Goodbye Deponia
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More chaos, more destruction, more Rufus. Not one, not two, but three Rufuses cause all kinds of crazy mayhem in the long-awaited adventure comedy Goodbye Deponia – part three of the Deponia series. The Organon plans the destruction of Deponia, the lovely Goal has (once again) disappeared, and anti-hero Rufus just can't seem to stop getting in his own way. All he wanted to do was to get off the junkyard planet of Deponia and move to Elysium, the paradise orbiting Deponia as a spaceship reserved for the highest echelons of society. Finally, Rufus has come up with a seemingly perfect plan… The award-winning Deponia series comprises four wacky tales of adventure from the junkyard planet Deponia. These classic point & click romps not only delight comedy fans and adventure veterans, but also newcomers to the genre.
Steam User 7
※ネタバレ含むので読む方は注意。
全三作の長編ADV。一本のプレイ時間はそれ程長くはないが、パズルがそれなりに難解なので人によって要する時間は大幅に変わるかと。(ミニゲームはギブアップでスルー可能)
とりあえず最後の「Goodbye」まで終えたのでレビューを記述。
ゲーム内容は所謂ポイントクリック式で懐しの「Monkey Island」や「Runaway」シリーズでお馴染みのカートゥーン描写を用いたADV。その為これと言ってプレイ部分に目新しい所は無く、その他インベントリアイテム合成等や会話のシステムも定番の物ばかりなので特にマニュアルを読む必要もなく始められる筈。一部ルールが難解なミニゲームや特殊な操作方が加わる場合はその都度説明が入るのでこれもあまり問題では無く親切な作りだと思う。またQTEの類も無いので時間を気にせずのんびり取り組める…が一箇所ネタかと思わせておいてマジでゲームオーバーになる所があるのでそこだけは選択肢とセーブに注意。
このゲームの魅力はと何かと言えばやはり強烈なユーモア(ブラック多め)満載の漫画的表現に尽きる。絵柄や主人公Rufasのヘタレ自己中っぷりを含めて笑えない人は正直不愉快なだけのゲームで終わる可能性大。一例を挙げると劇中に多く登場する動物達が可愛らしく描かれているのだがそれ等を虐待する様な描写も多く、この辺の表現に眉を顰める人も多い様だ。
舞台背景はディストピアでハードな設定な筈のSFなのだが、それをあまり陰惨に書かずに極力チャラく楽しく書いているのが特徴的で見ていて結構楽しい。そんな感じでの進行なので緊張感と言う物がまるでないのだが、部分的にやはり盛り上げる為の見せ場は用意しておりそれなりに段丘は付けている。ゲーム内にはパズルが多く控えているのでゲームのメインとしてはそちらなのだが、ADVの楽しみとも言える「ストーリーを楽しむ」と言う点でも十分に楽しめた作品。
そして賛否両論のエンディングだが、個人的にはやはり「否」と言わざるを得ない。エンディングその物はお約束のどんでん返し的な終わり方でオチとしては強いがあまりにも救いの無さが残る後味の悪いエンディングではある。結果としてDeponiaは救ったがその後の未来は暗そうと言う感じで終わる。真っ先に「Deus EX:Invisible War」の結末を思い出してしまった程。
またそれまで関わって来た者達の描写が無さ過ぎるのであれで素直に「Deponia救ったRufasかっけー」とはならない人が殆どではないだろうか?このゲームは脇役にも個性的なキャラが多く居たので余計にそう感じてしまう。最後にBarryだけが冗談めいた形でRufasに惜しみない賞賛を送ってくれるがあれが唯一の救いと言えるかもしれない。
プレイヤーの想像にその後を委ねるのも一つの表現ではあるしそれを狙ったのも当然理解出来るが、あれではあまりにも淡白過ぎてADVの結末としてはどうなんだ?と言う気もする。個人的にはやはり大団円で終わって欲しかった事もあり正直さんざやらせておいてコレかよと言う印象。
OSTが付属するパックもあるので最後に音周りの事を書いておくと、このOSTは非常に良い出来。特にタイトルや随所で流れるOrganonのテーマ「Oh, Oh, Organon」は耳から離れなくなる見事な刷り込みテーマ曲。その他のゲーム中BGMもシーンに合わせてキッチリ作られていて非常に好印象。特に「The Floating Blackmarket(Beat Version)」は曲の良さも然る事ながらトリックとしても使っていた(かなりズルい)ので印象的だった。
そんな訳で個人的には気に入った作品ではあるものの、各種表現のクセが強過ぎてADV好きだからと言って万人に勧められる作品とは言い難いがADVとしての完成度は十分満たしていると思う。そこを踏まえた上で敢えてお勧めしたい作品。
Steam User 0
いつものシリーズ、他と比べると簡単か?