Hypnospace Outlaw
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Greetings Enforcer, and thank you for enlisting in the Hypnospace Patrol Department! As the corporatocracy sleeps, outlaws are out there committing terrible transgressions all across our beloved Hypnospace, and these virtual streets aren’t going to police themselves!
Hypnospace Outlaw is a ’90s internet simulator in which you scour Hypnospace’s wide variety of weird and wonderful websites to hunt down wrongdoers, while also keeping an eye on your inbox, avoiding viruses and adware, and downloading a plethora of apps that may or may not be useful.
As part of your job as a Hypnospace Enforcer, you’ll be watching out for copyright infringement, internet bullying and more, with reports and rewards coming direct from the Hypnospace Patrol Department to your inbox. In your spare time, you can customize your HypnOS desktop however you see fit, with a variety of downloads, wallpapers, screen savers and helper bots to keep you company.
So slip on your Hypnospace Headband™, and keep these key directives in mind:
- Crawl through Cyberspace: Scour the darkest corners of the Web for scumbag users who violate Hypnospace law!
- Dangers and delights: Download groovy GIFS and MIDI files, but watch out for adware, toolbars and hackers!
- Treasure hunting: Do your job to earn Hypnocoins, or ignore your inbox and go hunting for hidden pages, downloads and secrets!
- Relive your childhood: Equip obnoxious screensavers and skins for your desktop, and wiggle your mouse pointer around to make pages load faster!
Hypnospace Outlaw has 31 accessibility features including text to speech, one-button play and navigation clarity! Read the full accessibility report here: https://www.taminggaming.com/en-us/accessibility/Hypnospace+Outlaw
Steam User 47
90年代末から2000年代初頭のジオシティーズをサイケデリックでVaporwaveな感じで味付けをしたADVでHypnospaceと呼ばれるネットワークのEnforcerと呼ばれるモデレーターとなり違法アップロードや誹謗中傷などを取り締まるといったことで進んでいき、捜査中に巡るサイト群はどれも拘りが見られる。またWin95でのマウスを振ることによって処理を早めるといった噂程度の挙動も実装されているというのにも愛を感じた。
しかしながら本作の性質上日本語化はほぼ不可能とされるため、ある程度の英語力は必要となるだろう。
Steam User 18
1999年、夢のネット監視員となって見届ける世紀末のインターネット
Hypnospaceは夢の中で接続するインターネット。
このインターネットを愛する主人公はHypnospaceの監視員に選ばれ、著作権違反やハラスメント、マルウェアの配布など様々な規約違反をBANする職務が与えられる。
最近のHypnospaceはたくさんの個人サイトの隆盛や大企業との連携で広がり続ける一方、ハッカーたちによる不穏な噂が飛び交っている。そしてノストラダムスの大予言ならぬY2K(2000年)問題の影が、世紀末に沸くHypnospaceに迫る・・
主人公はネット監視員として規約違反を摘発しながら、この世界を脅かす大きな謎に近づいていく!
ゲームとしては文字通りの「ポイント・アンド・クリックアドベンチャー」で、ゲーム内のデスクトップからインターネットブラウザを立ち上げ、検索とリンクを辿ってネットサーフィンを行うことで物語を進めていく。
クリアまでは10-15時間程度が目安。
良かった点
圧倒的なインターネットの再現度
ダサいフォントやキラキラエフェクトの鬱陶しいマウスカーソルなどの定番から始まり、ゲームのファンサイトや皮肉っぽいテキストサイト、ホームページビルダーテンプレそのままのサイト、〇〇同盟、〇〇サーチリング、コミュニティ内のごたごた、キッズたちのネットいじめ、いわゆる祭り、ネットデマ、怪しげなファイル共有ソフト、ブラクラetc…
2000年前後の個人ホームページが織りなすごった煮感が、300を超えるホームページたちによりものすごい密度で再現されている。
しかもこれらのページ全部が時系列に沿って更新までされる徹底ぶり!
あの頃のインターネット世界が雰囲気含めてまるっと再現されており、ストーリーに関係ないホームページもついつい読み込んでしまう楽しさがある。
没入感を高めるデスクトップ回り
Hypnospaceではフリー素材や怪しげなダウンロードサイトから音楽や壁紙、ヴァーチャルペットやフリーゲームをダウンロードして、好きなようにデスクトップを飾ることができる。
好きなステッカーを貼り壁紙をいじって、お気に入りの音楽を流しながら面倒くさいペットをあやしてネットサーフィンをしていると、本当にタイムトリップしてインターネットをしている気分になれる。
ストーリー
ミステリアドベンチャーとしてのストーリーの出来もよく、2000年前後のトピックを散りばめながら続きが気になる作りとなっている。エモーショナルでありながら、単なるノスタルジーでは終わらせてくれないリアルさも良かった。
『なんで自分はあんなに雑然としたインターネットに夢中になっていたのか』その理由を改めて思い起こさせてくれるストーリーは懐かしいだけでなく、今インターネットをしている人にも響くはず。
音楽
本作では100以上の楽曲が収録され、各ホームページのオリジナル音楽として流れている。90年代を彷彿とさせるアマチュアネット音楽の拙さと熱量、大衆音楽への皮肉なパロディソング、しょうもないネタ曲、くだらないのに脳内リピートが止まらない宣伝音楽など、どれもそのホームページ・制作者らしい雰囲気を持っている。
プレイを進めれば、テーマ曲ともいえる”Millennium Anthem”や、本作のテーマを伝えるような”Satellite Orchestra”など忘れられない曲がきっと見つかるだろう。
微妙な点
英語しかない
ゲームデザインを考えると仕方ないのだが、英語対応のみとなっている。
ストーリーを進める分には、日常会話程度の英語が読めれば十分。ネットスラングも多いが、複雑な文章はほとんどない。
関係ないサイトはフレーバーなので読まなくても問題はないが、ついつい気になって読んでしまうので母語でプレイできないのは残念。
アドベンチャーゲームとしての難易度の高さ
最初はそれらしい単語の検索と関係するページをリンクでたどれば進められるが、後半の隠しページ探しやパスワードが要求されるような段階になると、ある程度の連想や推理力が必要とされる。
しかも一度詰まってしまうと広いインターネット世界に投げ出され、本当に迷子になってしまう。
気になったキーワードはとりあえず辿る、気になるページはブックマークしておく、詰まったらポータルから行けるサイトを確認・関係者のFLYSTページを漁るようにしておくと比較的うまくいきます。
なお、自分は適宜Steamのガイドを見て攻略しました。
まとめ
インターネットの良いところも悪いところもそのまま体感できる、この作品にしかない魅力が詰まっているゲーム。非常に丁寧に愛情をこめて作られていて、2000年前後にネットサーフィンに明け暮れていた人たちには必ず刺さるものがあるはず。
あの頃のインターネットに愛着がある人や、一風変わったアドベンチャーゲームを楽しみたい人におすすめです!
Tips
マウスを振るとなぜか読み込みが早くなります。
Steam User 24
個人サイト隆盛期のネット世界を徘徊し、治安を守っていくADV。
プレイヤーはマーチャントソフト社のエンフォーサーとなり、彼らが運営するヒプノスペースに存在する、公序良俗に反するコンテンツを通報していく。
このヒプノスペースとは、言ってみれば参加している個人が思い思いのホームページを作れるサービスである。
そう、つまり、あの頃のネットだ。
フォーマットや定番のデザインなどはなく、それぞれの管理人が完全にフリースタイルでサイトを作成していたあの頃の。
この辺りの"あの頃"の再現度がかなり高く、この時代を知っている人ならそれだけでも楽しんでプレイできること請け合い。
ゲームとしては、目当てのページにたどり着くのに明確な手がかりや誘導がなく、手探りで進めていくことが多い。
ちょうど、管理人が設定した隠しページを見つけるような感覚だ。(とりあえずメニューのページでTABキー押してみたり、不自然にスクロールバーが小さいページがないか注意してみたり、管理人に興味ないけどしぶしぶ日記ページを読んでみたり……知らん人に伝わるんかな、この説明で)
難易度は正直高めに感じるけども、あの頃の個人サイトと違って、ググれば解答は見つかる。恵まれた時代だ。
そんな感じでネット懐古にはたまらんゲームになっているわけだけども、これが終盤で急展開を迎える。
詳しくは伏せるが、自分が生きているのはあの頃の子供時代ではなく、今この2021年の世界なんだな、というのを強く意識させられた。
”あの頃”への愛と喪失感の溢れる良いゲームだと思う。その辺りに共感できる人には、文句なくオススメ。
キュレーターでも紹介しました:
Steam User 7
"Hypnospace"というネットワークのセキュリティスタッフとなり、違反者を取り締まるゲームです
違反者の情報は運営であるMerchant Softから知らされ、該当するコンテンツ(著作権違反、誹謗中傷、非公認決済手段の使用など)を探して報告することでお金を稼ぐことができます
必要な件数報告を済ませてCase Closeすると任務完了となり、ストーリーが進みます
検索バーからそれっぽいワードを叩いて、違反の確たる証拠に迫っていきましょう
クリアまで進めましたが、舞台が1999年ということもあって、個人ホームページ全盛期のころのインターネット分が多量に摂取できるよいゲームでした。
しかも、昔よくあったデスクトップに常駐するペットや、奇妙な環境音を垂れ流す謎のフリーソフトなどもゲーム内でダウンロードして、HypnoOSをカスタマイズすることができます。
ゲーム内容は全編英語です。英語はなんとなく読める程度なので、必要ないところをかなり読み飛ばしてしまったのはもったいなかったかなと思います。
ゲームの内容や仕組み的に難しいかなと思いますが、日本語化されたらもう一度やってみたい作品でした。みなさんもぜひプレイしてみてください。
Steam User 2
vaporwaveという音楽ジャンルを知らなくてもwindows95やダイヤルアップ接続やiMacG3という単語に未来を感じたりワクワクしたことのある諸君なら間違いなく楽しめると思う。
途中から冗談かよと思うほどかなり謎解きが難しくなるので、無理せずガイドを見てもよい。
ストーリーの進行上ブラクラやレッドスクリーンと対峙しなければならないときがあるので、心臓が弱い人は予め心の準備をされたし。
Steam User 3
英語全く読めないから翻訳片手に時々攻略見ながらチマチマ進めてる。ゲームの進行無視してぼんやりネットサーフィンしてるだけでもめちゃくちゃたのしい。
言葉がわからないから歯がゆい時もあるけど雰囲気好きなら買って損はないと思う。
ペットのハムスターは一瞬で死ぬからそれだけ気を付けるべき。
Steam User 2
ろくに英語も読めないのでPCOTで翻訳しつつウォークスルー頼りでプレイしたが最後までプレイできた。
ただ文字が小さいせいか翻訳精度が低く誤解している部分もたくさんありそうだったので海外Wikiを自動翻訳して参照し補完した。(
作者であるJay Tholenは「Dropsy」と本作が代表作。
つい最近本作のスピンオフ的FPS「Slayers X: Terminal Aftermath: Vengance of the Slayer」をリリース。
さらに本作の10年後あたりを舞台にした後継作「Dreamsettler」を開発中とのことで、さらなる世界観の広がりが期待できる。
全く文字を必要としなかったDropsyに比べ、本作は文字情報が大半を占める上その情報量は莫大で、全てを網羅しようものならSCP記事を片っ端から読むぐらいの気合が必要だが、それでもほぼ文字情報だけでストーリーが破綻なく進行するのは素直に驚嘆した。
古き良きポイント&クリックのゲーム性はそのままに、新しい視点と表現に見事にデザインとして昇華させている点は見事としか言いようがない。
最近のCMやインディーゲームにしてもVaporwaveやSeapunk的な要素は大抵フレーバーでしかなく何の意味も無かったりするのだが、本作はフレーバーがゲーム性と高レベルで密に融合し全てが駆動している。
Dropsyのレビューにも書いたのだが「ある事件とその結果にどう向き合うか」という問題に対する解答を、Dropsyでは断絶の解消をハグという積極的な行為で帰結させようとしたのに対し、本作は時間の経過と強制的な断絶をまず受け入れ、断片化した情報を歴史化する行為によって現在の現実を肯定しようとしているように見える。(ネタバレは回避できてるかな?)
そしてそれをプレイヤー(私)にゲームとして体験させることが出来ている。
私はそのことにとても感動している。
素晴らしいゲームだと思うし、次のゲームも楽しみで仕方がない。