Northmark: Hour of the Wolf

カード戦闘システムのRPGです。エルフやドワーフの出てくる剣と魔法の世界を走り回り、悪の陰謀を暴き世界を救う、という王道ファンタジーなストーリーですね。(というか、最初に会ったときからミエミエの黒幕ラスボスで意外性は全然ないです…笑)
最初に主人公を選びますが、別にどれを選んでも大差ないのでお好みで大丈夫、ただし女性主人公を選んでも会話などの文章は男性の場合と同じなので違和感はあります。
カードは基本的に次の4種類に大別されます：
・キャラクターカード
・アタックカード
・buff系カード
・debuff系カード
キャラクターカード以外の3種のカードで12枚のデッキを構成して戦います。戦闘は3vs3で、敵味方一人ずつ交互ターンです。味方のキャラクターカードには主人公のステータスが加算されるので、育て方によっては特定の場面で苦戦したりすることもあるかも。攻撃には物理/炎/氷/魔法/毒の5つの属性があり、大ダメージを出すには弱点を突くのが有効です。
カードバトルゲームとしてはわりと平易で、不慣れな人でも理解に苦しむようなところはないんじゃないかと思います。カードは基本的に店で買ったり宝箱で入手したりするのですが、各都市にあるアリーナでもらえる賞金が非常に大きいため、とりあえずそっちでお金を稼いで、強いカードを買って戦力強化すればたいていの戦闘には勝てるバランスになっています。
メインプロットは言われたとおりにおつかいをこなしていく一本道ですが、訪れる各都市でサブクエストやアリーナが用意されています。また、都市や拠点には隠しアイテムがありますけど、マウスカーソルがホバーすると存在が表示されるので発見に苦労するということはありません。ただし宝箱を開けるには英語のなぞなぞを解く必要があります…わからなければガイドを見ればOK
ちなみに、主人公のステータスシートでは隠しアイテムは全部で12個となっていますが、実際には13個ありますので、12/12になっても実績が解除されないときはあきらめずにもう1個探しましょう。
プレイ時間はじっくりやっても10時間ぐらい、英語がすらすら読める人ならその半分以下の時間で余裕でクリアできそうです。実績は少ないですけど、丁寧に一周すれば全部取れるようになっています。ボリュームという点で多少物足りない感じはしますし、リプレイ性も低いですが、定価もそんなに高くないので、セールやバンドルで買えばお値段相当にはじゅうぶん楽しめる佳作だと思います。