Empyrion Galactic Survival

まず最初に、これだけは書かないといけません。
※！！このゲームの根幹はサバイバルスペース『ホラー』です！！※
狭苦しい洞窟やステーション内で、いきなり蜘蛛やDEADSPACEチックな人型モンスターに襲われます。
向き不向きの問題として、ホラーや虫が苦手、狭所恐怖症な方はこのゲーム買わない方がいいかも…と思います。
評価点
・自由度の高い艦船・基地クラフト
このゲームの一番の売りであろうポイントですが、概ね十分な内容を備えています。
ブロックを設置して作り上げていくのですが、斜面・曲面のパターンが多く準備されており、自分の思った形状を生成することができます。左右・上下対称にブロックを設置するモードなど、ちょっとしたサポートも完備しています。
また、ブループリントを用いることで艦船を保存・生成する事も出来ます。ブループリントはワークショップに公開可能で、有志による様々なデザインを自分のゲームに引っ張ってくる事も出来、デザイン苦手な人でも楽しむことができます。
・料理が豊富
このゲームのサバイバル要素として一番重要なのが食糧です。
これの素材・レシピがめっちゃ豊富。それぞれに効果がありますが、効果目当てに作るというより「この飯食いてえ～」で作るロールプレイ要素の方が強いかなと。食糧に3Dモデルが用意されているわけでもなく、本当に脳内保管ができる人向けの要素です。私にはハマりました。
野菜などの栽培要素もあり、艦船や基地に畑を設置できます。これで宇宙を飛び回りながら食糧が確保できるため、気軽に別星系へ遠征できます。
・多彩な惑星環境
No mans skyには遠く及びませんが、それなり多彩な星系・惑星が用意されており、降り立つごとに探索を楽しむことができます。ただ生態系は地球で見られる虫や恐竜ばっかりで、ロールプレイ補完が難しい感じですね…
留意点
色々と言っていますが、まとめると開発の技術力が低いということに尽きると思います。
ゲームの発想に開発体制が追い付いていません。
・低質なグラフィック
そこまで古いゲームではないのですが、とかくグラフィックが荒いです。大画面でのプレイには耐えられません。
・艦隊は作れない
味方艦船を操作できるのはプレイヤーだけなので、空母艦隊みたいなのはシングルプレイだと作れません。ストアで見られるムービーのような艦隊戦も発生しません。ここに関しては完全に詐欺です。
それに従って、採掘や交易の自動化もできません。どんなに大規模な艦隊やステーションを抱えても、その維持のためにプレイヤー自身が駆けずり回る必要があります。
・動作が異常に重い
ここが一番驚くポイントで、メモリの消費量が尋常ではありません。グラフィックは大したことないのに…
開発力の低さから、おそらく最適化ができていないんだろうな…という印象です。
・中途半端なローカライズ
本当に投げやりな日本語対応がなされています。半分くらい未翻訳のまま放置って感じです。
翻訳の質もひどく、英語がある程度読めるなら英語でプレイした方がマシまであります。
・致命的なバグ
プレイしていれば気づくでしょうが、本当にバグ・不具合・不整合が多いゲームです。
一番遭遇するのはプレイヤーや艦船のスタックでしょうか。特に艦船のスタックについては注意が必要で、完全に静止しないと艦船から降りることができないのですが、地形と干渉しあって振動し続けるようなスタックになると「完全に静止した」とみなされないため、完全に詰みます。
こうなるとセーブ・ロードしても状況が変わらないので、場合によってはそれまでのプレイがすべて無駄になります。
・早く探索しすぎるとストーリーが進行不可になる
惑星や宇宙に点在するダンジョンの中には、ストーリー進行の中で訪れるものがあります。
しかし、ダンジョン自体はストーリー関係なく攻略可能で、後々ストーリーを追ううちに「あっここ今来るダンジョンだったんだ」と気づくことになります。
ここからが問題で、ストーリー進行のフラグにダンジョン内の各アクションがかかわっていることがあり、これが実施済みだとストーリー進行ができなくなります。
この解決方法として、なんと『ストーリーのフラグを条件無視でクリアにする』というボタンが設置されています。
その場合ストーリーで表示される文章や出現する敵などは全部スキップされるため、ストーリーってなんだ？というきもちになります。フラグを直せって話なのでは…
・バグ放置のまま正式リリース
あらゆる点で粗削りな印象を受けるこのゲームですが、なんと先日正式リリースされてしまいました。
しかもDLCまで出してきました。その前にやることあるだろう…と海外勢からもツッコみを受けているくらいです。
グラフィックや動作面でのブラッシュアップは、ほぼ期待できないと言えるかと思います。
総評
発想自体は面白く、ロールプレイを楽しめる人にはかなり刺さるゲームです。
ただ、上に挙げた通りとにかく開発力が低く、粗削りのままゴリ押しした感が否めません。
諸手を挙げてオススメ！とは全く言えないゲームなのですが、かといってこのレベルのサバイバル・クラフト・戦闘が楽しめる宇宙ゲームもそうそうないので、悪いところ全部に目を瞑れる…という方は是非一度プレイしてみてください。
あっでもDLCは全く価格不相応な内容なので、プレーンゲームを楽しめたと思ってから買ったほうが良いです。よりにもよってマルチプレイ不可なストーリーモードが追加されるだけというやつなので…

このゲームの最大の魅力は「ぼくのかんがえたさいきょうのうちゅうせんかん」で冒険できることです。
もっと細かいデザインや、シビアな設計ができるゲームもあります。
しかし、前者はこだわりすぎて時間が無限に食われます。
そして、後者は難解なところがあるのでお勉強が必要です。
このゲームはその辺がいい塩梅なのでとてもお勧めできるゲームです。
欠点はサバイバルモードがかなり大味な所です。そこが改善されたらなお良いですね。
宇宙船を作って飛ばしてみたい人は是非買って欲しい。
お勧め度は私のプレイ時間を見てください。
（プレイ時間の大半はゲームを起動してスケッチブックと睨めっこしているせいですが・・・）
この手のゲームを初めてする人へのメッセージ（おせっかい）。
最初は大型艦を作ろうとしないほうがいいです。
大型艦は全体のバランスや部屋の配置、そしてコストとの兼ね合いがとても難しい。
そして拘ると時間泥棒になるのでなかなか完成しない。
まずは小型艦を完成させることから始めましょう。

ゲームを開始する前の準備
・日本語字幕選択
Options→Misc→Language→Japanease
ついでに温度を摂氏、距離表記をメートルに変更しときましょう
・初回の難易度調整
「ちょっと」だけ難易度を低めに
シングルプレイヤー→ゲームスタート→サバイバル→難易度(普通)の右側「>」をクリック
死亡してもインベントリを残す→「全て保持」
敵の強さ→「簡単」
質量/体積をチェック→「NO」
死亡時にアイテムをその場に落とす仕様なのでこれをOFF
敵は強くて硬いので最初は簡単に
アイテムはそれぞれ重量が有って序盤の持ち運びに制限が掛かるのでこれを無効に
お試しで雰囲気を掴んだら
新規ゲームで難易度を変えてみると良い感じかと思います
さぁ！あなたも！
野生動物に嚙み〇されたり
敵NPCにハチの巣にされたり
タレットに十字砲火されたり
折角作った基地を廃墟にされたり
マイ戦闘機を撃墜されて泣いたりしましょう(´・ω・`)
自分だけの拠点や宇宙船を作ってるだけでも時間が溶けるので楽しいです
君もこっちの沼へおいでよ
Join.Leave.Or.

ちょいちょい不具合はあるものの、総じて面白い。めちゃデカい船を造って宇宙に出たら秒で撃ち落とされたときは泣きそうになったけどｗ 宇宙に上がるときは、とにかくタレットを沢山付けて、外装も二重三重に構えておくこと。

あへあへ