Lunistice

パッと見てジェネリック・ソニックアドベンチャーみたいだけど始めてみたらそうでもないな…。
これからプレイする方向けのアドバイスとしては、まずオプションでキャラクターの影をONにしてください。デフォルト設定では影がないためジャンプの着地地点の距離感、座標感覚が全く掴めません。影の有無で難易度に天と地ほど差ができるため通常ONで遊ぶこと推奨です。
キャラクターのコントロール感がもっさりしている場合はスムーズターンをOFFにしてください。これでキビキビ動きます。
全部で7エピソード制で各エピソードに2つずつ(7つ目には3つ)のマップが用意されていて、コイン代わりの折り鶴を集めながらコースを駆け抜けていくタイムアタック的な3Dプラットフォーマーです。どのマップも約10分以内には駆け抜けられるくらいの長さなので通して遊んでも7エピソード完走まで2時間少々あれば足ります。
ゲーム要素としては折り鶴の収拾率と死亡率の二つでクリア判定をS～Eまで判定する方式でそこにタイムレコードが記録されます。一応全ステージSランククリアといった実績もあるのでやり込みはそれなりに可能で、一度クリアすればメインキャラのタヌキのハナちゃん以外にヒヨコと鳥がプレイアブルキャラクターとして追加されるようになります。それぞれのキャラクター毎にダッシュ性能やジャンプ性能に違いがあり、それぞれのキャラクターでSランクを取る実績もあるためステージ数は15個ですが、3キャラでそれぞれ周回していたら結構なボリュームにはなります。
序盤はジャンプで足場を渡っていくだけの単純な3Dアクションですが、徐々に高速機動ゲーとなっていきます。合間にリズムゲーの要素を含んだマップもあるのでずっと一本調子な単純アクションといったわけでもなく、色々なテイストのマップがテンポよく供されます。
マップの難易度、キャラクターの操作感、1ゲームの長さが高い水準で一つの方向性でまとまった良作です。価格を考えるとこの出来は確実に「良いゲーム」の部類です。
初見では結構死ぬ場面も多いものの決定的に詰まるほど難易度が高いわけでもなく、何度かトライすれば抜けられる程度には緩めで、後半はマップを駆け抜ける爽快感もあり一気に最後まで遊べるでしょう。
シンプルに「これでいいんだよこれで」が詰まった良いゲームです。
お手軽に遊びたい3Dプラットフォーマーを探しているときにおすすめです。
主人公のハナちゃんが見た目かわいいですし、マップの舞台オブジェクトもキラキラしたものやお菓子や果物のデザインが多いので女性カジュアルゲーマーや小さな子供向けにしても毒がないので最適です。

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