Project Hospital

オススメは借金まみれプレイ
来た患者全員救ってみせる…！と心に誓って、必要な機材は借金してでも即購入。
そんな遊び方がおすすめです。
このゲームで患者が死亡するのは、検査の遅れなどなにかしらの不手際が原因なので、患者すべてを受け入れたうえで死者を出さないようにするのは中々大変です。循環器系など、あっという間に病状が悪化するものも多いのでスリリングで工夫のしがいがあります。
放射線技師や臨床検査技師など馴染みのない職種の活躍ぶりを知り、的確な検査が命を救うことを実感できます。

救えない患者は存在しない世界なので、 救えなかったのはプレイヤーの責任です。
「また救えなかった…」を何度も繰り返してだんだんと落ち込んでいく…ある意味では鬱ゲーなのかもしれません。

難易度曲線が面白い
他のレビューの記載にもあるが、自身のオリジナルの病院を作ろうといった箱庭系の視点と医療従事者視点という要素を上手く噛み合わせているゲームである。
基本的には動線を効率化し移動ロスを無くすことで、患者を捌くスピードや生存率そのものを確保するといった建築要素と、場合によっては診察に介入し適切な処置を施す医療従事者要素を楽しみながら、保険会社から提示されるミッションを達成することでさらなる患者を招き、増えた収入で病院を拡張していく流れとなる。
また通常診断はAI医師が行うが、AIの性能は正直微妙である。軽度～中度の症状の患者を相手にするには問題無いが、治療に様々な施設が必要な、ゲーム的に後半で設立する診療科（及びDLC）の患者には力不足であり、動線を整えても死亡させてしまうケースがある。しかしながら、この点が適切な難易度曲線を作成している点が興味深い。診療科が増加するにつれて、ただ眺めているだけではなくプレイヤーも介入する頻度が上昇し、他の箱庭系ゲームとは一味違う多忙感を味わえる。
また、ゲーム内で提示されている（あるいはプレイヤー側が解釈できる）攻略要素は以下の通りで、
①全て保険会社のミッションを達成する
②全ての診療科を開設する
③既に用意された病院で指定されたミッションを達成する（チャレンジモード）
④その他実績
⑤病院の名声を一定以上維持する（従業員の労働環境が悪い、患者対応を失敗あるいは死亡することで低下する）
...と一見すると少ないように見えるが、初見の状態からこれらを達成しようとすると非常に歯ごたえがあるものになる。
関連する重要な点として、プレイヤーの意欲で体感難易度を変更出来る点が挙げられる。
MAP初期設定で患者が死亡するかどうかを選択でき、死者を出しくない人や余裕を持ってプレイしたい人へのフォローになる。またこの手のゲームでは珍しく実績がフリービルド（いわゆるサンドボックスで施設の建設にお金がかからない）で達成できる点や、ミッションに関しても仕様を逆手に取った抜け道が存在する。意図したものかは分からないが、上記の要素が面倒・難しいと感じた際の救済として機能しているため、攻略やコンプ要素を気にする人も安心である。
欠点としては各要素の説明不足があり、加えて比較的マイナーなゲームであるため、ありふれた検索ワードでは情報を引き出せないこともしばしば。この点が一番辛い。
進行不能等の致命的なバグ等は見当たらないものの、細かな翻訳ミスや不具合が散見される。
総合的にはオススメであり、DLC含め値段も手頃なのでシミュレーション・箱庭系のゲームが好みであれば手にとって見てはいかがであろうか？またネタバレとして抜け道を記載しておくので購入後興味があれば覗いてみて欲しい。
このゲームは開設していない診療科の患者は来院しない仕様であるため、ある程度症状を特定できる。
また保険会社等のミッションは現在提示している条件しか参照しないため、前回の条件を維持する必要が無い。例えば、保険会社オーバーキュアーのアンロックは診療科の開設を9ヵ所求められるが、以降のミッションでは診療科の維持は考慮されない。そのためミッションで治療率100%を求められている場合、重症率の高い診療科を一時的に閉鎖してしまえば容易に達成が可能である。この方法は様々なミッションに流用が効き、関連してチャレンジは任意診療科で目標を目指せといった趣旨ではあるものの、ミッションそのものには紐づけられていないため救急科以外を解雇しても達成可能である。

箱庭系の病院建築シミュレーション
建築要素が物凄く手厚いので、街建設みたいに病院を建設・増改築してその中で動き回る人々をのんびり眺めるのが好きならおすすめ
一方で経営シミュレーションとしてはシンプルなので、そっちを期待していた自分には合わなかった
<面白かったところ>
・病院建築要素が充実している
　建築を制限する要素が少なく自分の好きな様に理想の病院を建てられる
　あらかじめ診療室とか通路とか区画を区切っておけるので建築計画をし易い
　部屋のテンプレートや範囲選択での移動・コピー&ペースト・一括削除など、便利系機能も多い
・医者・看護師・救急隊・用務員・患者、色々なキャラクターがちょこまかと病院内を動き回るので見ていて楽しいしその動線を考えるのが面白い
・症状が多岐に渡り検査・治療方法や機器も多いので医療系ゲームの雰囲気満点
　医者として患者を診察する事も可能
<合わなかったところ>
・建築要素は充実しているけれどそれ以外はとても単調
　安定経営が簡単で提示される目標も自然と達成できるものばかり、病院なので診察→検査→治療・入院をやるだけで診療科や機材の種類による違いは無いし、スタッフの成長も劇的な変化が無い、大きなイベントも患者がいっぺんに来る緊急搬送のミッションのみ
・オブジェクトの総種類は多いけど、内装を飾るオブジェクトの種類をもう少し増やして欲しい
　例えば院内に植物を飾ろうとしても植木鉢型しかない
<tips>
・設定でバックグラウンド中も動作させる事が可能
・使用中のオブジェクトは削除できない　区画を消してスタッフを外すと消せる様になる
・雇用済みスタッフの再配置は管理モードの職場フォーカス時に両側に出る「︙」から可能
・受付と待合室は別　情報画面やキューマシンがあっても医者は待合室に居る患者を呼びに行く事があるので必ず診察室の前に
・チュートリアルとキャンペーン2, 1をクリアすると大体の建築や経営が掴める
　最初からサンドボックスはちょっと取っ付き辛い
・DLCはゲームが進んだ後の要素なのである程度遊んで面白そうなら追加で良いと思う

おもしろいゲームです。
病院の要素がうまくゲームとしてデザインされています。患者や医者の動きを見ているだけでもおもしろいです。
建築のUIのわかりづらさなどあるものの慣れればそれほど難しくはありません。
経営はそれほど難しくありませんが、違和感のある部分もあります。
病院全体で来訪する患者の数が決まっているからなのか、診療科を新たに開設すると既に開設ずみの診療科の患者が激減します。
手術専門チームを作って、ベットを増設し、医者や看護師を増員しても多忙だった稼ぎ頭の外科が内科の開設とともに患者数が激減し赤字部門となったりします。シミュレーションゲームの宿命ですが、現実から乖離した状況とずっと待機状態の医者と看護師、使われない設備を見ているとなんとも言えない気持ちになりました。
最終的には床が汚れているのに出勤しない清掃員の職場を毎日変える作業に嫌気がさしてやめました。

しっかりと日本語対応していてクオリティも高いです。最初のほうは経営や人材補充、建物建設がめんどくさく感じてしまうことがありますが建設系、経営系が好きな方にはお勧めです。またコミュニティのところにあるＭＯＤを使えばある程度進んだ状態で始めることもできますし、いろいろな機能を付けることができるので飽きることがあまりありません。ただ病院を完璧なものにしていくとだんだんとやることがなくなってきます。そんな時は患者の受診でもするのがお勧めです(ｗ)

やっとキャンペーンとチャレンジ達成。
面白いです。
他のシミュレーションでは味わえないゲーム。

気づいたこと
症状が少しだけわかった状態で救急科の受付に行こうとしている患者を他の診療科に行かせると
その患者に対して自動で医療面接を行ってくれない。
患者からの評価で汚れた環境がつく部屋はポスターなどの装飾品が足りてない。