18Korea
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18Korea is an online multiplayer game for 2 to 5 players motivated by the beloved board game series ’18xx’. In the 19~20 century Korean Peninsula, Make the best profit by running railroad companies and trading stocks.
Gameplay
Run Companies & Trade Stocks
– Establish companies to be a major shareholder or buy stocks of a promising company to increases your income. 18Korea presents fictional 30 companies located in major cities of the Korean Peninsula.
Build Railroads & Stations
– Build railroads and operate train lines to profitable cities and regions. Make cooperative lines with other players or hold in check the opponent’s plan.
The Korean War
– During play, the Korean War breaks out, and all tracks and stations are destroyed.
Before the war, the North Korean region is lucrative, but after the war, it’s impossible to run business in the region. What strategy would you take?
30 Different Asset Cards
– Use 30 different asset cards to make the best strategy for each company.
Steam User 4
■どんなゲームか
18xxと呼ばれる、『1830』をオリジンとする重厚長大ボードゲームジャンルのビデオゲーム化。
鉄道会社を創業・経営し、株の値上がりや収益の配当を通じてプレイヤー個人の私腹を肥やすことを目的とする点についてはジャンル内で共通しており、時代や地域別に無数の作品が制作されている。
本作は、1897年を端緒とする朝鮮半島における鉄道輸送の勃興をテーマとする。
■ジャンルレベルでみた本作の特徴
(18xxジャンルのゲームをプレイしたことのある人向けの記述)
・ゲーム中盤に朝鮮戦争が発生し、盤面の上半分(北朝鮮)が消滅し、アクセスできなくなる。残った盤面でも都市部のタイルが全て除去され、再建する必要がある。
・開始時に、ゲーム中に鉄道会社に付与して利用する特殊効果をプレイヤー間で分配する。弱中強の3種類をそれぞれでドラフトを行う近年のボードゲームで散見される方式。
いずれもかなりドラスティックな効果であり、1回のゲームで登場するのは全体の3分の1程度なので、ゲーム展開のバラエティを担保している。
■よいところ
・処理負荷の高いゲームなので、自動化の恩恵が大きい。また、ボードゲームとして遊んだ場合プレイヤー間の優劣が把握しにくいのだが、本作では常に株券を含めて各プレイヤーの総資産額をグラフとして確認できるのも◎。
・ルーチンに問題はあるがbotが実装されている。そのため、本作のみならず18xx全体のルール習熟としても有用。
・一風変わったギミックを搭載した中小規模の18xxとして十分な出来であるように思える。
■気になるところ
・チュートリアルは存在するが、基本的に18xxを理解している人向けの操作説明であり、初見の場合ゲーム理解がやや難しい。また、少なからずゲームに影響するルールや処理タイミングについての説明が不足していて、bot戦を一度遊んで確認する必要がある。
・対応言語は英語と韓国語だが、特殊効果の中に英語テキスト通りの効果を及ぼさないものがある。底本となったボードゲームは存在するらしいが、現時点では元になったルールを参照できないため、バグなのかテキストが間違っているのか確認する方法がなくすっきりしない。
・列車運行の収益計算は自動で計算されるが、列車一本単位でしか計算されないので、複数種類の列車を運行する場合、判定する順序によって収益が変わってしまう場合があり、メーカーの開発力に対して不安を覚える。
・ビデオゲーム化されたボードゲームに共通する宿痾だが、狭い画面上でゲームを成立させるため画面切替を多用するUIで、情報の一覧性がテーブルトップにくらべて圧倒的に低い。UI自体の作りやレスポンスも決して良好とはいえない。マルチディスプレイを生かせるような、オールドスクールなマルチウインドウスタイルのUIを実装してほしい。
・現状ではβ版機能とされているbotは前述した朝鮮戦争の発生を考慮したルーチンになっておらず、前半に収益性の高い北朝鮮で会社を運営し、途中でほぼ必ず消滅してしまうので、実質的には対人戦専用。