Destined to Die
著者はまだあなたの言語で説明を提供していません。
WARNING: CONTAINS REFERENCES TO SUICIDE AND SELF-HARM
Destined to Die is a task managing game about depression, containing over 200+ pieces of physical and digital art.
Choose your actions, and learn how to live.
All paths lead to death, but how long can you live?
What’s the point of living? If you die anyways.
Play as a high schooler taking classes online, manage your mental health with your actions. Learn each time you die, learn why you died and why you lived longer. Pay attention to class? Go to cross country practice? Play games? Which actions are the correct one, the one that can let you live. Meet your friends, learn about their lives, and find people you like. It’ll only be a matter of time before you have to talk to them again for the first time. Keep dying, keep learning, just live. Live one more day.
Over 200 unique artworks
1-3 hours of playtime
Original Music
Develop Friendships
Open Source
Steam User 0
日本語設定はないし、そもそも説明がとても少ないから、日本人がプレイした時にゲーム内で受け取れる情報は結構少ないかもしれない。
でも、決してわかりにくくはない。このゲームから受け取れる非言語的な印象は強烈なはず。
基本的には主人公を操作して日常を過ごさせる単純なゲーム。しかしタイトルの通り、主人公は最後に必ず死んでしまう。
主人公はおそらく大学生。これは2021年というコロナ渦にリリースされた作品で、朝は起きてzoomに待機、パソコンと向き合ううちにお昼、SNSや動画サイトを少し開くだけであっという間に夜になる。眠る時間はだんだん遅くなって、朝は起きられなくなって、誰とも会わずに一日が過ぎて、少しずつ孤独になり、自分がバグを起こしているような感覚に陥る。
macの画面下のバーでアプリが跳ねて気を散らす瞬間とか、SNSを開いた時と授業を受けている時とで時間の進みが違うとか、主人公と同年代くらいの自分には身に覚えのある感覚ばかりで本当に生々しかった。
パソコンの横にはナイフがあって、音楽を聴く、外へ出る、などと同じように、いつでも自傷は行動の選択肢になっている。そのこともまたリアルであると思う。
私は何度もプレイし、外へ出て人と話したり、SNSではなく映画を観たり、早く寝たりして主人公を健康に過ごさせようとした。そしてその中で、実際の自分の生活は、自分を生かす方へ繋がっているだろうかと考えたりもした。
外へ出ても絶望している人間か、底なしに軽い人間しかいない。映画はひどく長く感じる。SNSは追いきれないし、動画は内容なんか関係なく垂れ流している間に一日が溶ける。まだ寝るのには早いと思っている間に日付を超えそうになる。
時間を潰す手段はたくさんあるのに、本当にやらなきゃいけないことは疎かになって、本当にやりたいことは見つからない。
日々を有意義に生きようとするのにも、日々を溶かしていくのにも、同じくらい精神的が削れる。
そんな小さな抑うつの種をたくさん感じるし、とても客観的に現代の病理を表しているのではないかと思う。
だから主人公の日常を体験しても、引っ張られて希死念慮が誘発されるより「こうはなるまい」という気構えが生じた。
といっても、この辺りの受け止め方はその人の精神状態にもよるかもしれないけれど、主人公のモノローグやドラマが極限まで排除されている作品なので、少なくとも死を美化したり正当性を持たせたりするような内容にはなっていないんじゃないだろうか。
万人に勧めはしないけど、私の中ではとても大切なゲームです。