Dust: An Elysian Tail

アニメーターのDean Dodrill氏は、同時に熱心なゲーマーだった。彼が愛したのは横スクのアクションゲームであり、アイテム収集や洗練された戦闘システムだった。理想のゲームを実現するため彼は独学でプログラミングを習得し、そして試作品がMicrosoftのゲームコンテスト・DREAM BUILD PLAYに入賞、その後さらに3年と半年という、気が遠くなるような年月の果てに誕生したのが、この「Dust」である。
（このあたり実はプロジェクトXばりに劇的なエピソードで、wikipediaの記事のリンクをたどるとなかなか楽しめる。特にこれとか）
本作の特徴は見ての通り、Dodrill氏の手による美しく統一された2Dアートである。これらの絵はただ美しいだけでなく、滑らかに、そしてダイナミックに動く。主人公は言うまでもなく敵の一体一体に至るまで丹念なアニメーションが施され、さらに森、地下洞窟、廃墟、雪山、溶岩地帯とステージも豊富。質と量の両面でまさしく破格のグラフィックである。ちなみに実際にプレイすると映像がデモの何倍も美しく滑らかで、再度驚かされることになる。
ゲームとしてはアクションRPGの定番を網羅したような内容。上下左右に広大なマップを探索し、ボスと戦い、時には村人の悩み（クエスト）を解決することでストーリーが展開する。敵を倒してレベリングし、素材と設計図を集めて装備を強化、ゲームの進展に合わせて新たなアクションを獲得と手堅い作り。難易度についても稼げば簡単、稼がなければ難しいというアクションRPGの常道を行っている。
システム面ではコンボに力を入れていて、コンボ猶予が非常に長く設定されているのが特徴的。実質、攻撃をもらわない限りはコンボが続くという仕様なので、序盤から100単位のコンボが楽々と成功する。また主人公「ダスト」の使うダストストーム（Yボタン押しっぱなしで出る剣ぐるぐる）が凶悪な性能で、ここから派生する全体攻撃を絡めるとカウンターの数値が跳ね上がり1000にも届く（ついでにコンボボーナスで経験値も上昇）。大量の敵が出てくる→コンボで一掃→経験値とアイテムがザックザクという心地よいサイクルが構築されていて、遊んでいる始終ハッピーな気分になれる。
また操作性も抜群で、Xboxコントローラー上に機能的かつわかりやすくボタンが配置されている。特にLTとRTで繰り出せる左右ダッシュが効果的で、これを駆使することで敵の攻撃を回避しながら気持ちよくコンボを決めることができる。このような快適に遊ぶための工夫が随所に見られ、その点でも自分はこの作品を高く評価している。

滑らかに動くアニメーション、トゥーン調で鮮やかなグラフィック、ディズニーキャラクターのような擬人化された馴染みやすいキャラデザインなど、まず見た目で目を引く本作はゲームシステムも十二分に良く出来ている。
■ゲームシステムについて
戦闘はコンボを繋ぐ事に重点を置いている感じのつくりで、ダスト本体の近接攻撃と守護精として旅に付き添うフィジットの遠距離攻撃、もう一つはこのゲームの要である特殊攻撃のダストストームを駆使してコンボを稼ぐ。 敵の攻撃をパリィして大ダメージを与えることもできる。
これらを組み合わせたコンボは普段でも100や200は当たり前で、時には1000を超えることもある。
コンボで一度にたくさんの敵を倒す爽快感はストレスを感じない軽快な操作性や流れるような戦闘からさらに良く感じるだろうし、アクションの種類は割と豊富だがコマンドは非常にシンプルなので迷いが無く終始気持ちいい。
アクションRPGとしては手堅い成長・収集要素もしっかりとあり、レベルアップや装備の更新でしっかりダストが強くなっている実感があるのも良い。しかし装備の量は多いがそこまで頻繁に変える必要が無いため機能していないものもかなり多い印象があった。
ダストが次第に覚えていく特殊アクションなども駆使したマップ探索要素は良。マップデザインも特に悪くない。
装備は宝箱などから直にドロップもするが、基本的にはドロップしたブループリントとそれに対応したモンスターの素材を使ってクラフトしていくことになるだろう。(もしかして上位装備は直にドロップしないかも？)
難易度に関しては表現が難しく、コンボで敵をなぎ倒していく過程で難易度の高さは感じなかったが、その分敵や罠から受けるダメージが高めで、回復アイテムの値段が若干高めなので足りない分をショップで賄おうとすると結構大変だった。
敵から受けるダメージ量などの点から、ハードはかなり歯ごたえがある難易度。ノーマルでも十分楽しく遊べる難易度だと思う。
■総評
下手なフルプライスゲームより全然楽しめたし、非常に出来がいいゲーム。
10～15時間ほどで一周できるボリュームはちょうど良くて、定価も¥ 1,480ということを考えるとものすごいコストパフォーマンス。
アクションゲーム特有の単調さが付きまとうことは否めないし、装備品などの設定で多少甘い部分を感じたけど、それを遥かに上回るゲームプレイの楽しさがこのゲームにはあり最後まで飽きずに楽しめた。
◆◆◆
XBLAタイトルということで箱コンでの操作が良い感じ。また日本語訳もとても良かった。

ケモノ系横スクロール２DアクションRPG。
アニメーションは全て作者一人による手描きで、とても味わい深い世界観となっている。
肝心のアクション性は中毒性を生む程スタイリッシュで、様々な剣技、空中技、遠距離攻撃、特殊技を組み合わせたコンボを繰り出せる。
更にはサイドステップによる回避やパリイと言われる受け流しを行うことも出来、難易度によっては敵も使用するためボスは勿論のこと雑魚戦でもその攻防を楽しむことが出来る。
先述した難易度はカジュアル、ノーマル、ハード、スーパーハードと４段階有り、プレイヤーの技量によってよりスリリングな戦闘を楽しむことが出来る。
隠し要素も多数あり、様々なアクションを駆使して宝箱を発見する楽しみもある。
そしてXboxコントローラーに最適化していて、ゲーム画面表示にて操作を視覚的に確認することが出来る他、強弱・緩急のついたコントローラーの振動により、白熱したアクションを体感出来るだろう。
この作品をプレイする際には是非、Xboxコントローラーで遊んでみて欲しい。
また英語音声＋日本語字幕にローカライズされていて、その字幕も機械翻訳ではなくユーモア溢れるものなので安心してプレイしてみて欲しい。
特徴ある絵（中にはハングルも）で初見は戸惑うかもしれないが、完成度は極めて高く自信を持って人に薦められるゲームだ。

面白かったけど良評価が多いのでいくつか気になった点を
ノーマル1周マップほぼ埋まった時点での感想です
全体的に足場やトゲとかトラップ類が雰囲気重視で判定がわかりづらく丁寧なアクションが要求されるパートでややストレスを感じた
進行に応じてスキルが増えていける先が増えるよくある探索アクションなんだけどどうも中途半端で、わざわざ前のマップを埋めにいってもほとんどたいしたものが入ってない箱かその箱をあけるための鍵があるだけなのでマップを埋める事そのものが目的になってしまう
隣のマップから風船爆弾を引っ張ってくる謎解きパートは余りにも美しくない！同一マップ内で完結すべき
アイテム類が全般的に大雑把な設計で超強いアイテムが比較的簡単に手に入り、中間装備がいっぱいあるのに使用するタイミングがない
回復アイテムが好きな時に好きなだけ使用できる為にHP上限がほぼ死にステ
なのに隠し要素の友人救出で増えるのはHPなので有りがたみが薄い
1レベルごとに1ポイントづつHP 物理 防御 魔法に割り振りできるが一番低いポイントから4点差がつくと上限になり育成に自由度はほぼない
基本コンボのAAAAやAABBが暴発すると効果のわりに隙が大きい為細かく刻むほかなく、ぽちぽちやっててコンボはできるけど爽快感は言うほど感じなかった
最後のステージが雑魚固すぎ単調で長くてしんどい、ラスボスが弱すぎて肩透かし
簡単で大雑把だけど適当に遊べてレベル上げたら誰でもクリアできるようにできている
安かったらおすすめかな

実績全部埋めたのでレビュー
ダストをストレス無く動かせるレスポンスの良さは非常にいいですね
通常攻撃をしゃがみでキャンセルできたり２段ジャンプ取ってからバクステジャンプ同時押しでバグジャンプ出せたりして
動かしてて楽しかったです
ただ敵の動きはかなり単調なのはちょっと残念でした　ラスボスの目的も動機が弱かった印象です
そんなことはどうでもいいんだけどお供のフィジットちゃんが可愛かったですこの子を可愛いと思ったらプレイしよう！

77点
９時間ちょっとでクリア
全然期待していなかったが、予想以上のクオリティー。
成長要素のある２DスクロールアクションRPG
アクションは派手派手で、爽快。スピードアクション。
カッコイイ、難しそうなアクションを簡単操作で出来る。
ストーリーはベタで、動物達の平和を求める物語。
主人公ダストは何者なのか、ちょっと気になる。
しかし、２Dアクションだけあって、お遣い要素がちょこっとあり
そこで飽きそうになった。
しかし、全体的に見て、アクションとして、とても良い作品と感じた。

ノーマルをクリアしたのでレビューします
日本語の翻訳がしっかりしています
始めキーボード操作でしたがXbox360コントローラーに替えました
そちらの方が操作しやすいです
何といってもストーリーがよかったです
続きが気になる展開で引き込まれます
ノーマルでも難易度はやさしめでサクサク進められるのでストーリーに集中できます
ボリュームはあるのですがストーリーの良さがボリュームを少なく感じさせるほどです
ダストとフィジットの会話も良いアクセントになっていて楽しいです
ヘルプも充実していて丁寧に作られています
ボス前にはお店とセーブポイント
ゲームを中断して内容がわからなくなってもあらすじを確認できますしどこへ行けばいいのかマップに印があるので迷うことはありません
ステ振り・アクションの追加・クラフト要素もあります
やりこみたい人のためにチャレンジモードもあります
ここからは少し残念だったところを・・・
個人的にはグラフィックが最後までなじめませんでした
まぁ人それぞれだとは思いますが。。。
ステータスの振り分けが特殊で能力の一つだけをさきに上げきることができません
最大と最小の差が４以内でないといけないので満遍なく振り分けることになります
個性的なキャラは作れません
例　攻撃力のみ特化したキャラなど
使えるアクションが徐々に増えていくので最初からマップのすべてを探索することができません
２周することになります
やや親切すぎて興ざめするところがあります
フィジットかアーラが「わからないところがあればヘルプを確認・・・」とかボスエリア手前で「この先からは引き返せない。行き忘れたところがあれば今のうちに・・・」など言われます
総評
残念なところも見受けられますが傑作です
RPGでストーリーがよいならわかるのですが横スクロールアクションでストーリーがよいのは稀有です
ダストとフィジットとアーラとともに冒険してくださいおすすめします