合いと、ハイセンスな萌えキャラに彩られた軟派の極みといった風体で復活したことに、かつてのくにおくん直撃世代は何を思うのだろうか。
かろうじて“ポップでキュートでオシャレ”という言い逃れができる意匠に落とし込まれたキャラクターは、どれも絶妙に性的なフェティシズムが漏れ出ており、しかもそれなりに尖った性癖がねじ込まれている。しかし凡百の金太郎飴が如き量産型美少女動物園にはなっておらず、シンプルながら拘りを感じられるキャラクターデザインの完成度は高い。
くにおくんを通して眺めた(平成初期の)“あこがれの日本観”とクリエイター自身の実体験の学生時代がミックスアップされた世界観はカオスの極みであり、ほかのゲームやマンガでは見られない唯一無二の個性になっている。(そもそもFC時代のくにおくんのステージ構成も大概狂ったデザインではあるのだが)
十数年前に存在した日本文化大好きなメリケンのギークが夢想するアキハバラやシブヤ旅行は、このような方向性の世界観なのだろうか。
アクションもFC時代のオーソドックスな殴り合いだが、多数の必殺技の存在でコンボをつなぐ楽しさを見出せる。おかげで雑魚戦は新しいコンボルートの開発など楽しむことができた。ドットも精緻で技ごとにグラフィックを使いまわしにせず、ダイナミックにかつたいへん可愛らしく動いてくれるので、あたらしい技の習得はただ攻略を楽にする以上のワクワクがある。
そんな多彩なコンボがボスにはほぼ通用せず、雑魚いじめにしか使えないのはたいへん勿体ない。せっかく練習した高火力コンボをボスに叩き込むチャンスくらい用意されても良かったのではないか。
操作性は全体的に劣悪で、攻撃ボタンがダウン中の敵の持ち上げやアイテム装備と重複するので頻繁に意図しない誤操作が発生する。しかも画面橋だとその誤操作から体力をごっそり奪われることもままあり、何故こんな情緒もへったくれもない不便な要素までファミコンを真似ているのかは理解に苦しむ。素手だとガード崩しの手段も薄く、戦闘時の駆け引きや取れる行動の選択肢が少ない。
個性豊かなお店がいっぱいあり、いろんな食い物やからコンビニ、洋服やランジェリー、クスリ、漫画やゲームにいたるまで大変バラエティに富んでいて面白いが、絶望的に金が手に入らないのでお買い物を楽しむ余地がない。まったくもって勿体ない…。
ぐつぐつに煮詰めたくにおくんへの愛情と、カオスな世界観、文句なしに可愛いキャラクターと魅力に溢れているにもかかわらず、快適なゲームプレイの妨げになる要素も無数にあるという面白くも勿体ない作品だった。そこそこ売れているようだったら、続編に期待したい。
その他細かい感想
・パンツは見えない
・りきはツーブロックなのか…
・描写される治安の悪さがアメリカのヤバそうな町のそれ
・武器はクソみたいな火力なので趣味以外で使う余地がないのも勿体ない
・ドットの挙動も凝っており、目ん玉ひん剥いてダウンするそれはまさにくにおくん!
・ヤマダは21世紀風に描写するとただの厨二病になるのか…
・イベントパートのマンガが非常に日本的な演出・絵柄でかつレベルが高い。外国人が描いてたら驚きだ
・メリケンはチアガール出さないとハイスクールものを描写できないのか?