art of rally

ある日突然、あなたに50年に渡るラリー黄金期の怪物達があたえられたらどうしますか?
それも…… とびっきり軽量で、とびっきり高回転で、とびっきりの高過給圧。
しかも、そのうえ……
登場車種はみんなみんな、とびっきりパワー過剰で、ほんのわずかでもアクセルを踏みすぎるとたちまち致命的なオーバーステアに陥るんです！！！

ミニマムなローポリ風グラフィックと、フリー運転とSSのタイムアタックに絞られたミニマムなゲームシステム、そしてささやかなユーモアが、高性能ながら制御困難な車でコースを走り抜けることだけにひたすら集中させてくれます。四輪を空転させながら完璧なラインでコーナーを滑りぬけた時、あなたの脳内にエンドルフィンがあふれ出し、ZENの境地に至るでしょう。
さもなければグループBの悲劇を追体験する事になります。

独特なローポリグラフィックに惹かれたなら買い
淡い光が美しい朝焼けや夕暮れ、ジャギーの無いローポリで描かれた箱庭のような風景、勇ましく走る車はミニカーのよう。
この独特な世界観のムービーを見て「なんか好きだな、美しいな」と思ったら買いです。強くおすすめできます。
どこかVaporwave感のあるシンセが目立つBGMも相まって、最高の癒しを感じられることでしょう。
なお、ハンコンよりもパッドでのプレイをおすすめします。
●見かけによらず本格派な操作と情報量
操作感はかなりリアル寄りです。マリカー感覚で走ると痛い目をみます。
…とはいえ、オプションでアシストをたっぷりと入れればそこまで身構えるほどのものでもなく。ForzaシリーズやDirtシリーズを経験した方々であれば、似たような感覚でスムーズにプレイできると思います。
ドリフトができなくても、「カーブの前で充分に減速してからハンドルを切る」を徹底してグリップ走行すれば、とりあえず実績全解除くらいなら問題なく楽しめます(経験談)。
ラジコンかミニカーのようなラリーカーが、しっかりと重量を感じるような挙動をしてくれる。この不思議なギャップと快感はこの作品独自のもの。
雨や雪などでスリップする現象もしっかり経験でき、アスファルトやあぜ道の体感を挙動やバイブレーションを通じて心地良く味わう事ができます。むちゃくちゃ気持ち良いです。
ダメージ表現をオンにすれば、事故るたびにタイヤやエンジンがおかしくなっていく体験もできます。レースの間で修理する…なんていう駆け引きもできたり。
様々な国を箱庭に収めてコースに仕立て上げている、このジオラマのようなワールドもまた美しく可愛くて魅力的。
●ラリー好きからあまり知らない人まで幅広くおすすめ
あいにく実車や現実のラリーのことはあまり知らないのですが、コース選択やマシン選択画面から得られる情報量は凄まじいものがあります。何かしらの実車のモチーフがあるらしく、強いこだわりを感じました。
このゲームを製作するために実際にラリーに参加したりした…という逸話は伊達じゃないです。
総じてラリーへの強い愛情を感じる素敵な作品です。
が、それを知らないプレイヤーでも楽しく遊べる間口の広さも併せ持っています。
ラリーが好きな方々はもちろん、まずはグラフィックや雰囲気に惹かれたら是非。

慣れてないと真横に滑って行くけどブレーキをしっかり効かせて滑りを抑制するとうまく走れる

スナック感覚でできるし眠気も吹き飛ぶから何年経っても遊べます

カジュアルな見た目のくせにまあまあ操作は難しい。
難解なセッティングが有るわけじゃないからラリーゲーに興味のある人はこれがおすすめ。

正直難し過ぎるが癖になる

たまねぎ！