Alvora Tactics

ターン制シミュレーション×ハクスラダンジョン探索ゲー
ストーリー：
何百年にもわたってLimroftの世界を悩ませ続けた巨大な蛇、Alvoraの本体がついに見つかった！
冒険者、学者、兵士たちはさっそく調査にのりだす。
君もその一員となってお宝を見つけたり、あわよくばAlvoraを倒してヒーローになろうぜ！
システム：
ひたすら拠点の町とダンジョンであるAlvora内部を往復するウィザードリィ方式。
マップは基本的にランダム配置になっているが、いくつかの場所では謎解きがある。
注意深く探索していると貴重なアイテムを発見できたり、ちょっとした驚きがあったりして、楽しい。
育成・キャラビルドはなかなか自由で、全23クラスの中から2つを選んでアクティブスキルを使用でき、パッシブはクラスの縛りがなく自由にセットできる方式になっている。
例えば、敵の装備破壊やデバフ付与の前衛クラス＋回復魔法専門クラス、という組み合わせなら前衛にいつつアタッカーを補助する、といった具合。
この辺りのシナジーを考えるのは楽しく、いい組み合わせを思いつくとどんどん新しいキャラクターを作りたくなってくる。
個人的には、防御魔法かけた反撃時全方位攻撃パッシブ持ちを敵陣に突っ込ませてボロボロになりながらボロボロにさせるのが好みです。
また、ここのスタジオの特徴として、プレイヤーの自主性を尊重してくれるというか……まあ平たく言えば、ゲームの方から親切な誘導をしてくれることがあまりない。
その代わり、l(ook)で物を調べることで情報が得られる。そして、手持ちのスキルやアイテムとにらめっこして、思いついたことを試してみる。そうすることで探索が進む。それが楽しい。
まあ、今作はマップ探索よりも戦闘・育成にフォーカスされているので、先に進めるだけならそんなことしなくてもいいんだけど。
全体を通して、敵を倒して経験値を得てスキルを取得・レベルアップ、アイテム拾得、拠点での永続アップグレードなど、割と短いスパンで色々と報酬が得られるので、ダレることが少なく快適にプレイできた。
小規模開発なので物足りないところもある（バグっぽい挙動とか、クラス間バランスとか）が、この手のゲームが好きな人なら値段分は楽しめると思う。
個人的には敵が際限なく強くなるEXダンジョンみたいなエンドコンテンツDLC実装してくれたら1000円は出します。だから出して。
キュレーターでも紹介しました：

ダンジョン探索ローグライク寄りSLG。巨大モンスターの死骸で出来たランダム生成のダンジョン(全5層)を探索し、ラスボスを倒すとゲームクリア。
最初はその辺の雑魚の群れを倒すにも苦労するため、壁際を通って敵の群れを回避しながらゴミ拾いをして装備を整えるような惨めな冒険が続く。徐々に装備が改善されるごとに敵を倒せるようになり、モンスターの群れとある程度戦えるようになった頃には他の冒険者や異種族を倒してファームし、ボスを倒し、最終的にはその辺のライバル冒険者集団なら一方的に轢き殺せるようになる。プレイヤーキャラのHPは30台、DPSビルドでも20ダメージぐらいで終わるようなゲームだが、それでも成長がかなり明確に感じられるのは良かった。
ファーム要素は装備と経験値で、前者の依存度が高い。とは言っても店売り装備で最終装備が揃うので、お金を集める要素が強い。経験値に関してはジョブ解禁型で、1キャラ辺りジョブ2つの組み合わせで戦っていくことになる。強いジョブはある程度決まっているものの、必須レベルに感じたのはヒーラーとMP回復手段ぐらいなので、攻撃職は好きなのを使っても何とかなる気がする。振り直し等はないが、極端な方針転換でなければ途中からジョブの方向性を変えてもなんとかなるので、やり直しが効く感は強い。これに限った話ではないが、詰みを明確に減らして来ているのは◎。オートセーブも直近3部屋まで作られる優秀さ。進行が保存されるギミックでさえ、間違えた操作をしてしまっても後から特定スキルで回避出来るので……。
隠しギミックみたいな探索要素も色々あり、やり込みというほどではないにせよ色々と楽しめる要素は強い。2周目からはアンロック種族等もあるようだが、すぐに遊びたくなるほどではないか。
決してボリュームたっぷりのゲームではないが、かなり充実したプレイを楽しめるゲームだった。グラフィックに抵抗がなければオススメ。