Fears to Fathom – Norwood Hitchhike

「ヒッチハイク：あなたの安全を賭けたギャンブル」
―ヒッチハイカーへの注意喚起―
ストーリー
コンベンションの帰路、交通渋滞を避けるため裏道を通ることにした19歳のホリー・ガードナーは、異常極まりない体験をすることになる。
概要
ヒッチハイクを体験できるウォーキングシミュレーター。
プレイヤーは女性ホリーに扮し、ノーウッドと呼ばれる山岳地域でヒッチハイクを行う。
自宅の探検が中心だった前作『HOME ALONE』と比べ、本作ではロケーションが格段に増しているのが特徴で、夜道でのドライブ、散策、モーテルへの逗留など、プレイヤーのやるべきことは多くなっている。
プレイ時間はおよそ40～50分ほどで、NPCとの会話に選択肢は存在するが、進行は完全なリニアとなっている。
感想
ヒトコワ系ホラーADV『Fears to Fathom』の第2作。
真っ暗な夜道で車を走らせる心細さやヒッチハイクの不穏さなど、相変わらず乾いたタッチで描いた本作は、前作よりも増大したロケーション、キャラクター、物語などでプレイヤーを楽しませようとしてくれている。
一方でそうした要素を一気に詰め込んだせいか、雰囲気ばかりに比重が置かれた感は強く、代わり映えのない景色をウロウロさせられたり、分かりづらい心象風景を見せられたり、作り手のパッションが逆にプレイヤーを置き去りにしている感は否めなかった。
そうした弱点はさて置いても、本シリーズ独特の不気味さ、不穏さ、人間への恐怖はきちんと描かれているため、ウォーキングシミュレーターとしては良質の部類だと思う。
主人公が遭遇する驚異（ネタバレ）
ストーカー（犯罪者）
主人公ホリーを追って、ノーウッド地域にやってきた白人男性。
ホリーのような一人旅の女性を暴行目的で狙っており、ガソリンスタンドやモーテルなどホリーの行く先々で待ち伏せ、追跡を繰り返している。ホリーの危機を察したモーテル管理人のジョーによって、ストーカーは撃退されるが、事件を隠蔽しようというジョーの態度からノーウッド一帯の人々が何らかの犯罪に関与していると、ホリーは疑念を抱くことになる。
無防備なヒッチハイカーを狙った犯罪はしばしば発生し、被害者の多くが悲惨な最期を遂げている。豪州では「ヒッチハイカー連続殺人（1989～1993）」という、ヒッチハイカーを標的にした事件も発生している。
評価
【GOOD】
・シリーズ特有の不穏さ、不気味さ、人間への恐怖。
・夜道の心細い雰囲気、恐ろしさを十分に再現している。
・前作から増加したロケーションなど意欲を感じさせる作風。
【BAD】
・作者の意図する演出、ストーリーテリングが本作は空回りしている。
・夜道のドライブシーンがまったく見えないために起こるストレス。

i fell off the map nigga, do not reccommened. help me