Future Breach 3D
X
パスワードをお忘れですか? 回復リンク
サイトに新しく来た方? 著作権ポリシー
すでにアカウントをお持ちですか? ログイン
戻る ログイン
0
5.00
編集する
著者はまだあなたの言語で説明を提供していません。
RECOMMENDED FOR YOU
the Game3D-Rendered color game that has full XVGA resolution support.
– Command a Squad and Breach into buildings!
– Destructible walls and doors
– Customize your and your squad’s loadout
– Full control of your squad- tell em what to do!
– IS there a story? YES, you’ll love it
Command to Breach and clear!
Be nonlethal when possible…
Command to Destroy door blocks
Steam User 1
MISSION: M-071C
やぁ。我々は新しい潤沢な標的を見つけた。敵基地を襲撃し、労働者どもを拉致しろ。
極悪非道の近未来『レインボーシックス』
本作『Future Breach 64』(または『Future Breach 3D』)は、主に中期レインボーシックスシリーズ(Rainbow Six: Lockdown~Rainbow Six: Vegas2)あたりやそこから派生した警察タクティカルシューターに強い影響を受けた、『敵の立て籠もる施設に突入して臨機応変に制圧する』ゲームだ。
プレイヤーはメガコーポの『ハイタワー』と呼ばれるビルを拠点として、コンピュータ端末でミッションを選んで連れて行く仲間を雇用し、武装を整え、飛行機に乗り込み、現地で作戦を展開。
任務が終わったら船を呼んでハイタワーに帰宅し、不足した物資を調達、夜になったら寝る…という1日のサイクルを過ごしていく。
しかし、本作の「作戦」は他の警察特殊部隊シムとは一味違う。なんと主人公はメガコーポに従順な私兵部隊であり、その目的は敵施設への不法侵入・敵労働者の拉致・インフラの破壊・物資や資源の略奪。 反抗的な労働者に対しては死なないように素手で暴行を加えて屈服させ、反撃してくる兵士や労働者は容赦なく殺害し、転がっている物資は手当たり次第に全て略奪していく。拉致前の労働者をまさぐってへそくりを回収することすら可能だ。
本作は悪のテロリストを正義の多国籍部隊が打倒する『レインボーシックス』シリーズに酷似したゲームプレイを有しておりながら、よく見ると実際にはそれら全てが擁護不可能な極悪犯罪行為であるという無茶苦茶な世界観がウリのタクティカルシューターとなっている。
同シリーズ(特にLockdownあたり)を過去にプレイした経験があればあるほど、その道中のゲームプレイと結果の無法っぷりの乖離に衝撃を受けることだろう。
着々と建造されていくのが楽しい、要素豊富な基地フェーズ
とはいえ、暗黒メガコーポとて好きで主人公たちに敵施設を襲撃させているわけではない。
なんと、現在メガコーポのある惑星はゲーム開始時から365日後に隕石の直撃で破壊されてしまうことが判明しており、主人公はそのタイムリミットが来てしまうより前に資源と労働者を(犯罪に手を染めてでも)かき集め、惑星脱出用の巨大宇宙船を作り上げなければならないのだ。
この宇宙船は右エンジン、左エンジン、貨物室、居住区、艦橋の全5つのパーツで構成されており、プレイヤーが敵施設から略奪してきた資源・人員の量に応じて徐々に建造が進んでいく。最初は更地だった窓の外も、ゲームが進んでいくにつれ巨大な宇宙船が鎮座するのが見えるようになっていき、プレイヤーは無慈悲に減っていく残り日数の表示にヒヤヒヤしながらも宇宙船の姿に達成感を感じることができる。
当然、敵もただ安易に宇宙船の完成を見守ってはくれない。ハイタワーでは定期的に襲撃イベントが発生して人的被害が発生するし、プレイヤーやチームメイトが戦闘不能になると復帰できるまでに2~3日が浪費されてしまう。序盤こそ散発的だがある程度進んでくると襲撃も大規模になり、終わったころには辺り一面死体だらけの惨状が当たり前となってくる。
自由度と戦略性(そしてバグ)のある、イマーシヴシム的側面
プレイヤーにはHP、防御力(ボディアーマー)、食事、水、スタミナ、睡眠、EXPなどといったさまざまなパラメータが用意されており、ゲーム内容はややライフシム的。また仲間キャラに対してもグループ分け、メンバー管理、現地での指示出しといったさまざまな干渉が可能で、隊長となって作戦を展開するというレインボーシックスの醍醐味はきちんと継承できている。
インファントリーは武器が強く、メディックは負傷を治療でき、テックスミスはコンピュータの分解が可能…といったぐあいに仲間の職業差別化もきちんと図られており、編成には楽しく頭を悩ませられる。
自由度が広い反面バグも無視できない量が残っており、味方がスタックして動かなくなる、ドローンがドアで渋滞しまくる、急にドローンが回収作業を停止する、ドロップシップが変なとこに停まって乗り込めない、拘束したと思った労働者が倒れながら銃撃ってくる、位置計算がおかしく仲間が命令を拒否しがちといった問題にそれなりの頻度に遭遇する。幸い物資回収に関しては脱出完了時にマーキングしたものを一括で回収扱いにしてくれるためさほどストレスではないものの、仲間の頭の悪さには終始悩まされるだろう。
存在しないレトロさに彩られた、意外に奥深い非人道的特殊部隊シム
タイトルに64と付く通りグラフィックは1990年代初頭で、まだ世界にレインボーシックスやSWATが存在していない頃の質感をUnityで再現。更にUIやフォントはNintendo64どころかAtari 5200を連想させるような雰囲気となっており、初期レインボーシックスを知っていればここら辺でも強い違和感を感じるかもしれない。
ただしシステム自体はまぁまぁ現代的な部分も多く、マウスカーソルを合わせて数字キーで命令を飛ばす仲間操作はちょっと触ればすぐ慣れるもの。見た目のクセは強いが、魅力を理解するのにはさほど時間はかからない。
日本語も(突如ナルト訛りになったり一部ガバガバながら)それなりに頑張ったローカライズが為されており、英語が読めなくても問題ナシ。シンプルでヘンテコな特殊部隊シムが触りたい気分の変人であれば、かなりおすすめできる内容となっている。