Colourblind

面白いしボリュームもあるが、現状は物理（壁の摩擦力）がうんちな主観視点パズルアクションゲーム。
リリース時点での、最終章までプレイしての感想。ギリギリおすすめだが、おすすめしないに変更したりしなかったりする程度に物理がクソである。
PV冒頭の色を混ぜてパズルを解いていくのに興味がわいたら、ぜひプレイして欲しいパズルゲーム。無料だが結構なボリュームがあって良いと思った。日本語訳はないものの、ストーリーを気にしないんだったら問題なく遊べる。でもどこかで見かけたようなノリなキャラのおもしろロボも出てくるので分かるともっと楽しめるはず。
操作はWASD移動、左クリックでブロックを拾ったりインタラクト、Fでドロップ、Cで色混ぜ＆分離、スクロールで左右の優先度変更、スペースでジャンプぐらいの感じ。
色パズルだけしたい人にはやや不評かもしれないが、実際にはジャンプで足場を渡っていったり、ステルスだったりとアクション要素もある（というか、途中で色要素は弱くなる）。パズルも色だけじゃなく足場を動かしたりなんだりといくつか種類がある。ステージごとに何をさせたいか、何をしなければいけないかが明確だが、それぞれやることが別なので飽きずに遊べた。ボリュームもストーリーもある。
その一方で物理がうんち。実際に、批判的レビューやコミュニティラボのフィードバックはほぼこれ。壁との摩擦が妙に高い印象。壁にこするとジャンプがかなり低くなるため、壁際からジャンプする時はもちろんだが、眼の前の段差に擦り付けてのジャンプでも発生し、なんならちょっとしたオブジェクトに触れていてもこれが起きる。ものすごくストレス。
また、プレイヤーだけではなく移動できるオブジェクトもこの挙動があるので、壁に擦っていると全く移動させられないことがある。
そして地味に床は滑るのでちょっとした傾斜で勝手にズレていく。あと主人公がやたら重い。コンテナは軽い。そしてこのコンテナや何かが運試しになる場所がある。
あと、肝心の色についてもライティングが見づらい場面がいくつかあった。というか、そもそも設定や環境要因なのか赤がオレンジに見える。そのせいで黄、赤、オレンジがパッと見で分からない。また、レーザーの色がうっすらなのでやっぱりこれもパッと見で分からない場合があった。
色補助をつけると文字が出るのでわかりやすくなるが、うーん…って感じ。ついでにモノクロームチャレンジは用意した意味がわからない。チャレンジとはいえコンセプトを崩してどうするの…。
他にもスタックする箇所や、デモ中だと死ぬ場所、ゲームオーバー画面のESCでの制御不可などのバグはある。自分は経験していないがブロックを複製できるバグもあるっぽいし、ブロックが物理演算の関係でどっかいっちゃうこともある模様（これは他の物理パズルでも稀にあるが）。
おすすめしないにしたくなるレベルで壁摩擦や重力周りはうんちだと思うが、それ以外は素晴らしい出来だと思う。ただ、それを覆すほどの物理挙動が本当にうんち。まじでうんち。